#36 村の小学校と就業支援活動を見学しよう カンボジア(3)

東南アジア

こんにちは。にしきよです。
今日もよろしくお願いします。

今回の出来事です↓
1.  村の小学校と就業支援活動を見学しよう

1.  村の小学校と就業支援活動を見学しよう

2019年12月30日のお話

チョムリアップスオ!
本日は早起きです。6時くらいだったかな。
今日はとある村のスタディーツアーに参加します。

これ前回の日記でトンカツ食べてる時の写真です。
右上に名刺あるのわかりますか?
実はこの時、カンボジアの村に学校建設と就業支援の活動をしているNPOの方がたまたまおられましてお話聴かせてもらっていたのです。

で、30日に村でスタディーツアーあると伺ってぜひ参加してみたいと思った次第です。
内容としては、学校訪問と石鹸・紙すき工房の見学です。同時にカンボジアでの教育や労働の現状などをお話いただけるとのことです。

おっはよーございまーす。
あ~眠い。朝は苦手です。けどちゃんと起きましたよ。えらいですね。

こちらのバンに乗って村まで移動します。

途中の市場で昼食の材料を買っていきます。
地元の人しかいないローカル市場です。

野菜各種とり揃えてございます。

お肉も。数年前は鶏なんかその場でさばいてたみたいです。今はさばいたあとのが並べられてますね。

お魚も。いろいろ売ってますね。

真ん中の黒髪短髪の女性がNPO法人はちどりプロジェクト(以下、はちどりと表記)の代表の宮手恵さんです。
左の男性は今回一緒にスタディーツアーに参加する方。小学校の先生です。かっちゃん先生でいきましょう。
今回の参加者はぼくとかっちゃん先生の2人だけです。人数少なくてラッキーです。いろいろ聞きたいこと聞きましょう。

野菜を購入。確かこれで2ドル(約220円)くらい。値段ちょっとうろ覚えです。安いと思った記憶があります。

こんなもやしの山積み初めて見ました。

朝早いのに活気がある。こういう市場って気持ち高まって好きです。

この中学生くらいの女の子、たぶん学校行かずに働いてます。
あ、いや、まだ登校前かも。
でもそういう子も多いとのことです。

ローカルの市場の中にあってスマホのショップだけが異様な存在感放ってる。
ここだけ清潔&蛍光灯で明るい

朝食はこの市場でいただきました。
朝早かったので宿では食べれなかったのです。
おかゆ0.75ドル(約83円)。あれ?おかしいな。写真撮り忘れ。

ここからさらに進んでいきます。車の中から流し撮りです。

けっこうな悪路です。

この道、道の半分だけアスファルトになってるのわかりますか?
以前は道全体がアスファルトだったようですが半分流されちゃったみたいです。
外国から道路整備の援助は来るのですが、どこかでピンハネされて(たぶんカンボジアの上の人)少ない費用でしか工事できなかったとのこと。ちゃんとした工事すれば1回で済むのにそのために何度も何度も工事してるんだとか。

途中アンコールチョムという町を通過します。
決して大きな町ではないですが立派なお寺が見えました。
カンボジアの人々の信仰深さが伺えますね。

この町の学校に少しおじゃましました。今日見学予定のはちどりが建設した学校とは別です。
小学校と中学校がいっしょになっているんですね。

校庭におじゃまします。
子どもたちが興味深そうに見てきます。

授業中。このクラスは中学生かな。みんな集中。
教科書2人に1冊ですね。

そんな感じでこの学校はちょっとだけでした。

目的地のプレイキション村に向かいます。
村に入る前の道が超絶悪路。前後左右にサンダーマウンテン。

プレイキション村の小学校にやって来ました。
その名もはちどり小学校。看板にプレイキヨンって書いてますが表記ミスみたいです。聞き間違えたまま書き間違えるのカンボジアあるあるみたいです。

