#95 エベレストトレッキング(前編) ネパール(6)

ネパール

こんにちは。にしきよです。
本日もよろしくお願いします。

今回はスタートとなるブプサ村からエベレスト街道最大の街ナムチェまでの道中の様子をお送りします。
標高は2350m(ブプサ)から3440m(ナムチェ)と緑生い茂る比較的低地のエリアです。

ブプサからナムチェまでをもう少し拡大。
スルケ(2300m)、チェプルン(2660m)、モンジョ(2840m)、と間に3泊挟んでの行軍でした。

今回の出来事です↓
1.トレッキング1日目(ブプサ➔スルケ)
2.トレッキング2日目(スルケ➔チェプルン)
3.トレッキング3日目(チェプルン➔モンジョ)
4.トレッキング4日目(モンジョ➔ナムチェ)


1. トレッキング1日目(ブプサ➔スルケ)

2022年10月22日のお話

カトマンズを出てからでいうと3日目なのでトレッキング3日目の方が正しいんでしょうか。
どうしましょうかね~と一瞬悩みましたが思い切って歩き始めた日を1日目とします。

というわけで本日がトレッキング1日目ですおはようございます。

朝のブプサ村です。

カトマンズ出発から3日目、本日からようやく自分の足で歩いていきますよっと。

朝ごはーん。
山の物価は高いですよ。
チベタンブレッド(左)とチーズオムレツ(右)にチャイを付けて680ルピー(約750円)。
きくぅぅ(゜Д゜)!(財布に)

でも歩くためにエネルギーはつけなくてはいけませんからね。

出発~ヾ(*´∀`*)ノ!

・・・・・・

・・・・・・

・・・疲れました。死にそうです。

ブプサの標高は2350mでスルケが2300mだからほぼ平地じゃんと思われるかもしれませんが、
その間に780mのアップダウンがあるんですよ。

ストック使ってるので脚は大丈夫なのですが肩がバキバキで死にそうです。
荷物重てぇ~(´Д`)

途中の休憩場所。
ところどころに宿やレストランが設けられていて休憩場所には困りません。
体力なさ過ぎて15分に1回くらい休憩してました。
さすがに休憩しすぎだと思いますが。

カトマンズで買った携帯食も食べていきます。
携帯食のくせに重すぎなんですよね。ちょっと量減らさなきゃ。

水はヒマラヤの湧き水がいくらでもあるので無料。
ペットボトルの水は山で買うと高いので助かります。
火照った体に冷たい水がしみこむ~(´Д`)

お昼休憩。
ベジフライドライス350ルピー(約390円)
ご飯系は比較的量があり、カロリー重視だとグッドな選択肢です。

荷物運びの牛さんたち。
このあたりはいよいよ車が走れないので荷物の運搬は動物が担います。

ロバさんたち。
のろまなイメージがありますがカスっただけで吹っ飛ばされるほど力強いので全力でよけます。
ぼくは一度バックパックが触れたことがあるのですが体ごと持っていかれそうになりました。

岩場でも動物が活躍。
思ってる以上にロバや牛って複雑な岩場でも歩けるんですね。

荷物を運ぶのは動物だけではありません。

ポーターと呼ばれる地元の人たちが生活に必要な物資を運んでいます。

ポーター親子。
父親の担いでいる荷物は少なく見積もっても50キロ。下手したら100キロくらいあるのではないでしょうか。
とてつもない重労働です。それでも彼らはぼくよりはるかに速いペースで進んでいきます。

ぼくら観光客が山でもご飯を食べれたり暖かく過ごせるのは彼らのおかげです。
感謝と尊敬が止まりません。

文字通り道草くってる牛。

・・・・・・

途中の村。

どの村にも小さい子供たちがいて遊んでいる姿に癒されます。

ここ。死ぬかと思ったポイント。
わかりにくいですが思いっきり崖崩れおこしてます。

少しでも足を滑らせたらずるずると滑り落ちていきそうです。

や、やべぇ・・・しんどい(´Д`)

