こんにちは。にしきよです。
本日もよろしくお願いします。
今回の出来事です↓
1.トレッキング9日目(ロブチェ➔ゴラクシェプ)
2.到達!エベレストベースキャンプ!
1.トレッキング9日目(ロブチェ➔ゴラクシェプ)
2022年10月30日のお話
朝6時!寒ぃーー(;ω;)!
ナマステー!おはようございます!
9日間にわたったトレッキングもついに大詰めです。
本日はついにトレッカーの最終目的地であるエベレストベースキャンプ(EBC)にアタックしていきます。
計画はこんな感じ。
まずは今いるロブチェからゴラクシェプ(5180m)へ。
荷物を置いて同日中にEBC(5360m)に行って帰ってきます。
ゴラクシェプに1泊し、翌朝、
もうひとつの目的地であるカラパタール(5650m)に行ってき、
ゴラクシェプで昼食後下山。
という感じです。
我ながらなかなかうまく練られた計画でほれぼれします。
オムレツ800ルピー(約880円)
ミルクティー500ルピー(約550円)
いや高すぎんだろ・・・(´Д`)
手元にある携行食もこの際一気に消費してきます。
ラスボス前にレアアイテム消費しまくるみたいな。
太陽たんはぁはぁ…(*´Д`)
ぬくぬくはぁはぁ…(*´Д`)
最高の景色だ。
目に焼き付けよう。
もう一生来ないかもしれないのだから。
空の青さ半端ないな・・・
10時頃、ゴラクシェプ(5180m)に到着しました。
エベレスト街道最奥の村、ロッジがいくつかあるだけの小さい村です。
泊まった宿は「Budda Lodge & Restaurant」
1泊700ルピー。ゴラクシェプもすべての宿で宿泊費同じシステムっぽいです。
立派なロッジです。
何度も言って申し訳ありませんがここ高度5000m越えですからね。
日本の国旗!なんか嬉しいですね。
(日本だけでなくいろんな国の国旗がありました)
ゴラクシェプは高度的にはロブチェから200m程しか高くなっていませんが、
地形の関係で環境はかなり過酷みたいです。
「SORRY NO TAP WATER」
水道水なしぃっっ(゚Д゚)!!!!????
ペットボトルの水は1Lで450ルピー(;ω;)!(約500円)
水源が村から数キロ離れているので水が大変貴重なようです。
1本500円・・・(´Д`)
アマダブラム先輩のご尊顔がプリントされてるので許すとします。
財布は痛いですが飲み水をけちるのは命にかかわるのでしっかり課金していきます。
先に答えを言うとゴラクシェプ1泊の滞在で水4本買いました。
1日で水に2,000円って今後の人生でたぶんないと思います。
にしても水1Lが500円ってヤバいですね。財布的にもそうですが精神的にもきます。
何度トイレを流す用の貯め水を飲んでやろうと思いましたが何とか踏みとどまりました。
なお、水道事情がそんな感じなのでトイレの後に手を洗うにも貯水をコップですくって行います。
白状しますと、水が清潔か不明なのと冷たすぎるのとでぼくはトイレの後でも手を洗ってませんでした。
でも誰それが手を洗ってない~やだ~!みたいなことにはなりません。
なぜなら誰も洗ってませんので。
・・・・・・
ここから必要最低限の荷物以外を置いてEBCにアタックしますので
まだ10時半ですがお昼にします。
エッグチーズスパゲッティ。驚愕の1,200ルピー(゜Д゜)!(約1,320円)
EBCアタックに向けて糖質とたんぱく質をしっかり摂取していき・・・
おかしい・・・
食べれない・・・
もったいないので全部食べ切りたいのですがどうしても食べれません。
う・・・ちょっと吐き気までしてきました・・・(´Д`)
結局食べきれずにギブアップ・・・
吐き気も強くなってきて何かおかしいです・・・
ここに来てまさかの高山病でしょうか・・・
宿のおっちゃん「しんどそうだな。大丈夫か?」
ぼく「ちょっと気分が悪いんだ・・・(´Д`)」
おっちゃん「頭が痛いのか?」
ぼく「頭は痛くないけど吐き気がするんだ・・・(´Д`)」
おっちゃん「高山病の症状だな。とりあえず座ってろ。必要なら1時間80ドルかかるけど酸素ガスもあるぞ。」
ぼく「ありがとう(´Д`)。いよいよヤバそうならお願いするよ(´Д`)」
おっちゃん「本当に無理するなよ。ヘリコプターでルクラまで帰ることもできるからな(500ドル)。」
まさかのここに来ての高山病ですか・・・
高山病は本当に恐れていて毎日欠かさず薬を飲むなど万全の対策をしてきたつもりですが・・・
ただ、どんなに対策してもかかるときはかかるものなのでかかってしまったものは仕方ないです。
とりあえずしばらく安静にして様子を見ましょうかね・・・
おっちゃん「とりあえず血中酸素濃度測っとくか?」
ぼく「うぅ・・・おねがいします・・・(´Д`)」
おっちゃん「・・・86か。めちゃめちゃグッドな数値だな。」
(平地では100、このあたりの高地では80が目安。60を切るとかなり危険)
あれ(゚∀゚)?
てことは高山病ではない(゚∀゚)?
となるとこの吐き気はいったい・・・(゚∀゚)?