この学校は小学校です。そしてこの村には中学校がありません。中学に進学すると先程の学校に行くみたいです。え?それけっこう大変ですよ。

低学年の教室。低学年の子は外国人見ると興味そのままに見てきたり手を振ってきたりします。
なお、前に立っているのは高学年の子です。高学年の子が低学年の子の面倒見るってけっこうあるみたいです。

高学年の教室。

教科書見せてもらいました。
3538÷232。なかなか難しいぞ。

ここで高学年生に向けてかっちゃん先生の特別授業が始まります。
かっちゃん先生もまた途上国の教育支援に興味を持っているのです。

まずは糸電話で子どもたちの心をつかみます。

いい笑顔。

クロスさせても使えるんですね。知りませんでした。

本命は洗剤の使用についてのお話です。
自然の材料から作られる石鹸と、合成洗剤の違いについて説明しています。

近年、安価な合成洗剤が小さな村にも持ち込まれて使われているみたいです。
合成洗剤は石鹸と違って土中でなかなか分解されずに残るんですって。しかも村の人たちは必要以上に大量に使ってしまうみたいなのです。
シェムリアップなどのある程度大きな街では下水処理されるのでまだいいのですが、小さな村ではそのまま地面に流してます。残った合成洗剤が井戸水とかに混じって健康被害を引き起こすおそれがあるみたいです。

そういった背景があって、いろいろな村で石鹸と合成洗剤の違いとか、合成洗剤の危険性とか、使うにしても必要な分だけとか、そういう知識をかっちゃん先生は教えて回っているみたいです。

みんな真剣に聞いています。
自分や家族が飲む水の話ですもんね。

低学年の子たちも何やら集まってきました。
授業終わったんでしょうか。

しゃーねーな。しばらく遊び相手になってやらぁ(゚∀゚)!

カンボジアの子どもマジきゃわ。
な~んでこんなにかわいいんでしょ。

ひなたは暑いので自動的に木陰にみんな集まる模様。

この建物は宿題などができるように建てられたみたいです。
校舎と比べて簡単な作り。でも生徒数が多かった時はここでも授業してたみたいです。
雨の日とか大丈夫だったんでしょうか。

スタディーツアーの参加者に描いてもらってるみたいです。
ぼくも描いていきますよっと。

ものすごい見られる。
こんなにギャラリーが集まるのあまりないみたいです。

描き描き。
これでもにしきよさんは小学校の時描いた絵が賞取ったことあるのですよ。
ちなみにその時の絵は額縁に入れて自分の部屋に飾ってますよ。ふふ。

真ん中の赤いのがにしきよ画伯のはちどりさんです。
尻尾はハート型にいたしました。
うまいですか?うまいですね。ありがとうございます。

プレイキション村をドローンで空撮した映像を見せているところ。
みんな自分の村ってことに気づいているのかしら。

下校です。ばいばーい。

この子靴履いてないですけど単にめんどくさがってるだけだと思います。

ぼくのイメージではカンボジアの農村部って教育にお金をかけれないほど貧しい、そんなふうに思ってました。でもそれってあまり正しくないみたいです。確かに経済的にゆとりがあるとは言い難いですが、それでも制服やらノートとか買うお金はあるみたいです。カンボジアのこどもたちお菓子めっちゃ買いますし。

問題なのは教育にお金をかけるという意識がないことみたいです。
言い方ちょっとアレですけど、子どもたちの親やおじいちゃんおばあちゃん世代は、教育を受けなかったおかげで生きているわけですからね(カンボジアはポルポト率いるクメール・ルージュによって知識人層が大量虐殺された過去がある。詳しくは後日の日記で)。

恵さんもここの意識改革が重要だとおっしゃっていました。いかに教育にお金を使うのが重要かを伝えるかと、使うことを当たり前とするか。

それでも最近ようやくこの村の子で高校に進学する子も出てきたみたいです。
はちどり小学校の卒業生らしいですよ。未来は明るい。

・・・・・・

さて、ここでちょっとした話し合いが。
右の青いシャツを着た男性は校長先生です。
机の上に置いてあるのは校長先生が作った募金箱です。これを巡って話し合いが行われています。

