こんにちは。にしきよです。
本日もよろしくお願いします。
今回の出来事です↓
1. 人が燃やされるのをただ眺めてたお話
2. プージャ楽しかったです
1. 人が燃やされるのをただ眺めてたお話
2022年10月6日のお話
おはよーございまーす。
朝食。オクラスープうまうま。
本日も元気にバラナシの街を歩いていきたいと思います。よろしくお願いします。
相変わらず迷わせにきてんな。
鶏。
幸せそうないっぬ。
病気なのかな?ちょっとかわいそうな犬。
本日の牛第1号。
牛2号。
バイクのサドルで痒いとこを掻いてるの図。
こっち見んな。
今日も1日。
いっぬ。
いっぬ。
ココナッツ1個70ルピー(約140円)とのこと。
路上に野菜置いてだいじょぶ?
こっちは大丈夫。
はい、そんなことやりながら歩いてたらたどり着きました。
ここはハリスチャンドラ(Harishchandra)ガート。
Maps.meには「Burning Gath (secondary)」とも
表記されてますね。
ここバラナシには、ガンガー沿いにいくつかの火葬場があり朝晩問わずひっきりなしに火葬が行われているのです。
火葬は誰でも、それこそぼくのような興味本位の観光客であっても自由に見学できるようになっています。
バラナシに来たならこの火葬をぜひ一度見ておきたいと思っておりました。今回満を持してやって来たという次第です。
さっそく参ります。
もうすでに煙が見えていますね。
大量の薪。
ご遺体を火葬するのに使われるのでしょう。
この先が火葬場です。
なお、さすがに撮影は禁止なのでこれ以降の写真はありません。
また、この先ややショッキングな表現を含みます。苦手な方はご注意ください。
(参考)
後日、ボートの上から撮った火葬場です。
遠目ですが雰囲気だけでも掴んでいただけたら。
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火葬場は葬場とは思えないほど多くの人が集まり賑やかな雰囲気でした。
ガートには薪を組むスペースが6つほどあります。
既にいくつかの薪組が燃え尽きて灰となり、また1つの薪組が現在進行中で燃やされている最中でした。
炎の勢いは激しく、奥にある景色を揺らめかせていました。
ご遺体は薪組の中に組み込まれて見えませんが、かろうじて足と思しき部分が確認できたので燃やされているのが人であることが確認できます。
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やがて、6人ほどの男たちに担がれて、新しいご遺体が運び込まれてきました。
しんみりとした雰囲気はなく、担ぎ手の男たちは威勢のいい声をあげていました。
ご遺体はオレンジ色のきれいな布で包まれ、金銀の装飾(ただしピクニックで使うシートのような安っぽい素材)が施してあります。
ご遺体は一度ガンガーに浸されます。
顔を覆う布が一時的に取り外されお顔が見えました。まるで眠っているかのように穏やかな表情をした老人でした。
遺族でしょうか、それともたまたまこの場に居合わせた他人でしょうか。ともかくこの場にいる全員が、手にすくったガンガーの水を代わる代わるご老人のお顔にかけていきます。時に何も言わずに、時に何か呪文のような言葉をかけながら。
10分程ガンガーに浸された後、ご遺体は引き上げられ、新しく組まれた薪組の上に乗せられます。そしてその上にも薪を組んでいき、より燃えやすいように木屑やジェルをかけていきます。
(おそらく)ご遺族の方が薪組の周りを時計回りに何周か。その後、ご遺族の手により薪組に火が付けられます。
最初は弱かった火が木屑を燃やしながらじょじょに勢いを増していきます。
体を覆う布を燃やし、髪の毛を溶かします。
やがて噴き上がる煙の色が白から黒に変わる。肉体を燃やし始めたのかもしれません。
薪組が強い炎に包まれたのを見届けると、ご遺族たちはその場をあとにしていきました。
ご遺族の方たちが離れたのは、見届けるのはご遺体が炎に包まれるまでと決まっていたからでしょうか。それともこの暑さのせいでしょうか。
炎の熱さと直射日光で遮るものが何もない火葬場は今灼熱とも言える暑さです。
もはや見る人が誰もいなくなりましたがもう少し見学を続けます。
1時間も燃え続けると、ときおり薪組が崩れ、係の者が竹の棒を突き刺して燃えやすいように整えていきます。
薪と一緒にご遺体にもブスブスと突き刺していきます。
ご老人の火葬を見続けている間にも、近くに新しい薪組が作られまた新たなご遺体が運ばれてきます。
今度は老婆だ。
先ほどのご老人と異なりオレンジ色の布に包まれておらず、白い麻布1枚しか身に着けていない。
ガンガーに浸されることもなく諸々の儀式も省略されているようだ。
薪の量も明らかに少ない。
ご遺族の姿も見当たらない。
最初からあらわになっているお顔もどこか苦しそうに見える。
先程のご老人とこの老婆の待遇の違いはなんなのでしょうか。
火葬にかけることができたお金でしょうか。
それとも生前の地位でしょうか。
あるいは単に考えすぎなだけかもしれません。
ヒンドゥー教徒にとって、火葬されガンガーに流されるのは何よりの悲願であるといいます。
薪の量や儀式のいかんを問わず、ここで火葬されている時点で、彼らは最上の幸者なのかもしれません。
一つのご遺体が完全に燃やされるまでおよそ3時間かかるようです。
焼け残った遺灰はガンガーの水で鎮火され、(実際に見たわけではありませんが)ガンガーに流されていくのでしょう。
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人がこんなにも生活の近くで普通に燃やされている。
なかなかの衝撃です。
もっと言うと、この光景がここではあまりに当然であることも衝撃です。
犬は気持ちよさそうに昼寝をし、ヤギはお供物の花輪をはみ、牛が気のままに闊歩する。
人々もまた、水やお菓子を売り歩き、あるいは座って談笑し、あるいは円になってカードゲーム遊びに興じる。人が燃やされている10m隣で。
ふと彼らの髪を見ると黒い髪に白い灰が紛れているのに気付きます。
おそらくぼくの髪にも付いているのでしょう。
汗でぐっしょり濡れたぼくの腕にも貼り付いています。
もしかしたらいくらか吸い込んだかもしれません。
この灰は薪が燃えた後の灰?
