#177 エルサレムにて イスラエル(2)

イスラエル

こんにちは。にしきよです。
本日もよろしくお願いします。

今回の出来事です↓
1.エルサレムにて

1.エルサレムにて

2023年4月14日のお話

さて!
丸一日移動して今にもぶっ倒れそうなほど眠たいですがさっそく観光に行ってきますw

エルサレムの見所は旧市街に集まっており、旧市街は今いる宿から1kmほど離れています。
そう遠くもないですし街ブラもかねて歩いて行きましょうかね。

(あまり近くからは撮りませんが)女性兵士が街を見回っています。
イスラエルは女性にも兵役があるのです。

旧市街が見えてきました。

I♡エルサレム。
ところでエルサレムはアルファベット表記で「Jerusalem」
発音は「ジェルサレム」に近いです。

壁に囲まれた旧市街の入り口の一つ「ヤッフォ門」から入っていきます。
他にも「ダマスクス門」などの立派な門があるようです。

いざ中へ٩(‘ω’)و!

おぉ~、ここがエルサレム(゚Д゚)!

めっちゃ観光地化されてますけどw

とりあえず物価チェックがてら聞いてみたらシャワルマがまさかの50シェケル(約1,800円)(゚Д゚)!!
ふっかけられてるのか観光地価格なのかはわかりませんがとにかく高いですね、イスラエル(´Д`)

エルサレムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教、3つの宗教の共通の聖地。
キリスト教のお土産や、

ユダヤ教関連のグッズが売られています。

エルサレムの旧市街はイスラム教徒、キリスト教徒、ユダヤ教徒、アルメニア正教徒居住区の4区画に分かれていると聞いてたのですが今ココはどこになるんでしょう?
通行人を見た感じではイスラム教徒が多いような気がします。

小道のマーケットへ。

アラブチックなおみやげ物。

こっちはユダヤ。

キリスト教。

不思議な気分です。
3つの宗教がここまで混在しているとは。

トルコのイスタンブールでもキリスト教とイスラム教どちらともつかない雰囲気というのはありましたが、あれは2つの宗教が溶けあった感じでした。
それに対してエルサレムでは3つの宗教がそれぞれ別々にモザイク状に存在しているという感覚でしょうか。

てくてく。

!!

こ、これは・・・(゚Д゚)!!

イエスが磔刑にいたるまでに歩いた道を、毎週金曜日の午後にキリスト教徒が行進するというイベントだと思います。

ということは、この道がイエスが2000年前に歩いた場所?


カツカツと十字架の大きな杖を打ち鳴らしながら歩く様は威厳があります。

このまましばらく行列についていくのも一興だったのですが時間がかかりそうなので先に進みます。

激込みのこの場所が、

「聖墳墓教会」です。

何度も同じ説明を繰り返して恐縮ですが、エルサレムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の3宗教の聖地が集まる都。
「聖墳墓教会」はそのうちキリスト教の聖地です。
エルサレムに訪れたならここを見ないという選択肢はないでしょう。

キリスト教と言えばヨーロッパ系白人のイメージが強いですが、インド系や東南アジア系、アフリカ系黒人まで様々な人種がいますね。
キリスト教が世界宗教であることを思い知らされます。

すごい熱気ですが入っていきます。

内部。
ヨーロッパの大聖堂のような豪華絢爛さはありません。

この台座、

磔刑に処された息を引き取った後のイエスが寝かされた石とされています。

多くのキリスト教徒が涙を流しながら手を当て、あるいは額をこすりつけながら祈っています。

なんと言うかこれは・・・
すごいですね・・・
心を打つものがあります。

彼らにとってここは何に変えても訪れたかった究極の聖地だということを嫌でも思い知らされます。

ぼくはキリスト教徒ではないですし、何なら特定の宗教を信仰する心すら持ち合わせていない人間ですが、それでもこの光景には心を打たれます。
宗教に無関心と言われる日本人もおそらくこの光景の前には宗教とは何かと考えずにはいられないのではないでしょうか。

少なくとも異教徒のぼくが物珍し気に勝手に写真を撮るのは何か違うような気がしてしまします。

台座の左手側の通路を進みます。

ドームの下にあるこの小堂はイエスが磔に架けられた場所、つまりここが聖書のゴルゴダの丘の跡地というわけです。

正面。
中に入れるようですね。

小堂をぐるっと取り囲むようにキリスト教徒が長い列を作っていますがぼくも並んでみます。

列は非常にゆっくりとした進み。
ぼくなんかは進むのが遅すぎて退屈しそうですが、キリスト教徒の方は讃美歌を口ずさみながら、あるいは目を閉じて祈りを口にしながら辛抱強く列が進むのを待っていました。

列に並んでいる間まわりを観察していました。
先ほど、多様な人種の参列者がいると言いましたが、どうやら参列者に限らないようです。
この教会に常在してる神父や修道士と思しき方もまた白人のみならずインド系や黒人など様々でした。
キリスト教の重要聖地として、世界各地から人材が集まっているのでしょう。

1時間ほど並びようやく入口が近づいてきました。

イエスと12使徒ですね。

内部は最小限の灯りのみで非常に暗くなっています。
またこれ以降は撮影禁止です。

人1人が腰をかがめてようやく通れる通路の奥には畳二畳ほどの空間。
棺もしくは台座のような石にろうそくや質素な装飾が施されていました。
そこに2人1組で通されます。

許される時間はせいぜい1分。
後ろがつっかえているのですぐに出るように促されます。

せっかく1時間も並んだのに1分だけしか見れないのかよ・・・
と思ったのですが、一緒に中に入ったおばあちゃんは非常に満ち足りた顔をしていたのが印象的でした。
杖を突いて歩いており、狭い通路をくぐるのに苦労してぼくよりさらに中にいれる時間が少なかったと思います。
それでも感激し感謝の表情を浮かべていました。