学校をより良くするために村人から年間1人あたり2.5ドル(約280円)の募金を集めているみたいです。さらにぼくたちのようなスタディーツアーの参加者からも任意で募金を集めるということをやりたいそうです。

そこがどうやら恵さんの方針とかち合っている様子です。
はちどりでは物やお金を与えない、与えるのは教育の場所と機会だけという方針で支援しているみたいです。与えられることに慣れてしまうと自立が遠のくからです。
はちどりの目標は、学校と工房の運営を村の人たちでできるようした後に撤退することです。そのために本当の意味での自立が必要だと考えているのです。

もちろん校長は断じて不正なんてしていません。純粋に学校のためになると思って村の人たちと自分たちに出来ることをと思っての行動です。
そこは恵さんも理解していますし、それゆえに悩みどころなんだとか。

その他にも悩みは尽きないみたいです。
例えば、ボランティアに意欲的な大学生などから、日本語や折り紙とか歌を子どもたちに教えたいという問い合わせは多いみたいです。
でもそういうのは断るようにしているみたいです。
日本語を短時間教わっても身になるレベルにはならないですからね。貴重な授業時間を割かなければいけないことを考えての選択です。
支援したいと思う人の気持ちも理解できるので、お断りするのにも苦労されているみたいです。

とは言え、運営には当然お金が必要です。そしてスタディーツアーの参加者から得られる参加費(今回ぼくも40ドル(約4,400円)お支払いしている)は大切な運営資金源です。
参加費をもらうためならとそういった支援も受け入れる必要があるかもとも悩んだこともあるそうです。

あとは、カンボジアの現地スタッフとのコミュニケーションですね。言語的な意味合いではないですよ。お互いの価値観とか常識がなかなかすり合わないことも多いみたいですね。

・・・・・・

学校見学のあとは就業支援としての石鹸と紙すきの工房を見せていただきました。

の前にお昼ご飯。現地スタッフのおばちゃんが作ってくれます。

野菜たっぷりご飯。薄めの味付けですがおいしい。

水は砂利や砂でろ過したものを飲みます。
これで十分飲用できるレベルまできれいになるみたいです。

「微力だけど無力じゃない」部屋の壁に書いてました。
この言葉を大切に活動しているとのことです。

石鹸工房を見学。
こちら乾燥中および完成後の石鹸。

石鹸の作り方を指導中。
重さの測り方とか温度管理とか。
恵さん、このために石鹸の配合決めたり、作り方指導するための資格を取得したみたいです。

乾燥後の石鹸を切ってるとこ。
日本で1個300円くらいで販売できるみたいです。

続いて紙すき。
こちら原料の植物の綿です。

紙すきを体験。
まずはかっちゃん先生から。
全然うまくできません。
うまくできない様子をみておばちゃん得意顔でした。

続いてぼくがやってみます。
こう見えてにしきよさんは小学生の頃、紙すき部に所属していたことがあるんですよ。
え?意味不明ですか。そうですか。いや紙すき部所属はウソじゃないですけど。

えっと、一発でできちゃいました。
ちょっとおばちゃん残念そうな顔してるんですけど。
おばちゃん簡単そうにやってますが本来けっこうコツとかいる難しい作業なのです。

工房見学の後、村を案内してもらいました。
小さい村なので30分ほどで全世帯見れます。

井戸です。この周辺の家数軒がこの井戸から水を引いています。
桶をたらして水を汲むというのをやらしてもらったのですが全然汲めませんでした。あれ?やりかたテレビで見たはずなんですけどね。

