#197 アフリカ最大のスラム、行ってみたらこんなんだった ケニア(2)

ケニア

こんにちは。にしきよです。
本日もよろしくお願いします。

今回の出来事です↓
1.アフリカ最大のスラム、行ってみたらこんなんだった

1.アフリカ最大のスラム、行ってみたらこんなんだった

2023年5月27日のお話

ジャンボー!(スワヒリ語でこんにちは)
おはようございまーす!

ケニア2日目、ナイロビ2日目です。
昨日はナイロビ市内をぶらぶらしました。
本日は宿で申し込んだとあるツアーに参加して参ります。

アフリカ随一の国際都市ナイロビですが、実はそのすぐ隣にアフリカ最大のスラム「キベラスラム」があるのです。
綺麗に発展したナイロビ中心部をまわるツアーもさることながら、ガイド付きでスラムに立ち入るツアーも旅行者に人気とのことで本日行ってまいります。

彼はガイドのジョゼフ。
発音聞き取れなかったのでもしかしたらジョセフかもしれません。最後までいま一つどちらかわかりませんでした。
多くの日本人をガイドしてきたぜ!という頼もしいガイドさんです。
その言葉通り、ゴツイ見た目に反してきめ細かい気づかいができるナイスガイでした。

宿からタクシーをチャーターして向かうというプランもあったのですが、ぼくは廉価プランですのでマタタと呼ばれるローカルバスで向かってます。
バス代確か50シリング(=50円)でしたがジョゼフが出してくれました。

到着したみたいです。ナイロビシティーから20分くらい。
スラムっぽく見えないですが本当にここでしょうか。

と思ったら1分ほどで様子が変わってき、

みるみる内にいわゆるスラムっぽい雰囲気が漂ってきました。

あぁ、スラム、ですね・・・

ゴミと生活排水による異臭が漂っています。
昨日までいたナイロビシティーから車でほんの10分の場所とは思えません。

道路をはさんだ向かい側は立派な建物が建ってますね。
ジョゼフ曰く、リッチな人が住んでるとのことです。

ジョゼフの案内でスラムの中を進んでいきます。

おぉう・・・(´Д`)
(臭いきつい)

土やトタン板で作られた簡易的な家はまさにスラムというイメージです。
雨のシーズンは壁や土台が崩れるのだとか。

ジョゼフ「ここを進むぞ」
ぼく「無茶言うな(^ω^)」

興味津々で近寄ってくるこどもたち。

金くれ!とかは言ってこないです。

スラムと聞くと、「危険」「治安が悪い」というイメージがありましたし、事前に調べても「絶対に行ってはいけない極めて危険な場所」と書いてある情報が多かったです。

ぼくもその先入観のせいでかなりビビっていたのですが、人の雰囲気を見る限りそう危険な場所とは思えません。

ぼく「やっぱりここって危険なの?」
ジョゼフ「そんなことはない。汚い場所ではあるが、ここに暮らしているのは普通の人ばかりだ。」
ジョゼフ「ただ、だからと言って観光客に一人で来てほしくはない。ガイドなしで冷やかしに来る観光客を良く思ってない人がいることは確かだ。そういう観光客に表面だけを見て「キベラスラムはヤバい場所w!」みたいな偏った情報を発信してほしくもないしな」
ぼく「なるほど」


ジョゼフは単なるボディーガードとしてだけでなく、スラムのことについてかなりしっかりと教えてくれました。

スラムの成り立ち、規模、人々の生活、ケニア政府のスラムに対する扱いなどなど。

中でも特に
「このスラムは決して危険な場所などではなく、住んでいる人も普通の人である」ということ、
「政府はスラムを見て見ぬふりしている。政府はスラムの存在を認識して整備するべきだ」
ということを繰り返し繰り返し力説していました。

スラム内を走る唯一舗装されている道路。

から見える景色。

まさかのレクサス!?
と驚きましたが、これは外から通ってきた車みたいです。
この道は外につながっているんですね。

スラムには意外と何でもあります。
個人が営む小さな商店や食堂はもちろん、携帯ショップ、床屋、薬局、銀行だってあります。

小さいながらも教会。

学校もありました。
しかも女子教育のための学校で驚きました。

これはパブリックスクール?それともプライベートスクール?
女子校があることに驚いたあまり聞くの忘れてました。
さっきジョゼフは「政府は何もしてくれない」と言ってましたのでプライベートスクールかもしれないですね。
だとすると授業料はどれくらいなんでしょう。そもそもすべての子供たちを受け入れるキャパはあるのでしょうか。スラム内でも学校に行ける子とそうでない子で分かれそうです。

ちなみにジョゼフ自身もこのキベラスラムの出身で、「俺はたまたま学校で教育を受けられたからこうして仕事ができているんだ」と言ってました。

スラムの探索続けます。

牛の糞を固めた燃料?でしょうか。
(あいまい)