・・・・・・(゚∀゚) (回想中)
・・・・・・(゚∀゚) (回想中)
落ち着いて整理するとさっき食べたスパゲッティが怪しいですね。
高山病の初期症状の頭痛はなく吐き気だけですし。
あれ食べた直後に吐き気きましたし。
おっちゃん「おいおい。かんべんしてくれよ。新鮮な卵とチーズ使ってるんだぞ。」
・・・ごめん、おっちゃん、たぶんあのスパゲッティだよ(´Д`)
どう考えても風味おかしかったよ(´Д`)
いろいろ良くしてくれたおっちゃんには悪いですがスパゲッティによる食あたりですね。
新鮮な卵とチーズ使ってるとのことですがこの山奥でそれはちょっと無理がある気がします。
一時は急性の高山病と勘違いし即刻の下山すら考えた食あたりですが、
正露丸を投与し、
でかめのげっぷを2、3発しておなかのガスを抜き、
(汚い話ですみませんねぇ)
とどめにおっちゃんおすすめのジンジャーハニーレモンティーを飲んだらみるみる回復しさっきまでの吐き気が嘘のように消えました。
ちなみにこのジンジャーハニーレモンティー(350ルピー。約390円。)、
おいしすぎて鼻水出ました。
単純に寒い中で温かい飲み物が嬉しいというのもありますが、
蜂蜜とレモンが疲れた体に効果抜群です。
辛みのある生姜も体を内側からぽかぽか温めてくれる感じでありがたいです。
高山病の予防にも効果があるということでこれ以降よく飲んでいました。
2.到達!エベレストベースキャンプ!
はた迷惑な食あたりのせいで1時間半ほど無駄にしましたがもう大丈夫です。
(気分的には半日分くらい疲れましたが)
というわけで、
いよいよエベレストベースキャンプ(EBC)にアタックしていきましょう٩(゚∀゚)و!!
ここからEBCまでは片道およそ3km、高低差は130m。
ここまで歩いてきた身としてはそれほど難しい道ではありません。
氷河や昼間でも凍り付いた湖がちらほら。
今厚いダウンジャケット着て歩いてますので寒さは感じませんが実際は相当寒いんだと思います。
あの地面、氷河の上に岩が乗っていますね。
大地の上を歩いてるとばかり思っていましたが、もしかしたら今立っているここの下も実は氷河だったりするんですけね。
と思ったらやっぱりそのようです。
今この写真の右側の砂利道を歩いているのですが、その下が分厚い氷になっているのがわかりますでしょうか。
さらにその左は氷河の割れ目になっていますね。真っ暗で底が見えません。柵もないし怖いのであまり覗き込まないようにします。常にピシピシ音をたててるのも恐ろしいです。
ちょい難関な岩場を越え・・・
14時頃、エベレストベースキャンプ(5360m)に到達しました。
ここがトレッキングの最終目的地です。
ここに来るために往復2週間におよぶ行程を耐えるわけです。
トレッカーたちは腕を振り上げたり抱き合ったりして喜びを分かち合います。
ぼくも一枚撮ってもらいました。
アンディ!誕生日おめでとう!じゃないですよ。
どこの世界にもアンポンタンはいますね。
EBCからの景色です。
す、すごい・・・
さすがにここまでで体力的に疲れているのでキャーキャーはしゃぐことはできないのですが心の中で静かに息をのみます。
見渡す限りの銀色の雪山・・・
太陽の光をすべて反射し、サングラスなしでは5秒として直視することができません。
素晴らしいです。本当に素晴らしい。
悔しいですがちょっとこの感動を言葉で伝えることはぼくにはできません。
写真ですらこの感動の一部を伝えるだけにすぎないです。
360°のパノラマ、風が耳を静かになでる音、乾いた空気の匂い、ピンと張り詰めた冷たい空気、
そしてこの景色を見るために歩んできた10日間の日々・・・
それらすべてが合わさってこの瞬間の感動を作っているのです。
時おり遠くからゴゴゴゴゴと音がし、目を向けてみると雪崩が起こっていました。
雪崩はスローモーションのように遅く感じられましたがこれは雪山が自分が感じているよりはるかに大きいからなのかもしれません。
トレッカーにとってはここは最終目的地ですが、
ベースキャンプの名の通り、登山家にとってここはスタート地点。
確かエベレストの高さが8850mなので、ここからさらに3500mも登るのですか。
ちょっと想像できないですね。
・・・・・・
その後も岩場に座り込んで雪山を眺め続け、
なんだかんだでベースキャンプには1時間半ほどいました。
この10日間の道中を思い出しながら。
・・・・・・
ゴラクシェプに戻ってきました。
おおぅ、もう陽が暮れそうになってる。
夕飯のダルバード。
1,000ルピー(約1,100円)。
新たにお気に入りとして加わったジンジャーハニーレモンティーでぬくぬくとな。
さて!今日はもう寝ます!
明日の朝に、エベレストトレッキングのもう一つの主な目的地であるカラパタールに行きまして、その後下山の途につきます。
おやすみなさい!
今回の投稿は以上です!
最後まで読んでいただきダンニャワードでした!
(・・・この夜大変な事態に見舞われることをこの時はまだ知らない・・・ (^ ω^))
2022年10月30日 ネパール・エベレストベースキャンプにて
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