本日の目的地はスルケという村でしたが、結局そこまでたどり着けず。
途中にあったロッジに宿泊することにしました。
あまりの自分の体力のなさに驚いてます。

別にもともと体力を売りにしていた人間でもないのですがそれにしてもペース遅すぎませんでしょうか。
先が思いやられます。

今16時半でまだ明るいですが、これからぐんぐん暗く寒くなってきますので早めの投宿です。
真っ暗になってからの移動は命にかかわるほど危険なので今後も4時かできれば3時くらいには投宿したいですね。

本日の宿「Kumbi Lha View Lodge」
家族経営の素敵なロッジでした。
エベレスト街道は家族経営の居心地いい宿が多いですね。
好きです。

本日歩いた距離はおよそ9.9km。時間は7時間くらいでした。

夕食のシェルパシチュー。
野菜、ジャガイモ、場所によっては肉(←超貴重品)が入ったエネルギー満点の一品。
冷えた体もあったまるのでよく食べてました。
400ルピー(約440円)

夜はご飯を食べたら9時くらいには就寝。
やることないっていうのもありますが体力的でも必然とそうなります。

2. トレッキング2日目 (スルケ➔チェプルン)

朝ごはんはオムレツ400ルピー(約440円)とチャイ100ルピー(約110円)。
高いですよ高いです。

本日の目的地はチェプルン(2660m)
ここから7.3kmとのことです。

太陽が昇って暖かくなり始める朝8時頃に出発。
歩き始めは少し寒いですが、そのうち汗ばむくらいに体が温まってきます。

2時間半くらい歩いて、

昨日の目的地だったスルケです。

今10時半。ちょっと早いですがお昼にします。
朝ごはんで摂取したカロリーなんぞとっくに使い果たしてます。

チーズパスタ400ルピー(約440円)。
コーラは250ルピー(約280円)。高いよねー。

エネルギーがたりなさそうなのでゆで卵2個200ルピー(約220円)も追加。
肉が激高な山では卵は比較的安価なタンパク源です。

にゃ~ん。

パスタあげたらなつくかと思いましたが受け取ったらさっさとどこかへ行ってしまいました。
こやつめ、と思いました。

かわいくないやつめ。

登り道マジでつらいンゴぉ…(´Д`)

ひぃこら歩いてると頭上に飛行機がものすごい速さで飛んでいきます。
高い金払えるブルジョワはカトマンズからルクラまでひとっ飛びするのです。
天上人からは下界の民など目にも入らないでしょうがこちらからは怨めしいほどによく見えていますよ。

とかなんとか言ってたら分岐ポイントです。
あれこれどっちの道だろ?と迷ってたら

「こっちがルクラでこっちがナムチェよ!」
とチベタンの美少女が優しく教えてくれました。
結婚してくださいと思いました。

昨日の日記からちょいちょい名前が出てきてるルクラ(空港がある)ですがぼくは今更要はありませんのでナムチェ方面にしこしこと歩を進めていきます。

本日の死ぬかと思ったポイント。

何かの拍子にねじれてひっくり返りやしないかとヒヤヒヤしながら渡りました。

なるべく中央をな。

まぁもっとたくさんの人やなんならロバ数頭が一度に渡ってるのを見ましたのでぼくごときが乗ったところで落ちるものではありませんが頭でわかってても怖いものは怖いです。
うっかりスマホ落としたら回収不能ですし。

ルクラを越えたこのあたりからは飛行機でやってきたトレッカーも合流しいっそう賑やかになります。

そして道もぐっと歩きやすくなります。
サレリからルクラ付近までの道は最低限の整備しかされてなくデコボコも酷いものでしたが、ルクラ以降はよく整備されて歩きやすくなりました。

ここからは予定通りのペースで歩いていけそうな予感です。

チベット色が感じられますね。
これはチベット地域でよく見られるマニ車というものです。中にお経が納められており、一回転させると一回読経したのと同じ徳が積めるというありがたいアイテムです。
トレッキングの安全を祈って見かける度に回してました。そういうご利益があるかは知りません。

