#287 弓場農場アレコレ ブラジル(3)

ブラジル

こんにちは。にしきよです。
実はリアルタイムでは帰国しました。

さっそく日本を楽しもうとしていたのですが、帰国早々時差ボケと風邪と花粉症のトリプルパンチでグロッキー状態でした。時差ボケ意外と侮れんです。

3日間ほど経ってようやくまともに頭が動くようになってきたのでブログも再開したいと思います。
残り短い間ですが引き続きよろしくお願いいたします。

今回の出来事です↓
1.弓場農場アレコレ

1.弓場農場アレコレ

2024年4月13日のお話

前回はイグアスから2日かけて弓場農場まで移動してきましたね。

弓場農場は日系ブラジル人による自給自足コミュニティ。
現在は60人程度の日系人が自給自足生活を送っており、農作業や炊事をお手伝いすることを条件に旅行者の滞在も受け入れています。

自給自足の生活というのがどういうものなのか体験したくて、1週間程お手伝いしながら滞在させてもらうことになりました。
今回はそんな弓場農場での日々についての日記となります。よろしくお願いします。

・・・・・・

農場の朝は早いです。
朝6時、角笛の音で起床します。

朝ごはん。

甘いミルクコーヒーがおいしいです。

朝7時頃から午前のお仕事です。
さっそく農場へ!

・・・と言いたいのですが、本日は近くのアリアンサという町で日本語学校主催のうどんパーティーがあるとのことでそちらのお手伝いをさせてもらうことになりました。

アリアンサも弓場農場同様日本人が開拓したのが始まりとなっている町で、現在でも日系の方が多く、また日本語を学ぶ非日系の人も多いようです。

そんな日本語学校でうどん作りのお手伝い。
昨日来たばっかりですし普段料理もしませんので全く勝手がわかりませんがとりあえず自分にできそうなことを探します。

準備に来ている方は一部現地語のみでしたが多くの方は日本語が話せました。
日本から旅行に来たというととても歓迎してくれました。

うどんの麺を伸ばすのと、

切る作業と、

あと天ぷらを揚げるのもお手伝いしました。
小さい子も立派にお手伝い。

お昼を食べて、

午後は会場の設営と、

巻き寿司を作りました。

夜になりうどん会開幕。

ものすごい盛況です。ざっと千人くらいはいるように見えます。
アリアンサはそれほど大きい町ではないので住民のかなりの割合が来てくれているのではないでしょうか。

アリアンサの町には日本からNPOや青年海外協力隊の方が定期的に来ており今も日本との繋がりが続いているようです。
日本語を話さない現地の方もこうして多く足を運んでくれているというのは素直に嬉しいですね。

手伝いのお礼にと特別にUDON券いただきました。
やったぜ。

チャーシュー、かき揚げ、だし巻き玉子が乗っています。
うどんというより沖縄そばに近い味。

一部ですが自分も手伝わせてもらったおうどんは大変美味しかったです。
ごちそうさまでした。

その後、会場の撤収作業まで手伝って1日目終了です。
1日目は農作業ではありませんでしたが、日系人コミュニティと現地の繋がりが知れるような機会を体験できてよかったです。

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翌日は日曜だったので仕事はお休み。

農場の子がハンター×ハンターにはまってるとのことで一緒に見てました。
「もう全然蟻じゃないじゃん!」と突っ込んでいました。

農場の方に勧められて、弓場農場初期の出来事を記録した本を読ませてもらいました。

場所に歴史あり、人に歴史あり、ですね。
日本では、おそらくブラジルでも、ほとんどの方が知らないこの場所でさえ、連綿と連なる歴史と数多の人との出会いが重なった結果として存在しているということがわかります。

髪を切ってもらいました。
前回切ったのは3ヵ月前でボサボサのモジャモジャになってたのでありがたいです。

翌日。2024年4月15日、月曜日のお話。

この日の午前は農作業ではなく、農場内の図書館にある本の整理の手伝いをお願いされました。
棚から本を取り出しジャンルや対象年齢ごとに分類していきます。

漫画から、

ちょっと難しい本、

あきらかに貴重そうな極太資料まで置いてありました。

このコミュニティが始まった時からの資料が収集されており、小さい図書館ですが(人口60人程度の農場の規模に対してはかなり大きいと思います)貴重な図書館なのだと思います。

午後は野菜果物の出荷作業のお手伝い。

決められた重さに計量し注文を受けた分の箱数を用意していきます。

作業の途中で誤って箱を倒してしまい、アテモヤというフルーツを傷つけてしまいました。

画像

後で調べると日本だと1個2,000円する超高級フルーツでギョッとしました。
本当にすみません・・・

そのおかげと言っていいかわかりませんがいただけました。せっかくなので美味しくいただきます。
洋ナシの食感に味はライチといった感じでしょうか。かなり甘みが強く森のアイスクリームと呼ばれるのも納得です。

