#125 再訪のフンザ 感動の再会のはずが・・・ パキスタン(4)

パキスタン

こんにちは。にしきよです。
本日もよろしくお願いします。

しばらくブログ更新できませんで心配おかけしすみませんねぇ。
つい先日までイランにおりまして、この国がめちゃめちゃにインターネット事情が悪いのです。すごいですよ。YouTubeはもちろんTwitterやYahoo!Japanすらまともにアクセスできずもういろいろ諦めました。
イランのネット事情については今後のイラン編で細かく文句たれるとして、現在いるトルコではまともなネット環境がありますのでここから巻き返していきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

今回の出来事です↓
1.ロード to フンザ! ~厳しくも温かい道のり~
2.再訪のフンザ 感動の再会のはずが・・・


1.ロード to フンザ! ~厳しくも温かい道のり~

前回はイスラマバードの観光ささっと済ませるところまででしたね。
今回はフンザ行きのバスに乗り込むところから参りましょう。

乗っていきます。
ここからフンザまでは山岳地帯をグイグイ登っていき丸1日かかる行程。ちなみにバス代は4,000ルピー(約2,400円)でした。

出発の間際にビザのコピーを作ってもらっているところです。
パキスタンの北部山岳地帯はインドとの領土問題の影響で検問箇所がいくつもあり、外国人はビザのコピーが10枚以上は必要になるそうです。
パキスタンのビザはもちろん持っているのですが、パソコンの中にデータとしてしか持っていませんでしたのでWiFiを貸してもらったりメールで送らせてもらったりと四苦八苦しながらコピーを作ってもらいました。
非常に手間をかけさせてしまったのでいくらか請求されるかなぁと穿っていましたがびた一文として請求されることはなく、そんなぼくに「良い旅を!」と笑顔で送り出してくれたのでした。

ここでフンザについて少々。

フンザはパキスタン北部の山岳地帯に位置する地域です。
そこに至るまでの道中は非常に風光明媚な光景が広がっていることで知られ、アクセスの難しさもあってかねてより旅行者の憧れの地となっている場所です。
ジブリアニメの「風の谷のナウシカ」に出てくる風の谷のモデルになったのではと噂され、春の季節に杏子の花が咲き乱れる様から「風の谷の桃源郷」とも称されています。

そんなフンザ、実は訪れるのは今回で2回目になります。
前回訪れた経緯についても少々触れさせてください。

6年前のぼくがまだバックパック旅を始める前のこと、旅に興味を持ち世界一周旅行者が書いた本を読んでいた時のことです。

旅するとしたらどこがいいだろうか、
最初の旅はタイとかの東南アジアの国がどうやらよさそうだぞ、

などなど思いながらその方の旅行記を読んでいたのですが、読み進めているうちになんとなくこのフンザという場所が気になったのです。もしかしたら作者が最も心惹かれたのがここフンザなのだったのかもしれません。その感動が文面から伝わったのかもしれません。
作者が紹介するフンザがあまりにも魅力的だったので、ぼくもこの場所に行ってみたいと思うようになり、珍しいパターンではありますが初バックパック旅にパキスタンを選んだのでした。

ちなみにそのときの旅行記はこちら↓
カコタビ2 パキスタン・イラン編
世界一周前の社会人時代の短期旅の日記です。

この時訪れたフンザがとても素晴らしかったので、今回の世界一周でもあの時の感動を再び味わうべく再訪することにした次第です。

・・・・・・

朝、目が覚めたらバスは岩場を走っていました。

カラコルム・ハイウェイという中国までつながる道路です。

青い水流れるインダス川。

同じような景色が続きますが雄大な景色の連続で全く飽きません。

こんな岩だらけ、舗装もろくにされてないような道をひたすら走っていきます。

道幅が狭く転落ギリギリのポイントも。

道には上から落ちてきたであろう岩がいくつも転がっています。

バスが止まりしばらく動かなくなったのでもしやと思いましたがそのもしやでした。
どうやらこの先の道で地滑りがあったらしくしばらく動けないとのこと。
大変なことのように聞こえますし実際大変なのでしょうがここではよくあることのようで、特に誰も文句を言ったり慌てたりする様子はありませんでした。

というわけで名もなき村(あるとは思いますが)にて足止め中です。
たぶん3時間くらい経過したとこ。

最初バスの中でひたすら座っていたのですが、エンジンを切った車内はあっという間に寒くなったので、

焚火をしている男たちの間に潜り込み暖を取らせてもらいました。

焚火あったか~
足の先あったまる~

チャイをごちそういただきました。あったけ~。
パキスタンの人は本当に親切です。

もう6時間は経ってる。

お昼。いや夕食でしょうか?
待ち時間が長すぎて感覚がバグってます。

ひたすら待ち中。

「まだ瓦礫撤去終わんねぇらしいぞ」
「マジか~」
的な会話。

村の少年たち。
この辺まで来ると肌が白かったり目が青かったりとヨーロピアンみたいな人が増えます。

たぶん夕食。いや何食だ?ちょっとよくわからなくなってます。
ビーフケモア(カレーみたいなの?)といって辛さも油っぽさも控えめ、まろやかで実に食べやすかったです。チャイもつけて350ルピー(約210円)でした。

炭火牛串焼きおいしそう。

すぐとなりに牛が歩いてるのはいかがなものでしょうか。

日本から来たというと「ウェルカ~ム!」といろいろくれます。
店の奥で座れさて待たせてくれたり仕事ぶりを見学させてくれたり大変おもしろかったです。

かれこれ12時間以上は待たされてますが、パキスタン人が話しかけたりしてくれる(しかも某インドと違ってほどほどの距離感で紳士的!)ので待ち時間はほとんど退屈せずにすみました。