本日の目的地チェプルン(2660m)に到着です。
程よくカラフルでおしゃれな村。

チェプルンの宿「Khumbila Guest House」
一泊100ルピー(約110円)。

エベレスト街道の宿がハチャメチャに安いのは、併設のレストランで朝晩を食べることを交換条件にしているからです。

たいていの場合500ルピーからスタートで100~200ルピーにて手打ちにしてますが交渉次第では無料でもいけるかもしれません。

洗濯もさせてもらいます。

またここではシャワーも使わせてもらいました。
ホットシャワー100ルピー(約110円)と比較的安かったので。

エベレスト街道では特に高度を上げるほど顕著なのですが、ホットシャワー、充電、WiFiも有料になります。

シャワーは400ルピー(約440円)のところが多かったですがこれも宿泊費同様交渉次第で安くなるかも。
充電とWiFiは比較的低地なら無料で使わせてくれました。

4000mを超える高地ではそういうわけにもいかなくなるのですがそれについてはまた追い追い。

宿のキッズ。大変きゃわです。

男の子?女の子?どっちだろ?

夕飯はチーズフライドヌードル480ルピー(約530円)とボイルドポテト250ルピー(約280円)。

じゃがいもは山の環境でも育つのでしょうか。
比較的手頃な価格でエネルギーにもなるので重宝します。

しかしそろそろ肉が食べたいです。
再三書いてます通り山では肉が大変貴重でして、
高いというかそもそも置いてすらなかったりします。
卵やチーズでだましだましたんぱく質を取ってますがいよいよ体が肉を欲しているのがわかります。

3. トレッキング3日目(チェプルン➔モンジョ)

本日の目標はモンジョという村です。

朝ごはん。
昨日食べきれなくて残してしまったポテトを加熱してもらいました。
スクランブルエッグ300ルピー(約330円)を加えて。

本日も元気に歩いていきましょう。

ここまでけっこうな数の橋を渡ってきましたのでさすがに慣れてきました。
それでもやっぱり少し怖いですけどね。

この橋架けるのにどれくらいの人がかかわったんでしょうね。
この橋ができたことで地元の人はみんな喜んだだろうなぁとか考えれるので橋は好きです。

綺麗な花たちとタルチョ。

ヒマラヤの清流。
透明感がすごい。

長くなってきたので道中の写真乱れ撃ちにて。

・・・・・・

パクディンという村は賑やかな村で、観光客が好みそうなオシャレなカフェやベーカリーなどがありました。

看板も出てないややローカル目な小屋に入ってお昼。

インスタントの袋麺のヌードルスープ200ルピー(約220円)
高く感じるかもしれませんが山では良心的な価格です。

ベジモモ200ルピー(約220円)も注文。
エネルギー付けていきます。

引き続き道中の写真乱れ撃ちにて。

・・・・・・

途中のチェックポイントで入山料2,000ルピー(約2,200円)を支払い入山カードをもらいました。たぶんこれが少し前から必要なくなったTIMSの代わりになっているのだと思われます。

建設中の新しいロッジですね。
こうして少しずつ街道が整備されてさらに歩きやすくなってゆくのでしょう。

本日の目的地、モンジョ(2840m)に到着しました。
時間は15時。良いペースです。
チェプルン以降は整備された道が続き想定通りのペースで歩けています。

本日の宿「Thamserku View Point Lodge & Restaurant」

一泊200ルピー(約220円)
日当たりのよい部屋で大変暖かかった記憶があります。

ダイニングスペース。

冷える夜はみんなでこの暖炉を囲みます。

夕食・・・なのですが信じられないくらいぶれてますね・・・
おかげで何食べたか思い出せません。

ネパールのお祭りが近いので玄関にカラフルな粉で模様が描かれていました。
ドイツからのトレッカーが右の卍の写真を撮っていたのを覚えています。
(逆卍、右卍、ハーケンクロイツはナチスのマークなのでドイツではタブーだからかと思います)

4.トレッキング4日目(モンジョ➔ナムチェ)

おはようございます。現在朝の7時半。
本日の朝食。

本日の目的地はナムチェ(3440m)。
地図上の距離は短いですが一気に高度を上げるのでちょい難関です。

出発は8時半!
本日もよろしくお願いします。

モンジョを出てすぐのところにサガルマータ国立公園の入場ゲートがありました。
ここでも入山料3,000ルピー(約3,300円)をお支払い。

壁に掛けてあった捜索願を見てドキリとしました。

エベレストトレッキング街道は「ティータイムトレッキング」と言われるほどよく整備されたコースなのですが、それでも極稀に行方不明になる人もいる山道なのだということを肝に銘じておこうと思いました。

入山登録を済ませて・・・

サガルマータ国立公園・・・

入っていきます!

