こんにちは。にしきよです。
今日もよろしくお願いします。
※本記事は一部ショッキングな画像を含みます 。ご注意ください。
↓今回のできごとです。
1. 風葬の村
2. バリ・ヒンドゥーの総本山ブサキ寺院に行ってきた
1. 風葬の村
2019年11月25日のお話
スラマッパギ!
今日はトルニャン村というところに行ってみたいと思います。
まず、トルニャン村について簡単に説明をば。
トルニャン村はバトゥール湖の東岸にある村です。
少し前まで船でしか近づくことができなかった閉鎖的な村だったみたいです。
村人はバリ島に(現在の)バリ人が来る以前から住んでいる原住民と言われています。
現在でも風葬の慣習が残る村として知られています。
風葬っていうのは亡くなった後のご遺体を、雨風にさらして風化するのを待つ葬制のことです。
ちなみにバリヒンドゥーの多くでは火葬です。
以前、バリ島について調べているとたまたま目にしてぜひ行ってみたいと思っていたのです。
ただ、調べているといろいろトラブルが絶えないところらしいです。
少し前まで船でしか近づくことができなかった閉鎖的な村なんですって。よそから興味本位の観光客がやってくるのをよく思ってないのかもしれないです。
という訳で、もしトラブりそうだったり、村に入るのを拒まれたりした場合はおとなしくあきらめて別の予定で行こうと思います。
トルニャンは宿のあるソンガン村とは湖を越えた向こう側です。
いったん湖の南側までバイクで行き、そこからはボートに乗って向かいます。
宿の兄ちゃんに聞いたらバイクで行かずに、ガイドを付けてボートで行けとのことだったので。
湖南部の船着場にやって来ました。
おっちゃん「トルニャン?」
だいたいここに来る外国人の目的はトルニャンしかないみたいです。
ぼく「いくら?」
おっちゃん「600,000ルピア(約4,800円)だ」
ぼく「600,000!!もっと安いと聞いてたけど」
おっちゃん「複数人でボートをシェアする場合は300,000ルピア(約2,400円)だな。でも1人だと600,000ルピアだ」
値下げ交渉してみましたがまったくダメです。どうやらその値段はおっちゃんが勝手に言っているのではなくて公定価格みたいです。
これ料金表。どこに600,000があるのか。とりあえずそれぐらいはするらしい。
300,000ルピア(約2,400円)はギリ出せても600,000ルピア(約4,800円)はさすがに出せないです。300,000でもぼくにとっては3日分の宿代です。
あきらめて帰ろうとすると3人組の観光客がやって来ました。
彼らもトルニャンに行くみたいです。人のこと言えんが物好きですね。
でもありがたいです。彼らに頼んでボートをシェアさせてもらいました。
という訳で300,000ルピア(約2,400円)。この国の物価からするとかなりの金額ですがこれで手打ちとなりました。
一番左の人はガイドです。トルニャンの出身かは聞くの忘れました。
真ん中の3人がボートをシェアしてくれた人たちです。ドバイから来たとのこと。まぁ金持ちです。みんな最新のiPhone持ってましたよ。
さっそく出発です。
ボートを飛ばすこと15分程。
トルニャンが近づいてきました。 少々緊張します。
と思ったら村はスルーするみたいです。 直接墓地に行くんですね。
墓地に近づいてきました。
トルニャン村にはバイクでも行けるようですが、墓地はボートでないと行けないみたいです。
この先いくつかショッキングな画像が含まれますので注意してください。
墓地の入口です。
「トルニャンの墓地へようこそ」ですか。一応完全に拒否感持たれているわけではなさそうですね。わかりませんけど。
入口に頭蓋骨。本物です。 右の男性はトルニャンの人です。
墓守なのか船の操主なのかわかりませんでした。
ひぃっ!!
そういうのいらんて! こんなん絶対ビビらせにかかってるやろ!
