#82 インド初日で詐欺師に騙される奴なんている!?いねーよなっ!? インド(1)

インド

こんにちは。にしきよです。
本日もよろしくお願いします。

今回の出来事です。
1.サダルストリート周辺ぶらぶら
2.インド初日で詐欺師に騙される奴なんている!?いねーよなっ!?

1.サダルストリート周辺ぶらぶら

2022年9月27日のお話

おはようございます。
昨晩寝たのが3時過ぎだったのですが変な緊張感で7時に起きてしまいました。
11時に今の宿をチェックアウトしますのでその前に現地通貨をゲットしておきたいです。

その前に朝食をば。

カリーとチャパティ。たぶん20ルピー(約40円)
絡んできた胡散臭いインド人におごってもらいました(食べ終わった後速攻別れた)。

食べた後はこれで手を洗えます。

両替屋発見~
サダルストリート周辺には両替屋が多く集まっているので困ることはないはずです。
ただ、何件かまわってレートの良い場所を探した方がいいです。
ぼったくってるところもあるようで、店によって10%くらいレートが違います。

とりあえずインドの通貨ルピーをゲットです。一安心。
肖像の人物は額に限らずガンジーさんですね。

ミネラルウォーターもゲット。
1Lで20ルピー(約40円)。

少し時間があるので街ブラ続けます。

ヤギが何の違和感もなく普通に道を歩いてます。
この写真はせいぜい10頭ですが100頭くらい歩いてる時もあります。
食用?

道のあちこちで井戸が見られました。
コルカタは大都会ですが今でも水道が通ってない世帯もあるのでしょう。
ちなみに飲み水とのことです。

公衆トイレ。ちなみに有料。
清潔なトイレが無料で使える日本は本当に素晴らしいと思います。

このあたりは植民地時代のイギリス風建築が多い気がします。

サダルストリートの最も活気がある屋台密集地。
ちょっと衛生的とは言いがたいですが活気があって好きです。

チャパティを焼くおじさん。
ちなみに「チャパティ」というのは「ナン」より薄く焼いたパンのことだと理解しております。
ナンより安いのでインドで一般的に見られるのはチャパティなんだとか。

屋台密集地のすぐ隣にはインド博物館。
インド最大、アジアでも最大級の博物館とのこと。
様々な分野の貴重品が収蔵されておりコルカタ観光の定番です。

が、外国人は入場料500ルピー(約1,000円)とのことでお見送りです。
博物館を楽しめる人生を送りたかったものです。

インドの学生さんたち。
よく見たらピースしてくれてますね。
遠足か修学旅行の定番なのかもしれません。

さて、いったんこの辺りにして宿に戻ります。
今いる宿をチェックアウトして次の宿に向かいます。

2.インド初日で詐欺師に騙される奴なんている!?いねーよなっ!?

タイトル通りです。インド到着初日にしてまんまと詐欺師に騙されました。
事の顛末をお話ししたいと思います。

といいつつのっけからネタバレなのですが、実は騙される寸前のところでギリギリ回避できました。
被害もせいぜい数千円程度で済みましたので、今後インドを旅する方への注意喚起もかねてこうしてブログのネタとして供養させていただく次第です。

こいつがその詐欺師(右)。名前はサダム・カーン(Saddam Khan)。
「コルカタ 詐欺師」などで検索するといくらでも情報が出てくる超有名詐欺師です。
詐欺の手法は、インド到着間もない困っている日本人に日本語で話しかけ、親切にして信用さておいて、田舎町にある実家に行こう!と誘ってそこで大金をふんだくるというものです。
詳しく知りたい方は「コルカタ 詐欺」「インド 詐欺 パターン」などで検索して予習していくことを強くおすすめします。

サダムとの出会いは、次の宿を探して困っていたところに「安くていい宿知っているから教えてあげる!」と日本語で話しかけてきたのが始まりでした。

観光地で話しかけてくる人間(日本語で話しかけてくる人は特に!)は軽くあしらうか無視するのが鉄則なのですが、その時の自分は重い荷物抱えてネットも使えないという割と困っていた状態だったので、とりあえず宿だけ紹介してもらうことにしました。ちょっとでも怪しい素振り見せたら速攻お別れすればいい話です。