それとも人の?
いずれにせよ、そんなことを気にする人はここには一人もいないようです。
徹底的に生と死が切り離されている日本と異なり、インドでは生と死とがあまりにも近い距離にあるような気がします。
それは街中で火葬が営まれていることの他にも、動物の死体がその辺に転がっていること、飲食店で生きた動物の肉を捌いて提供することからも感じられます。
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それからもう少しだけ見学してその場を後にしました。
ご遺体を運んできたトラックです。
さすがにご遺体を写すのは気が引けたので運び終えたあとです。
何体かのご遺体がここから火葬場に運ばれていくのを見ました。
バラナシにはインド全土からご遺体が運ばれてくると聞いたことがあります。あるいは死ぬためにここに来る人も多いのだとか。
実際にご遺体を積載したトラックを目にしたことで本当にこの場所がインド全土の人々にとって特別な場所であることを実感しました。
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えぇと、この流れで大変恐れ入ります。
豚カツ定食ぅぅーーーっヽ(*’∀`*)ノ!
いやこの流れで和食エンジョイはさすがにちげーだろと思われるのは重々承知しております。
その上であえて申し上げるのですが、わたくし火葬見学の後半くらいから猛烈におなかが空いていました。
誰にも見送られることなく燃やされるご老人と老婆を眺めていると、何かこう、彼らの分まで生きなければという思いが湧いてきたのです。
いや実際には彼らは大往生の生涯を送り、だからこそあのように火葬に付されたのでしょうから(妊婦や幼児の場合、十分な生を送れなかったとして遺体は火葬されることはなく直接ガンガーに沈められる)、大きなお世話というか勘違いも甚だしい話なんでしょうけどまぁあくまでぼくの気持ちの問題です。
死を間近に見たことで、生に対する欲望のようなものが呼び起こされたのかもしれません。
とにかく非常におなかが空いてきたのです。
先程インドでは生と死が非常に近いという話をしましたが、インドがこのようにエネルギーに溢れているのもそういうことなのではないかとも思ったり。
あっているかどうかはわかりませんが、とにかく自分の中ではそのように理解されたのでした。
というわけで、読者の皆様的には違和感しかない流れかと思いますが、
改まして!和食!
いただいていきますヽ(*’∀`*)ノ!
いただきまーす(゚∀゚)!
ぱくっ!
こ、これは・・・(゚Д゚)!!
微妙www
いや別に日本で食べられるのと同じ味を期待してたわけではないのですが、
にしても微妙ですねw
ご飯は水分量ミスってぱさついてますし、
キャベツはぬるくてしなしなですし、
なぜかキムチ付いてますし、
肝心の豚カツもベチャットしてます。
あ、でも味噌汁うめぇw
とか何とか言いつつけっこう美味しくいただきました。
和食として美味しいかと言われたら間違いなく微妙ですが、日本をたって以来久々の和の味だったので満足感はしっかりありました。
ちなみに380ルピー(約760円)
高ぇよw(後悔はしてない)
2. プージャ楽しかったです
その日の夜はプージャを見に行きました。
プージャというのはヒンドゥー教の儀式で、ここバラナシでは毎日日没の時間に行われているみたいです。
というわけで再びやってまいりました、ダサーシュワメードガート(一番でかいガート)
普段は無料で見られるとのことですか、あいにく今はガンガーが大増水中でして、建物の中の限られたスペースでの見学となります。(しかも100ルピー(約200円)もとられた)
儀式を執り行うバラモンさん。
普段は5人くらいいるようですが、前述の通り増水でスペースが限られるので今回はお一人です。
バラモンとは何かを説明するためにはカースト製について触れないといけませんね。
というわけでじゃっかん今更感がありますが、インドのカースト制について簡単に説明させていただきます。
インドにはおよそ3000年も前から社会統治のために階級制が引かれており、それが「カースト」と呼ばれるものです。
階級を構成するのは上から順に、
司祭階級の「バラモン」
戦士・王族階級の人達「クシャトリヤ」
庶民階級の「ヴァイシャ」
奴隷階級の「シュードラ」
また、カーストにすら属さない
不可触民「ダリット」と呼ばれる人々もいます。
現在ではカーストに基づいた差別は法律で禁止されているのですが、やはり何千年も人々の間に根付いてきた考え方。差別は今もなくなることはなく、特にダリットに対する苛烈な差別は現在でも問題になっているようです。
ちょっと調べだだけでもなかなか胸くそ悪い事件が散見されますね。
ここで紹介するのは控えますが興味ある方は一度調べてみてください。
というわけで、インドのカースト制の説明についてはこの辺にして、
今は純粋にプージャを楽しむこととしましょう。
いやバラモンイケメンだなおい。
ほんで美声。
クロードのモデル説ある(FE風花雪月)
建物に入れなかった者たち。
建物に入れなかった者たち2。
長くなってきたので残りは撮った写真乱れ撃ちにて。
プージャ、楽しかった(小並感)
今回の投稿は以上です!
最後まで読んでいただきダンニャワードでした!
2022年10月6日 インド・バラナシにて
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