木炭。
値段聞いたのですが忘れちゃいました。

線路もありました。
廃線ではなく今も1日数回電車が通っているのだそう。

線路わきではお店が展開されています。

コップなどのプラスチック容器から

リモコンや炊飯器などの家電、お古のおもちゃなど。

空き缶ですらここでは立派な売り物です。
どんなものでも無駄にしない精神ですね。

新鮮な野菜・果物、卵、あと写真撮ってないですが肉や魚も手に入ります。
スラムと言っても生活に必要なものは一通りそろっています。

水道だけは唯一政府から通してもらってるみたいですね。
20Lで5円と言ってた気がします。

ん?水だけは唯一(゚∀゚)?
電気使えてるとこもちらほらあるみたいですがあれは盗電ってことかしら(゚∀゚)?
いやいや、憶測でモノを言うのはやめておきましょう。

歩き疲れたのでちょっと休憩。

瓶コーラ1本50円。
右の彼が今回ガイドしてくれたジョゼフ。
押しが強くない誠実なガイドさんでした。

余談ですが、今回ぼくはこのツアーで宿に20ドル(約2,800円)払ったのですが、彼の取り分はその半分の10ドルなのだと教えてくれました。

「宿を通したら20ドル、だけどオレに直接連絡くれれば10ドルだぜ」と言ってました。
そんなペロっとビジネスパートナー裏切っていいのかよ、と思いました。
(一回当たり10ドルなのか一人当たり10ドルなのかは聞き忘れました)

その後ももう少しキベラスラムを歩きました。

キベラスラムと一口に言ってもいくつも地区があって広いんですよ。
とても全部は見れません。

ジョゼフによると、キベラスラムの人口は実にナイロビの人口(1,000万人)の半分に達し、その規模は世界最大らしいです。
(事前にネットで調べた情報では、世界一規模の大きいスラムはインド、またキベラスラムはアフリカ2位の規模とのことでしたが、年代や統計の取り方によって異なるのかもしれません。いずれにせよ、とてつもない規模のスラムであることに間違いはないでしょう)

その後ジョゼフの提案でスラム内の食堂でお昼を食べることになりました。

・・・が、

ぶっちゃけここの食堂で食べたくないんですよね・・・(^^;)

豚も鶏も汚水に浸かって生ゴミ漁ってますし(^^;)

大変言いにくかったのですがそのことをジョゼフに伝えたところ「今から行くとこは大丈夫」とのことなのでここは彼を信用して行ってみることにしました。

これがその食堂。
・・・まとも・・・なのか?

とりあえずちゃんと手を洗うことはできるようです。

中に入ってみるとだいぶまともで驚きました。
疑ってごめんなさい。
お客さんの服装も心なしか綺麗めです。

お米がほしかったのでパラウを注文。
ケニアにお米があるの心強いです。

ジョゼフが注文したのはこちら。
下のは「ウガリ」というトウモロコシのデンプンを固めたもの。
この辺りの国では主食としてよく食べられています。

少しもらったのですがぼくは断然お米の方が好きですね。
でもジョゼフはウガリが好きらしいです。

今日一日お世話になったのでここはぼくがお支払い。2人分で400シリング(=400円)。
「ここはぼくが出すよ」と言ったら控えめな表現ながらかなり喜んでくれてこちらまでなんかいいことした気分になりました。

考えてみたら、彼のギャラは半日案内して10ドル(約1,400円)なので、200円の昼食も決して安くはないんですよね。
彼はあきらかに優秀な人ですので、生まれた場所が違っていたらきっともっといい生活をできていたのではないかと思います。
日本という国ガチャでたまたま当たりを引いただけの自分が仕事もせずぬくぬく旅行できていることを考えると、人生って不平等だよなぁ、などと思いました。

お昼を食べた後は帰りのバスの場所まで案内してもらいツアーは終了です。

キベラスラム、いかがだったでしょうか?
スラムというと危険だったり悲壮感が漂っているイメージがありましたが、少なくともキベラスラムでは身の危険を感じることはありませんでした。また、住んでいる人も普通に仕事をしながら普通に生活をしている人たちばかりだと思いました。

一方で、ジョゼフが再三言っていたように、キベラスラムが政府から見て見ぬふりされているというのも事実なのでしょう。

今アフリカはものすごい勢いで成長している!
21世紀はアフリカの時代だ!
などと最近よく言われますが、実際のところは貧困層を置き去りにして発展を優先させている面も大きいです。見えにくいだけでそのような国は多いです(東南アジアとか、なんならアメリカだってそうです)。

ぼくの旅のルート的に、今後も大都市を中心にまわっていくことになると思いますが、華やかに発展する都市の影には貧困に取り残される人々がいることも忘れてはいけないと思いました。

最後に、今回スラムを案内してくれたガイドのジョゼフ(もしかしたらジョセフかも)の連絡先を載せておきます。
誠実な良いガイドさんなのでキベラスラムツアーへの参加を考えている方は直で連絡してみてはいかがでしょうか。宿で申し込むよりずっと安くなりますよ。

フェイスブック : djembe
インスタグラム : djembe
ワッツアップ  : +254746890709

以上、キベラスラムからでした。
次回は・・・すみませんいきなりテンション変わりますが・・・

サファリに行ってきま━━━━٩(゚∀゚)و━━━━っす!!
楽しみぃぃー٩(゚∀゚)و!!

今回の投稿は以上です!
最後まで読んでいただきアサンテでした!

2023年5月27日 ケニア・キベラスラムにて

コメント

タイトルとURLをコピーしました