ぼくにとっては観光のついでに訪れただけのこの場所も、おばあちゃんにとっては一生かけて訪れたかった場所だったのでしょう。
もしかしたら、これで現世でやるべきことはすべてやり切ったとすら思っていたかもしれません。

聖墳墓教会終了。

次の場所に向かいます。

「嘆きの壁」です。
ユダヤ教の聖地でここもエルサレムに来たなら絶対に外せない場所です。

紀元前にこの場所にユダヤ教の神殿が存在していたそうです。
神殿はローマ軍によって破壊されましたがこの壁だけは唯一残存し、現在に至るまでユダヤ人にとって心の拠り所であり最も重要な聖地となっています。

ユダヤ教徒が一心不乱に祈りを捧げるのを見ると、やはりここでも宗教とは何かを考えずにはいられなくなります。

ユダヤ人のこども。
コスプレにしか見えませんが、右の子の服装がユダヤの超正当と言われる服装です。

男性はもみあげを切らずに伸ばし続けるのが戒律で定められているようで、坊主頭なのにもみあげだけ伸ばしてる人を見ると落ち武者みたいでおかしくなります。
あと、旧市街の外では超正当の服装で電動スクーターかっ飛ばす人もいてそれもなかなかにシュールでした。

すみません。
変な茶化しが入ってしましましたが祈りをささげる彼らは真剣そのもの。

ユダヤの歴史って本当に凄まじいですよね。
それこそ紀元前に国を追われ、以来国を持たない民族として世界中で差別され、第二次世界大戦後になってようやく自分たちの国を持てたわけですからね。

紀元以降の人類の歴史ってエルサレムを巡る戦争の歴史と言っても過言ではなさそうですし、そういう意味でもまさに世界の中心にいるんだなと思わされます。

壁の左手側、建物の内部。

これは、タルムード(ユダヤの聖典)?

自由に読んでいいっぽかった棚から拝借。

ふむふむなるほど。わからん。
右から読むのか左から読むのかもわからん。

嘆きの壁終了。

最後のポイントへ向かいます。
キリスト教、ユダヤ教ときたので残るはイスラム教の聖地ですね。

イスラム教の聖地「岩のドーム」は嘆きの壁のエルサレム神殿の跡地に建てられています。

実はここに来るまでに頭部分は見えてました。
あの金ぴかのドームです。あそこを目指します。

向かいましょう。

入口で水をもらいました。
無料です。ありがたい。

ここが岩のドームへの入口みたいですね。

・・・が、

銃を持った兵士に止められてしまいました。
何でも、現在ラマダン中で、盛り上がって危険なのでイスラム教徒以外は入れないのだとか。

説明された理由がいまいちピンときませんがとにもかくにも入れないということなので残念ですがおとなしく諦めます。

こちら、ネットからの借りものですが「岩のドーム」です。
ムハンマドが昇天後、この場所に一瞬にして降り立ったとのことで、イスラム教の重要な聖地とされています。

旧市街の外の風景。

地図アプリによると、この丘が「ゲッセマネの丘」
最後の晩餐の場所ですね。

2つ教会が見えます。
左下のギリシャ正教っぽいのと、中段やや右の金ぴか玉ねぎ頭のドラクエの城っぽい教会。
あれはアルメニア正教会でしょうか?
世界中にいろいろあるキリスト教がこの地に集合してる感ありますね。

岩のドームから北に行くとイスラム教徒地区。
アラブ人っぽい人が一気に増えます。

おなかが空きました。
人だかりができてる人気っぽい露店で夕飯を食べます。

料理の名前を聞いたのですが返ってきた答えは「ブレッド」
そういう意味で聞いたんじゃないんですけどね。

でもおいしかったです。
右のやつはピザのトマトソースみたいな味。5シェケル(約180円)
左の大きいのは挽き肉と卵焼き。味は薄目でケチャップがほしかったですね。10シェケル(約360円)

これイスラエル料理じゃないですよね?
イスラム教徒地区で買ったのでアラブ料理でしょうか?

ややこしいです。
挨拶ですら一筋縄にはいきません。

ヘブライ語で「こんにちは」は「シャローム」ですが、うっかりアラブ人だった場合劇ギレされそうなので無難にハローとしか言えません。
本当にややこしい場所です。

というかよく3つの宗教がこんなに近くで揉め事起こすことなく共存してるものだなと驚愕します。
ユダヤ、キリスト、イスラムなんて歴史的にお互い険悪すぎる仲だと思うのですが。

エルサレム旧市街おしまい。
宿に戻ります。

ふぅ、もうくたくたです。
丸一日の飛行機移動からのエルサレム観光はなかなかハードでした。

エルサレム、いかがだったでしょうか。

正直ぼく自身、ユダヤの歴史やエルサレムの歴史について勉強不足感が否めませんでしたね。
もう少し深堀りして伝えるべきかもと思いましたが、ユダヤの歴史やエルサレムの歴史は膨大過ぎます。

せっかくエルサレムに来たというのに随分薄い感想しか書けてないなぁというもどかしさもあります。

それでも今ここに来れたのは良かったと思います。
信仰心を持たないぼくですが、信仰というのが人の心にとっていかに重要なものか、ほんのわずかですがわかった気がします。

明日はパレスチナ自治区に行ってきます。(もちろん現在進行形で戦火の絶えないガザ地区じゃない方です)
かつては紛争が絶えなかった場所ですが、今は観光できるレベルにはなっているようです。
もちろん気をつけながら行ってきます。

今回の投稿は以上です。
最後まで読んでいただきトダーでした。

2023年4月14日 イスラエル・エルサレムにて

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