あ、「サガルマータ」っていうのはエベレストの現地語名です。その他にも「チョモランマ」という呼び方もあります。
「エベレスト」の方が圧倒的に伝わりやすいのでこのブログでは基本的にはエベレストで行こうかと思います。

ナムチェに向けてここからはしばらく高度を上げていきます。
歩いてる身としては過酷ですよっと。(つまり写真が減る)

ぜぇぜぇ…(´Д`)

登りは過酷ですが不意に振り向いた際に眩しい雪山が目に入ると疲れを忘れて見入ってしまいます。
この感動を味わうためにトレッキングしていると言っても過言ではないような気がします。

ポーターさん、いつも本当にありがとうございます。

この方の持たれている荷物は105kgあるようです。
何キロあるの?と聞いたら105ケージーだ!と誇らしげに答えてくれました。

彼らは5分に一回休憩しているようでしたが手ぶらで登るのですらきついこの登り道、仕方のないことだと思います。

・・・・・・・

本日の目的地、ナムチェ(3440m)に到着しました。

ナムチェはエベレスト街道最大の街で、一体全体どうやったらこんな山奥にここまで大きい街を作れたのかと感心するほどに賑やかな街です。

高度も3000m中盤となり高山病の危険も出てくるため多くのトレッカーがここで2泊して体を高地順応させるようです。
モヤシみたいな体に鞭打ってぼくの体はもうボロボロなのでここはぼくもそのようにさせてもらいます。

泊まった宿「Mt. Kailash Lodge & Restaurant」

一泊500ルピー(約550円)

ナムチェに到着したのはお昼過ぎなのでこれから街ブラに繰り出すのですが、
ナムチェ街ブラの様子は次回にします。

今回の投稿は以上です!
最後まで読んでいただきダンニャワードでした!

2022年10月22~25日 ネパール・エベレスト街道にて

コメント

  1. TETSU より:

    いつも楽しく読ませていただいてます。国内はゴルフ専門海外でだけトレッキングに行きたくなる男でヒマラヤトレッキングは生涯の憧れですが高所恐怖症のためあの吊り橋は絶対無理なのでもう諦めてます。にしきよさんのブログで行った気になり感動に浸り我慢しておきます。引き続きブログ楽しみにしております。

    • nishikiyo nishikiyo より:

      コメントありがとうございます(^^)
      確かに高所恐怖症の方には怖いかもしれないですね・・・
      でも一度渡ってしまえば怖くなくなりますよ。
      エベレストトレッキングは本当に素晴らしかったのでいつか行けるように祈っています。
      引き続きブログの方も楽しんでいただければ幸いです(^^)

  2. Sonoko より:

    こんにちは。
    コースはよく整備されていても標高と距離と荷物があることを考えると、歳を取ってからだと厳しそうですね。日本でもたまに山に行くんですが、一日で7時間も歩いたことがなくて。更に小刻みに行くこともできるんでしょうか?一日三時間とか・・・(いつ着くんだ笑)

    景色も素晴らしいし、吊り橋も渡ってみたいなぁ(夫が無理かも・・・)。

    あんなに重い荷物を一生懸命運んでくれている姿を見ると、食べ物が高くても仕方がないと思えますね。
    にしても、高いですね(泣)
    宿代安っ!って思ったらそう言う仕組みになっているんですね。Wi-Fiやシャワーもお金を払えば使えるんですね。色々参考になります!

    • nishikiyo nishikiyo より:

      ご高齢のトレッカーもたくさんおられますよ!
      ポーターさんに荷物を預けることも可能ですし、自分のペースで小刻みに進むこともできます!
      エベレストトレッキング、本当にすばらしかったんでぜひ行って下さい(^^)!

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