こんにちは。にしきよです。
本日もよろしくお願いします。
本日の出来事です。
1.カーリー寺院でヤギの生贄を間近で見る
2.激闘!コルカタの詐欺師(゚Д゚)!
3.列車でGO!コルカタからガヤへ!
本日の記事は前回からの続きということで、いちおう前回のあらすじを簡単に説明しときますね。
【前回のあらすじ】
インド到着初日で困っていたにしきよさんは日本語を話す親切なインド人と行動を共にする。そのインド人から、ガヤ近くの田舎にあるという彼の実家に誘われ一緒に行くことを決意し列車代1,250ルピーをわたす。しかし寝る直前、ネット検索により彼らがコルカタで有名な詐欺師であることが判明する。
そして何時間も考えつくした結果、考え出した作戦↓
- とりあえず今日はだまされている振りを続けて
- チケットを受け取る(ガヤまで連れて行ってからだますのが向こうの目的なのでチケット代を持ち逃げすることはないはず!)
- チケットを受け取ったら、やっぱり行けなくなったと言って全力で謝る(向こうも親切な人設定は守りたいはずなので悪くはしないはず!)
そして再三になりますが、結論としてはうまく逃げきれましたので安心してお読みください。
それでは本日の日記どうぞ。
1.カーリー寺院でヤギの生贄を間近で見る
2022年9月28日のお話
おはようございます。現在、朝の8時。
本日はコルカタで絶対に訪れておきたかった唯一のスポットに行ってきます。
件の詐欺師とな!
とりあえず列車のチケットを受け取るまではだまされた振りを続けます。
詐欺師とわかっていながら一緒にいるのは癪ですが、ガイドとしてはかなり役に立つんですよね。
なお、案内してくれるのは日本語ぺらぺらな親玉サダムではなく、舎弟(?)のアルシャドの方です。
とりあえず朝チャイ。10ルピー(約20円)
んまんま。
今から向かうのは「カーリー寺院」
ここでは毎朝ヒンドゥーの女神カーリーに対してヤギの生贄がささげられるようです。
他では得難い体験が得られるとのことで行ってきたいと思います。
(参考)カーリー様↑
今いるサダルストリートから南に5km程と少し距離がありますのでメトロで向かいます。
絶対に動いてない探知機
運賃は10ルピー(約20円)。乗る距離によって違います。
たった数十ルピーなのにチケットの販売は自動マシンでなく人が行ってました。
チケットはプラスチック製のトークン。
この点は日本より進んでますね。日本も早くチケットなんて廃止してゴミが出ないトークンにすればいいのに。
広告だらけの車体
メトロ、意外ときれいなのね。地上とは大違
メトロから降りて少し歩きます。
案内板に従っててくてく。
お、見えてきましたね。
寺院内は土足で入れません。
靴は無料で預かってもらえます。
謎の花も渡されました。
これは後から請求されるパティーン。
そして靴預り所のおっさんが勝手にガイドを始めました。
これは後から請求されるパティーン。
寺院内撮影禁止なので写真はありません。
狭い通路に黒いヤギがいました。大きさからして若めでしょうか。
赤白オレンジで作られた花の輪っかを首にかけています。
そして寺院内にもかかわらず多数の物乞いが。
ガイド(自称)によると生贄となったヤギは調理されて彼らにも分け与えられるとのことです。
またガイド曰く、毎日1,000人以上に振る舞われるとのことですがこの数字は本当でしょうか?
斬首台のある部屋は黒い壁に囲まれて薄暗く絶えず線香がたかれています。
2本の黒い石柱がありその間にヤギの首をはさんで拘束し、斧で一気に斬首するようです。
参拝者はこの斬首台に向けて一生懸命に祈りをささげていました。
ほどなくして、まもなく生贄になるのであろう若ヤギが3頭連れてこられました。
(この後やや残酷な描写がありますので苦手な人は注意です)
生贄の時間になったようです。
子どもがドコドコと太鼓を打ち鳴らし、ヤギが斬首台にかけられます。
自らの運命を悟ったのか、ヤギは大声を出し暴れまわろうとしますが、男二人に抑えつけられて身動きが取れません。
次の瞬間、もう一人の男が重量のある斧を振り下し一気に首を切断しました。
しゃきっ。
首を切断する音はまるでリンゴでも切るかのようにあっさりとした音でした。
切断後の胴体は後ろのスペースに放り投げられます。
横たわる胴体を見ると、切断面からは驚くほど原色に近い赤色の血がドクドクと脈打ちながら垂れ流れています。
切断する前に脳から送られた命令が残っているからなのか、首を失ってなお脚をバタバタと動かしながらもがいています。
しかも事切れた後の数秒だけでなく、少なくとも3分くらいは動き続けていました。
流れるような作業で続けざまに残りの2頭も生贄にされます。
血の海となった後ろのスペースに目をやると、首を失ったヤギの胴体が折り重なって脚をバタつかせているという異様な光景が広がっていました。
・・・・・・
その後ガイドによって何やらおまじないのようなものを授けられ、そしてお布施を求められました。
(ちなみに詐欺師のアルシャドはここで3,000ルピーを出していました。観光客に同様の金額を出すようにとプレッシャーを与えるためでしょうか。寺院と詐欺グループはつながっているのかもしれません。)
払う必要がないとあらかじめ知っていたのでお断りしました。
ちなみにさらにこの後、ガイド代と初めに渡された花代も任意金額というかたちで請求されましたがお断りしました。
この後、ヤギが解体、調理され集まった人々に振る舞われるようです。
その様子も見たかったのですが、お布施を断ったことでガイドの機嫌を損ねたのでここで退散とします。
いや~。真顔で見学するのが難しい衝撃的な儀式でしたが来てよかったと思います。
これがこの地で何百年にもわたって行われ続けているのですね。
インドは貧富の差が大変に激しいのですが、お金持ちにより寄進されたヤギの生贄がこの儀式を通して貧しい人に分け与えられるという一種の富の分配機能のように働いているのでしょう。
帰りのメトロ。
通勤時間と重なったのか混雑具合が東京と変わらんくらいえげつない。
死ぬる(´Д`)
2.激闘!コルカタの詐欺師(゚Д゚)!