夕食。
労働の後のご飯は大変美味しいです。

翌日16日。
本日のお手伝いはシイタケ栽培。丸太棒をひたすら運ぶなかなかの重労働です。

収穫は数日後のお楽しみ。

シイタケは木によって味が変わり、弓場農場ではマンゴーの木を使っているので美味しいシイタケになるそうです。

原木の伐採から菌糸の打ち込み、湿度の管理までいろいろと体験させてもらいました。

栽培が終わった後のボロボロの木は砕いて堆肥にするそうです。
農業の生活全般で言えることですが、自然の循環を利用しており無駄がないように工夫されているなぁと思いました。

何度も同じこと言うようで恐縮ですが、働いた後のご飯は本当においしいです。
単純におなかが空いてるというのもあるでしょうが、食卓に並ぶまでどれだけ手間暇がかかってるかを身をもって体験できたからというのが大きいのでしょうね。
「いただきます」の重みがこれまでと全く違ってきます。

タイミング的に自分が直接携わったシイタケではないですが、お手伝いさせてもらった後のシイタケご飯はいつもより数倍美味しく感じました。

夕食後は食器洗いを手伝った後農場の子供たちと遊びます。

子供を育てるのはコミュニティ全体でするのが当たり前なんでしょうね。
みんなから愛されて育ってるからかみんなとても人懐っこくていい子ばかりです。

長くなってきましたのでここからはダイジェストで。

グァバの収穫。

たくさんの木を順番に回っていきちょうどいい大きさのグァバを収穫して箱に入れていきます。

いっぱいになったら出荷場へ。
トラクターに引かれる荷台に乗ってガタゴト移動するのはいかにも農作業してる様を感じられて心躍ります。

別の日は花ニラの収穫。

こちらはズッキーニ畑に生えた雑草をクワで掘り起こし取り除くお仕事。

畑での仕事はいずれも厳しい暑さとの勝負です。
収穫に至るまでは種まき、水やり、雑草の除去と多くの手順があるのでしょう。
野菜作りとは本当に手のかかるお仕事です。

収穫した果物野菜を近くの街まで出荷するお仕事にも同行させてもらいました。
近くと言っても車で2時間くらい。朝4時の出発です。

スーパーに届けて終わりではなく、綺麗に見えるように陳列までします。

普段自分がスーパーを利用するときは野菜の値段を見て高いなぁなどと思ったりしますが、生産者側の苦労を知った今となってはもっとフェアな値段で販売してほしいと思ってしまいます。

・・・・・・

当初1週間の予定だった滞在はあっという間に経過し、
まだまだ学べることが多すぎると2週間、
ご飯もおいしく農場の方にも良くしていただき、
結果的に3週間も滞在してしまいました。

この3週間の滞在ではかなり多くのことを学ばせてもらいました。

ぼくにとって野菜と言うのはスーパーに行けば当たり前に用意されているモノで、それらがいかに育てられて運ばれてきたかを考えたことはありませんでした。

今回農作業から配送まで体験させてもらい、作り手がどれだけ責任と愛情をもって作物を育てているかを体感できたことで、これからはあらゆる製品にリスペクトを持って接することができそうです。

スーパーというごくごく身近な場所の奥に様々なストーリーが連なっていると想像できるようになったことは、今後の日常生活に彩を与えてくれるかもしれません。

また、都会で暮らしてると忘れがちになりますが、やはり人が幸せに過ごすには人と人のつながりって大事なんだろうなと感じました。

自給自足の弓場農場ではそれぞれみんなに役割があってお互いがお互いを必要としていて濃い人間関係で成り立っていました。

現代社会ではお金さえあれば人との関係に左右されず生活することができるようになりましたが、それでも人と人との関係性というのは大事なのだと思いました。

ここに都会の娯楽や便利さはないですが、それ以上に大切なものがある気がして、それが何かを感じたくて掴みたくて・・・
それが滞在が伸びた大きな要因かもしれません。

日本で生きにくいと感じたり悩みがある人は一度都会を離れて弓場農場に来てみるといいかもしれません。
幸せに生きるためのヒント、もしかしたら人生を変えるレベルの発見があるかもしれませんよ。

・・・・・・

以上、およそ3週間滞在した弓場農場からでした。
次回はサンパウロからです。

今回の投稿は以上です!
最後まで読んでいただきオブリガードでした!

2024年4月13日~5月3日 ブラジル・弓場農場にて

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