すると、思っていた以上に安くていい宿を紹介してもらえました。
ぶっちゃけ全然期待していなかったのでこれは嬉しい誤算です。
(詐欺師とつながっている可能性があるので宿の紹介は控えます)

その後も宿の待合スペースで、雑談から始まり、コルカタのこと、インドのこと、観光の仕方、気を付けるべきことなどなど非常に親切に教えてくれました。
話している内容も、当たり障りないつまらない話ではなく、なんというか哲学的なかなり深い話をしてきます。すぐにぼったくってくるような他のインド人とは違い、かなり教養が深く頭がいい印象を受けました。

やがてサダムの方から
「インドのことをもっと知ってほしいから街を案内するよ」
と提案されました。

正直まだ半信半疑だったのでどうしようか渋っていたのですが
「ワタシは日本語を勉強したいだけだからお金はいらないよ」
「外国人にインドのことをちゃんとわかってほしい」
「他にもたくさんの日本人を案内したこともある。みんないい体験だったと満足してる」
などと説明されました。

さらに
「でも確かに話しかけてくるインド人を簡単に信用しちゃいけないと思うし、アナタがワタシを信用できないのはわかるから無理にとは言わない。もしアナタが嫌じゃなければ案内させてほしいな」
と、ただ押しが強いだけでなく、あくまであなたの好きにしていいですよ、と微妙な緩急まで織り交ぜてきます。
今思えばなかなかに日本人の性質を熟知しています。

正直まだ半信半疑だったものの、彼の態度が非常に親切だったこと、インドについてもっと情報が欲しかったこと、また彼自身にも興味があったこともあり、この後の観光で彼と行動を共にすることにしました。

というわけでここからはコルカタの超有名詐欺師サダム一味との楽しい観光模様となります。
(実際、彼らとの観光はめちゃめちゃ楽しかった)

まず連れていかれたのは、サダムのおすすめのニューマーケット。
非常に活気があり、これぞインド!といった感じ。

おすすめのチャイ屋。一杯10ルピー(約20円)。非常においしかったです。
ちなみに素焼きの容器は使い捨てです。飲み終わったら道端にたたきつけて割ってしまいます。ちょっともったいないですね。

途中、サダムの友人と合流。名前はアルシャド。
彼もまた非常に誠実な人でした。
日本語こそ話せませんが聞きやすい英語でインドの歴史やら宗教やらについて教えてくれました。

絡まれた物乞いの少年を振り払ってくれるアルシャド。
物乞いを振り払うと書くとひどいことのように聞こえますが、インドには物乞いが溢れていますのでいちいち対応していたらきりがないです。

「物乞いにお金をあげる必要はない」
「彼らは彼らでどうにか生きるすべを持っている」
などと物乞いとの向き合い方についても教えてくれました。

鶏のケージ。

牛肉の露店。インドは牛肉を食べないイメージがありますが、ここコルカタはイスラム教徒が多いので例外的に牛肉が食べられるようです。

ラッシー(インド全土で飲める飲むヨーグルトのようなもの)が飲みたいといったらおすすめのラッシー屋に連れて行ってくれました。
40ルピー(約80円)。こぼれててすみませんねぇ。
サダム曰く、ここが一番おいしいラッシー屋なのだとか。他を知らないので比較はできませんがなるほど確かに程よい甘酸っぱさでおいしいですね。歩いて熱くなった体を冷やすのにもGOOD。

こんな感じで、終始彼らは非常によいガイドになってくれました。
喉が渇いたと言えばオススメの店を紹介してくれたり、観光したい場所があると言えば情報を教えてくれたりガイドしてくれたり、観光客には難しいローカルバスの乗り方を教えてくれたり。

しかも押しつけがましいところがなく終始とても心地よい距離感で接してくれます。

ちなみにローカルバス。
一回10ルピー(約20円)
(外観だけ取り忘れたのでネットから拝借)

もうしばらくの間サダム一味との観光が続きます。

そのままの流れで「ビクトリア・メモリアル」へ。

コルカタの地図を見るとまず気になるココです。

ここはインドがイギリスの植民地だった頃、政府機能が置かれた場所です。
日本でいうと国会議事堂的な?