いったん宿に戻ってきました。
そして~・・・
列車のチケットげーーーーーーーっとっ(゚Д゚)!!!
もともと乗車直前に渡されるはずだったのですが、チケットを撮影してSNSにアップしたいんだよ~お願~いヾ(*´∀`*)ノと懇願すると、しかたねぇなぁ~って感じで笑いながら渡してくれました。
よっしゃ!よっしゃ!よっしゃ(゚Д゚)!
チケットさえ押さえればもうこっちのもんだぜぃ(゚Д゚)!
あとはやっぱり急遽行けなくなったと伝えるのみ(゚Д゚)!
できるだけ穏便に!できるだけ申し訳なさを前面に押し出しつつ(゚Д゚)!
ぼくならできる(゚Д゚)!イエスイエスイエス(゚Д゚)!
夜5時ころに迎えにに来るとのことでいったんお別れ。
とりあえずお昼。
チキンビリヤニ。80ルピー(約160円)。
インドってご飯の量がハンパないんですよね。
半分しか食べれませんでした。残ったのは紙の箱に入れて持ち帰れます。
・・・・・・
そして待ち合わせた夜5時・・・
ガヤに行くという約束を直前でキャンセルすることを伝えます。
なるべく穏便に。できるだけ申し訳なさそうに。
だまされ続けている前提であくまで予定が合わなくなった感じでいきます。
ぼく「サダム・・・ごめん・・・すごい残念なこと伝えなきゃいけないんだけど・・・」
サダム「どうしたの~困ってることがあれば言ってよ~」
ぼく「実はぼくの日程、そんなに余裕があるわけじゃないんだよね。いろいろ考えたんだけどさ、今回は一緒にガヤに行くのはやめることにするよ。」
サダム「・・・そうなんだ」
ぼく「ほんとごめん。昨日今日といろいろ親切にしてくれたし・・・断るのは悪いと思うんだけど・・・ほんとごめん・・・」
サダム「気にしないで。アナタの旅なんだからアナタが決めればいいんだよ。」
ぼく「ありがとう。今回は行けなかったけどまたコルカタ来るときは連絡するね。それから、コルカタで親切なインド人に会ったって日本の友達や家族にも伝えとくよ。」
・・・えぇと、詐欺師サダムとの駆け引きは思っていたよりずっと簡単に終わりました。
もっとねばられたり、俺たちの分の列車代払え!くらい言われるかと思ってました(その場合、これ以上ややこしくならないように払うつもりでした)。
最後にフレンドリーに記念撮影。親玉のサダム。
いちおう最後の最後までだまされた振りを貫いときます。
にしても・・・改めて見るとガチでやばい奴の目してんなこいつ。
子分のアルシャド。
(サダムはともかく、実はアルシャドは本当はいい奴なのでは?と今だに少し思っている(絶対違う))
ちなみに今回ぼくが受けた被害と言えるのは次の通り↓
・奢ってしまった晩ごはん1,500ルピー(約3,000円)※1
・列車代350ルピー(約700円)※2
※1 ただし半分は自分の飲食代
※2 払った金額は1,250ルピーだが正規料金はおそらく900ルピーと思われる。
と運良く数千円程度の損害ですみました。
ネットの被害報告を読むと数十万円だまし取られたという声もあります。未然に回避できたのは本当に運がよかったです。
結果的に直前で気付いて騙されるのを回避できましたが、今回の件でいっそう気を引き締めていかなければいけないと思い知らされました。
実は、インドでこの手のトラブルが頻発しているということを知らなかったわけではありません。事前によくあるトラブルのパターンについては頭に入れてありました。それでもこのザマです。
詐欺師たちはそれほどまでに頭がいいです。彼らは日本人の心理を熟知しています。少しでも付け入る隙があるとあっという間に絡め取られます。ぼくなんかより1枚2枚どころか10枚も20枚も上手です。
どこか、旅慣れた自分は騙されることなんてないだろう、悪い人はすぐにわかるだろうと慢心していた部分があったのかもしれません。
ある程度旅慣れた人であっても、ことインドにおいてはその考えを捨ててインド初心者であることを肝に銘じなければならないですね。