土砂崩れで足止めされたのは客観的には不運なのでしょうが、こうしてパキスタンの村の生活が見れたり人々の優しさに触れられたのでむしろラッキーだったのではと思いました。

・・・・・・

その後バスが動き出し、

途中の街ギルギットに到着です。
そこそこ大きい街です。

フンザ行きのチケットを買ったので直接フンザまで行くのかなと思いきや、

ギルギットでバンに乗り換えたのですがここで一瞬戸惑いました。
引き継ぎは速やかで不安を覚えるようなことはなかったですが、できれば乗り換えあるよと最初に教えておいてほしかったです。

ギルギットを越えると一気に雪景色になりました。

アリアバードに到着です。

位置関係はこんな感じ。
ぼくが行きたいのはカリマバードという場所です。

バンはアリアバードまででした。
フンザまでじゃないの?と思われたかもしれませんが、実はフンザというのは名前の街ではなくここら一体の表す地域名です。
一般的に旅行者にとってフンザとはカリマバードのことを指すことが多いですが、パキスタン人にとってはここアリアバードもまたフンザなのでフンザ行きというのは看板に偽りなしということなのでしょう。

アリアバードからカリマバードまではこちらの軽トラに乗り換えていきます。70ルピー(約42円)
乗り換える旅に箱が小さくなっていきますね。

ぎゅうぎゅうに乗っても10人くらいのスペースのみ。
大量の荷物持ち込んですみません。

15分くらい走って目的地のカリマバード(以降フンザ)に到着です。
イスラマバードから実に1日半となる大移動でした。大変お疲れさまでした。

フンザの宿「Haider Inn」

ダブル1泊1,200ルピー(約720円)と非常にお安い。

ホットシャワーはありませんが右の樽にはヒーターが設置されており、熱湯を汲むことで体を洗えるようになってます。

併設のレストランには日本語の本も置いてありました。
日本人もよく来るみたいですね。

ウェルカムチャイありがたいです。

フンザめっちゃ寒いね!と言ったらヒーターを出してくれました。
大変ありがたいです。

夕食のキムチチャーハン。
日本の味ではありませんが近い味を感じれて嬉しかったです。
550ルピー(約330円)

本日は移動で疲れましたのでもう休みます。
明日フンザを観光していくことにしましょう。

2.再訪のフンザ 感動の再会のはずが・・・

2023年1月11日のお話

おはようございます!
非常に寒いです!

今いる宿、1日の内20時間くらいは停電しており貸してもらったヒーターがほとんど役に立ちませんでした。
というわけで朝から非常に寒い思いをしております。

ネコがこたつで丸くなってませんね。
この辺りのネコは寒さに強いのでしょうか。

朝ごはんはサンドイッチとポテト。700ルピー(約420円)
イスラマバードのスーパーで買ったリンゴジュースを添えて。

さて!それではフンザ観光に出かけるとしましょう(゚∀゚)!

・・・とは言ったものの・・・

人がほとんどいませんね・・・

ホテルもほとんど閉まってますし・・・

お土産物屋の通りも寂しい感じです。

6年前に来た時も同じ冬のオフシーズンでしたがもう少し暖かくて人が多かった気がするんですけどね・・・今は寒すぎるのかな・・・

おしゃれなカフェですが客は誰もいません。

とりあえず寒すぎるのでチャイ。100ルピー(約60円)
砂糖たっぷり甘々にして体を温めます。

散策続けます。

洗濯物があるってことは人がいないわけではないんでしょうが、やっぱり寒すぎてみんな家の中にいるんでしょうかね。
人の姿がぜんぜん少ないです。

てくてく。

子どもたち発見(゚∀゚)!

外に出てる村人の数は少ないですが、それでも出会うと声をかけてくれたりにこやかに笑いかけてくれたりします。

てくてく・・・

う~ん、なんかいまいち・・・楽しくない・・・(^^;)

ガチオフシーズンということで観光客はもちろん村の人も少なくなってるんでしょうかね。
なんだかすごい寂しいです。

春には杏子の花が咲き乱れ「桃源郷」と呼ばれる景色も今は淋しい感じです。
せめて晴れてくれてればもう少し違ったんでしょうけど・・・
6年前に来た時は冬でしたがスカッとした快晴で全然見れる景色でした。

↑ちなみにこちらが春のオンシーズン
(ネットから拝借)

・・・・・・

・・・・・・

えぇと、すみません・・・
帰ることにします。

せめて晴れるまで延泊することも考えたのですが、ここから1週間にわたって曇り空となる予報が出ていたのと、あまりに寒すぎて身が持たないので誠に残念ながら帰ることにしました。

フンザはぼくが旅好きになるきっかけとなった思い出の地ですので、こうして訪れることで読者のみなさんにも素晴らしさをお伝えしたいと思っていたのですが、残念ながら今回は季節と天気に恵まれず思っていたようにはなりませんでした。

とはいえ、ぼくにとっては特別な場所であることに変わりはありませんので、またいつか春の暖かい季節、ベストな状態の時に再訪したいと思いますよ。
その時はまたよろしく!

次回はフンザから下山し、ペシャワールという街からお届けします!
今回の投稿は以上です!
最後まで読んでいただきシュクリアでした!

2023年1月11日 パキスタン・フンザにて

コメント

タイトルとURLをコピーしました