入口から入るとまず大きな木があります。
香木だそうです。この木がここにあるおかげで遺体から腐敗臭がしないと信じられているようです。
もう少し進むと竹の籠が見えました。中にご遺体が静置されています。
ハエが多いですが、確かに腐敗臭はほとんどありません。
全部で11個の籠がありました。左の方が新しいもの。右の方が古いものとのこと。
次に村の誰かが亡くなった場合、一番古いご遺体は別の場所に退かすとのことです。
周りはけっこうメチャメチャです。生前に愛用されていたモノを籠の周りに置いとくらしいです。来世でも使えますようにとのことでしょうか。
バリ・ヒンドゥーでは輪廻転生が信じられています。死んだらまた別の生となって生まれ変わる。
魂は繰り返す。体は入れ物に過ぎないと。そういう考えみたいです。
墓地にはお金が散乱していました。ガイドに聞いたら寄付だと言っていました。なぜこんなに散乱しているのかまでは聞けませんでした。ちなみに寄付は墓地の入口でも募ってます。
籠の中のご遺体。体は布に包まれており、見えるのは頭部だけです。
11体すべてすでに白骨化していました。
頭蓋骨の山。竹の籠の11体から順番をゆずったあとの骨をここに移すとのこと。
もう誰の骨かもわかりません。分かる必要もないのかもしれません。
頭蓋骨以外は地面に無造作に捨てられています。気をつけなければ踏んでしまいそうです。
最後に墓地の入口で墓守(?)のおっちゃんに寄付を求められました。
するもしないも完全に自由だと思います。ぼくは10,000ルピア(約80円)だけしました。
ドバイの3人は100,000とか50,000とかしてたのでぼくの少額さに何か言われるかなとも思ったのですが何も言われなかったです。ただ、ありがとうと感謝されました。
結局トルニャン村自体には行かずツアーは終了しました。
村に寄らなかったのは、村側が嫌がっているからなのか、それとも単にツアー内容として需要がないからなのかはわかりません。個人的には寄ってみたかったとも思いましたが。
不思議なことに怖いだとか気味悪いだとかは感じませんでした。
1つの村の人々が長い間守り続けている慣習にふれて神聖な印象すらありました。
葬儀の方法って宗教とか伝統とかで変わりますよね。
日本では火葬が一般的ですけど、火葬なんてとんでもないって思う人たちもいるわけです。ユダヤ、イスラムとかはそうらしいですね。
ここに来てみての個人的な感想ですがぼくは風葬はいやだと思いました。もう死んだ後とはいえ虫や動物につままれるのはちょっとアレです。
でもこの村の人たちにとって風葬で葬られることこそ幸せと考えているのでしょう。今まで自然から受け取った恵みを自然に返すとかそんなことを考えてるかどうかはわかりません。わかりませんが彼らにとってそれがごく自然なことなのかもしれません。
戻ってきました。帰りのボートはみんな無言でした。
2. バリ・ヒンドゥーの総本山ブサキ寺院に行ってきた
ドバイの3人組とはここでお別れです。
その足で次はブサキ寺院というところに行ってきました。
ブサキ寺院について説明を少々。Wikipedia先生から拝借しております。
ブサキ寺院はバリ・ヒンドゥー総本山の寺院です。30以上の寺院の集合からなっているみたいです。
1時間ほどバイクを走らせます。
道中。牛さん。まさか食肉用ではないですよね。ヒンドゥーでは牛は神聖な生き物で食べないと聞いてます。
けどJFC(ファストフード)で普通にビーフバーガー売ってるんですよね。
はい、ブサキ寺院到着です。
入場料60,000ルピア(約480円)。
駐車場でサロン(バリの衣装の腰布)を20,000ルピア(約160円)でレンタルしました。 けどもしかしたらサロンチケット売り場で貸してくれたかもしれないです。一杯やられたかも。まぁいいや。
これはなかなか見ごたえありますよ。 さすがバリ・ヒンドゥーの総本山、なかなかの貫禄です。
ちなみにチケット購入と同時にガイドも付きます。ガイドいないと境内入っちゃダメみたいです。
ガイド曰くブサキ寺院は1100年以上の歴史があるみたいです。ただけっこう崩れてしまった部分もあり、改修してる部分も多いとのこと。
この写真の右側の赤いレンガの部分は1100年前の元の部分だそうです。黒い石の部分は比較的近年改修された部分とのことです。近年ってどれくらいなんでしょう。
境内には30以上の寺院があります。ブサキ寺院ってこれらの寺院の総称みたいです。
それらの寺院の中には入れないみたいです。外から撮影はOKとのこと。
これ門ぎりぎりから中の様子撮ってます。
中に入れない理由は神聖な祈りの場だからとのことです。
少し高い場所まで登ってきました。
メルと呼ばれる独特の形をした塔が無数に建っています。
ブサキ寺院はバリ島でも有名な観光地です。
周辺で売ってる飲み物とかは観光地価格ですし、おみやげ物屋もたくさんあります。
竹製の風鈴がポクポクなってて心地いい。
仏教関連のお土産もありますね。ブサキ寺院はかつて仏教の修行の場だったみたいです。
バリ・ヒンドゥーは、バリ土着の信仰とインド仏教やヒンドゥー教の習合みたいです。そういうわけでかバリの人たちって宗教に対してかなり寛容な印象です。
一番高いところにやって来ました。ブサキ寺院の最も重要なところです。
この辺は改修されることなくオリジナルなまま残っているとのこと。
ぼくが入れるのはここまで。この先は祈りを捧げる人しか入れないとのこと。
しばらくこの場でゆっくりしてから降りました。
ブサキ寺院の観光終了です。おつかれさまでした。
ブサキ寺院、よかったです。
事前情報では金銭トラブルとか多いって聞いてましたけど特にそんなことなかったです。あ、でもガイドのチップ要求はまぁまぁしつこかった笑
観光して思ったことは、ブサキ寺院は観光地としての面もありますがそれ以上に地元の人の信仰の場所であるということです。
外国人観光客も多いですが、それ以上にバリの人々の参拝客が多かったです。
また、各寺院には実際に人が住んでいて信仰生活を送っています。寺院内に入れなかったのはこれも理由の1つだと思います。
目と鼻の先には村がありますし、なんなら境内でも畑耕したり牛飼ってました。
ブサキ寺院はインドネシア政府からの世界遺産申請をなんども拒否しているようです。
その理由は調べれていないのですが、やはり信仰の場としてその神聖さを残したいからではないかと思います。
バリの人にとって信仰とは生活と切り離されたものではなく、生活の中に信仰があるのだったり、信仰の中に生活があるのだったり、そういった関係を体現している場所だな、そんなふうに思いました。
・・・・・・
ソンガン村に戻ってきました。
ただいまっ✩
今回の投稿は以上です。
最後まで読んでいただきテリマカシーでした!
2019年11月25日 インドネシア・バリ島にて
今日の一枚。ソンガン村の女の子。何持ってんの?
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