もちろん、インド人全員が全員極悪人だなんて言うつもりはありません。むしろほとんどのインド人は善良な市民だと思います。
しかし旅行者が出会いやすいのは圧倒的に向こうから狙って話しかけてくるサダムのような詐欺師です。
とりあえず観光地で話しかけてくる人(特に日本語で!)はどんなに親切そうな人でも100%悪い人だと決めつけてしまうほうが身のためです。今後は絶対に信用せず軽くあしらうか無視することを徹底していきたいと思います。
・・・ええと、インドで騙されそうになった話は以上となります。旅日記というよりは注意喚起に近い内容となり読みにくかったかもしれませんね。申し訳ありません。
ある程度旅慣れた旅人を自称しておきながらこんなしょうもない詐欺にひっかかるのはすこぶるダサいのですが、少しでも今後インドを訪れる人の助けになればと思い書かせていただきました。
3.列車でGO!コルカタからガヤへ!
と!いう!わけ!で!
無事取り返したチケットを持って次なる都市ブッダガヤへと向かいましょう!
やって来ましたるはコルカタの玄関口ハウラー駅。
くっっっそ巨大!!
人・人・人!
やべー(゚∀゚)www
あっしの席は何番かしらん?
どの車線か確認したので駅構内併設の食堂で晩ごはーん。
お昼の残りのチキンビリヤニですが?
スプライト40ルピー(約80円)。
あれ?もしかして缶って高い?
駅のトイレ。ブレブレで申し訳。
中は30くらいの小便器があったのですが、利用者に対して圧倒的に足りておらず空いたら争奪戦が始まる椅子取りゲーム状態でした。あとシンプルに臭ぇ。
有料トイレもありました。聞いてみたら5ルピー(約10円)とのこと。
急いでる人や大きい方はこちらでしょうかね。
お菓子屋さん。ゆーはなぜトイレの隣に?
でもおいしそうですね。
小さいケーキが25ルピー(約50円)から。
パンも50ルピー(約100円)程度。
(あれ?そんなに安くない?)
でもこのピザみたいなのとかめっちゃおいしそう。
結局買いませんでしたが旅のお供に買ってもよかったですね。
出発まで1時間くらいあるのでぼくも地べたに座らせてもらいます。
人の話し声やアナウンスで常に騒がしいですが、こうして座っていると妙に落ち着きます。
誰も自分に興味がないって最高。
お、そろそろ出発時刻ですね。
参りましょう。インド人の海をかき分けて。
我が列車。
予約したのはエアコン付きの少しいいクラスです。
最も安いクラスは狭いうえにエアコンなしで旅慣れた人からしてもきついらしいので今回はパス。でもいつか乗ってみたいですね。
↑ちなみに一番下のスリーパークラス
エアコン付きクラスのところに向かいましょう。
・・・って・・・
列車がクソ長い(゚Д゚)!
いつまでたってもたどり着かん。
マジで1kmくらいあるのでは?
やっとたどり着きました。
スリーパークラスと違ってガラス窓がありますね。
乗っていきます。
中はこんな感じ。
列車はインドのくせに定刻通りに出発。
定刻通りに進めば明日の早朝に次の街に着くはずです。
次回は仏教四大聖地のひとつ、ブッダ生誕の地ブッダガヤからお届けします!
おやすみなさい!
2022年9月28日 インド・コルカタにて
コメント
またまたコメント失礼します。
地下鉄や列車の駅構内って今は普通に写真を撮っても大丈夫なんですか?
昔は禁止されていたので殆ど写真がないんですが、撮れるなら撮りたいです!
カーン氏からもらったチケットのステイタスを見ると、みんなウェイティングリスト40番台なんですけど、もし彼らと行っていたら乗れたのかしら?(笑)
スリーパークラスは一番下のクラスではなくて、もっと下の座席のみのジェネラルコーチがあります。スリーパーは暑い時期以外はそんなにきつくないですよ。
続きも楽しみにしています!
今調べたらメトロは撮影ダメ見たいですね。
見つかってたら怒られてましたね笑
スリーパークラスの件、ご指摘ありがとうございます!
どこかで訂正しときます。
いや結局詐欺に遭ってないのに「被害額」ってちょっとおかしいような、、
ですね!笑