すげぇ・・・インドにこんなきれいな場所があるのか・・・

ちなみに普段は入場料500ルピー(約1,000円)なのですが、本日は何やら特別な日らしく一般開放されていました。超ラッキー。
というわけで軽く見ていきます。

荷物検査を通過して、

内部です。
おぉースゴイ(゚Д゚)

正直このクラスの豪華さならヨーロッパに行けばいくらでも見れるんでしょうが、汚ったないインドにあってここまで綺麗ということがスゴイ。

中の資料は、この建物の建設に関するもの、イギリスからの独立に関するものが多かったです。

いやー、本日の観光、大変良かったです。
インド到着初日で右も左もわからないままで、しかも大都会コルカタの騒がしさに負けて十分楽しむ前に移動してしまうところでした。

彼らに出会えたおかげで十二分にコルカタを満喫できました。
本当にサダムたちには感謝してもしきれませんね。
(↑この時はまじでそう思っていた)

ぼく「ここまで良くしてもらって本当にタダでいいの?」
サダム「いいよ~。ワタシだって日本語を勉強できたし、外国人にインドを好きになってもらいたいだけだからね~。」

神かな?最初は警戒してたけど、もしかしたらまじでただの優しい人なのかな?

その後の夕食では彼の提案でタンドリーチキンを食べに行くことに。
その辺の露店ではなくクーラーの効いたちょっと良さげなレストランへ。
(詐欺師とつながっている可能線があるのでここも紹介は控えます)

タンドリーチキン。(食べかけ失礼)
緑色のソースは野菜のヨーグルトソース的なものです。辛いチキンに甘いソースがよく合います。
たしか240ルピー(約480円)。決して高くはないですがインドの物価を考えるとかなりいい値段です。

ほかにもフライドライスなどをオーダー。
サダムたちはイスラム教徒のくせにお酒めっちゃ飲んでました。

今日一日、良くしてくれたのでここはおごることにしました。
1,500ルピー(約3,000円)とやや高額でしたが、コルカタでの楽しい思い出に比べれば安いものです。

その後はサダムのおごりでルーフトップバーへ。
いちおう睡眠薬強盗などもまだ警戒しつつ向かいます。

ここでぼくの今後の予定についての話題になります。
明日ブッダガヤに列車で行く予定だと伝えると、サダムの実家がガヤ(ブッダガヤの近く)の田舎にあるので一緒に行かないか?と提案されました。

「デリーやバラナシなんかの観光客がたくさんいる場所だけでは本当のインドは見えてこない」
「観光客が行かないような田舎にこそ本当のインドの良さがつまっている」
「アナタはインドの人々のそのままの生活を見たいんじゃないの?」
などと言い、ガヤの近くの実家に行こうと誘ってきます。

ここまででかなりサダムのことを信頼していたこと、次の行き先と一致すること、また何より、ぼくの旅のスタイルが観光地だけでなくいろいろなところを見て回るというスタイルを好むこともあったため、一抹の不安こそありましたが彼の提案に乗ってみようかと思い始めました。

「でも最終的に決めるのはアナタ。これはアナタの旅だから。」
「アナタが心配してることもわかる。だから無理にとは言わない」
「でももしアナタがインドの本当のいいところを見てみたいというのなら力にならせてほしい」
と、ここでも無理強いすることなくあくまで自分に選ばせるというスタンス。

またサダムは自分がこれまで案内して親しくなったという日本人に電話をかけて話しています。ぼくも話させてもらいました。
(おそらくこちらを安心させるためなのでしょう)