この村の一般的な家です。木造。

その向かい側になんかブルジョワ感ある家が建ってます。
ここも同じ村人の家です。
タイに出稼ぎに行った人の家だろうとのこと。

カンボジアで働いても賃金は月に200ドル(約22,000円)ですが、タイだと600ドル(約66,000円)得られるみたいです。この村は地理的にタイに近いこともあり、タイに出稼ぎに行く人が多いらしいです。
法律では15歳以上で働けるみたいです。まだ中学生でも家の事情で出稼ぎに行かなければならないなんてことも多いらしいですね。
昨日まで学校に来ていた子がタイに出稼ぎに行ってしまったなんて聞くこともあったようです。

タイでどんな仕事するのか聞いてみたらたいていは農業みたいです。キャッサバ芋の収穫とか多いらしいです。それ聞いてちょっとドキリとしました。キャッサバってタピオカの原料です。ぼくよくタピオカミルクティー飲んでます。飲むことで農家に支援できる~とか思ってましたがこれからどうしましょう。

別の家にもおじゃまします。
少し前までは薪を使ってましたが、今はプロパンガスが主流みたいです。

あ、テレビありますね。電気が通ったの1年前らしいです。

きゃわ。男の子かと思ったのですが女の子です。ピアスみたいなのしてるでしょ。

別の家。冷蔵庫に炊飯器。
恵さんも変化の速度に驚いてました。

この方誰でしょう?
正解は青いシャツ着てた校長先生です。くつろぎモード。
地面に砂利ひいてますね。雨が降っても土が流れないようにするためです。こんなの校長の家だけですよ。
その他にも、村で初めてソーラーパネル取り付けたり、車買ったりと他の村人がやらないこと次々やってる先駆者です。さすが校長。
余談ですがぬこがかわいい。

また別の家。
電気が来てから機械で脱穀。

電気ってすごいですね。恵さんも驚いてましたけど電気が来てからの生活の変化がすごいみたいです。冷蔵庫、洗濯機とか。
まだスマホ持ってる人は少ないみたいですが、みんな持つまでにそう何年もかからないんじゃないでしょうか。そしたらまた変化が加速しそうですね。

最後にみんなで記念撮影して本日のスタディーツアーはおしまいです。
おつかれさまでした。

帰り道。また1時間半ほどかけてシェムリアップに戻りました。

さて、今回のスタディーツアーに参加しての所感みたいなのを簡単に。
結論から言うと参加して非常に良かったと思います。
カンボジアの教育とか労働について生の事実を知れました。中には知らない方が良かったなと思ったこともありますがそのへんも含めて知れて良かったです(あ、日本語意味不明だ)。

それと同時に、途上国で支援している方から間近で話を聞けるのはいい体験になりました。
ぼく自身は今後、途上国支援の道に進むというのは今のところほとんど考えていないのですが、それでもそれに人生を注いでいる方から聞くお話は大変面白かったです。
参加費40ドルはぼくにとって決して小さくない金額ですが十分価値を感じれる内容だったと思います(すみません、バックパック旅中という立場上小さくない金額と表現しましたが、本来かなり良心的な金額だと思います)。
今後もこのようなスタディーツアーに参加する機会があれば積極的に参加していきたいと思いました。
以上、今回の所感です。

今回の投稿は以上です。
最後まで読んでいただきオークンでした!

2019年12月30日 カンボジア・プレイキション村にて

今日の1枚。めっちゃ楽しそうに遊ぶね君たち。

コメント

  1. みやぎ より:

    こんばんは。イキイキゲストハウスでめぐみさんに名刺もらった時に隣にいた元同業のものです。
    カンボジアの村ツアーがどんなものか気になっていたので様子を紹介していただいてありがたいです。
    安全第一で楽しいブログを続けてください。

    • nishikiyo nishikiyo より:

      みやぎさん、コメントありがとうございます。
      あの時の!
      ちょっとでもお役に立てたなら幸いです(^^)
      引き続き安全第一で楽しみたいと思います!

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