基本的に警戒心がかなり強いぼくですが、ここまでの会話でかなりサダムのことを信頼できる人間だと判断し、何よりインドの本当の姿を見てみたいという思いもあり了承しました。

ガヤまでの列車代は1,250ルピー(約2,500円)。
面倒なチケットの取得は代わりにやってくれるとのことです。
つまりチケット代はこの場で支払い、実際に受け取るのは明日ということです。
こちらがじゃっかんの心配を感じているのを察して大丈夫だとフォローしてきます。

一抹の違和感を感じていたものの、結局この場でチケット代をわたしました。
そして明日も引き続き一緒に観光し、明日の夜にガヤに向けて列車で出発しようということで話がまとまりました。

いったんサダムたちとお別れして宿へ。
この時点でぼくの彼らに対する信頼度は95%といったところでしょうか。
ほんの少しの違和感はありますが、本当にいい人そうで明日一緒に田舎町に行けるのを楽しみにしていました。

ただ気になるのは、頭の片隅に残っている、ごくごく小さな、ほんのわずかな違和感・・・

ぼく「・・・寝る前にいちおう、調べてみるか。」

とりあえず「コルカタ 詐欺 手法」っと。

・・・・・・(゚∀゚)??????

出るわ出るわ。同様の手口で騙されたという情報が。
手口はどれも似ています。街で声をかけられ、親切な人を装い信用させ、田舎の実家に行こうと誘い家族ぐるみでおもてなしをし、最後に何らかの方法で大金を騙し取るというものです。
すくなくとも10年以上前から、少額でも5~10万、人によっては50万~100万も取られたという被害報告があがっています。
決定的だったのはまさにサダム本人の顔写真が要注意人物としてネットにあがっていたこと!!

ぼく「あかん・・・これは・・・完全に黒や・・・(゚∀゚)」

ぼく「・・・・・・(゚∀゚)」



ぼく「どどどどうする?もうチケット代払っちまったぞ?いや最悪チケット代(2,500円)はもうどうでもいい!今すぐ縁切って逃げるべきか!?でも宿の場所知られてるし、今すぐ別の宿に移るか!?いやしかs (゚Д゚)≡ ( ゚Д゚)」

夜中の3時まで寝れずにアレコレと考え込んで出した策は次の通り。

  • とりあえず明日はだまされている振りを続けて
  • チケットを受け取る(ガヤまで連れて行ってからだますのが向こうの目的なのでチケット代をネコババすることはないはず)
  • チケットを受け取ったら、やっぱり行けなくなったと言って全力で謝る(向こうも親切な人設定は守りたいはずなので悪くはしないはず)

よし、これでいこう(゜Д゜)!


明日!詐欺師から列車チケットを取り返す闘いの火蓋が切って落とされる!
(繰り返しになりますが結論としては逃げきれましたので安心してご覧ください)

コメント

  1. Sonoko より:

    コルカタの宿情報有難うございました!

    まだこんな詐欺師が居るんですね~。私はこの人は知りませんが、昔からサダルで「ブッダガヤに行かないか?」と誘う詐欺師たちが居るのは有名でした。
    しっかりスクショしたので、もしこのサダムカーンに会ったら、騙されているふりをしつつお話をしてみようと思います(笑)
    途中でわかってよかったですね!続きも楽しみです。

  2. はるえもん より:

    おもろおおおおぉ!!
    調べてから行きます笑笑

  3. 匿名 より:

    仕事でよくコルカタに行くので、サダムとは知り合いです。彼が詐欺師とは、周りの知り合いのインド人達から聞いて知っていましたが、初めてこのブログで実際の被害内容を知りました。
    今度、行った時に呼び出してお仕置きをしようと思います。

    • nishikiyo nishikiyo より:

      実際、詐欺に及ぶまでの間は非常に紳士的かつ親切なので、騙されなかった人の中には最後までいい人だと信じてる人も多いようですね。
      懲りるとは思えませんがお仕置きしてあげてください笑

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