#97 エベレストトレッキング(後編) ネパール(8)

ネパール

こんにちは。にしきよです。
本日もよろしくお願いします。

本日の日記はナムチェからロブチェという村まで。
エベレストトレッキングの後半戦で標高4000mを超える高地に入っていきます。

ナムチェからロブチェまでを少し拡大。
途中にミリンゴ(3750m)、ディンボチェ(4410m)でそれぞれ1泊する道中でした。

今回の出来事です↓
1.トレッキング6日目(ナムチェ➔ミリンゴ)
2.トレッキング7日目(ミリンゴ➔ディンボチェ)
3.トレッキング8日目(ディンボチェ➔ロブチェ)


1.トレッキング6日目(ナムチェ➔ミリンゴ)

2022年10月27日のお話

ナマステー!(ヒンディー語でこんにちは)
そういえばブログの書き始めは各国の挨拶で初めてたんですが、この旅ではすっかり忘れてました。
今更ですが本日から始めていこうと思います。ナマステ。

おはようございます!
7時半、朝ごはんを食べまして、

8時半、出発です!

太陽さんおはようございます。
今日もみんなの身も心も温めてくださいね。

ナムチェ、いい街でした。
また帰ってくるときの滞在も楽しみです。

本日の目的地はテンボチェ(3870m)という村。
歩く距離は約10kmくらいです。

ナムチェからしばらくは歩きやすい道が続いていい気持ちです。

雪山と田んぼのコラボ、美しい。

遠くに見える雪山に向かって歩いています。

途中のゴンパでプチ休憩。
タルチョが風にはためく音が心地いいです。

こちらのお山はアマダブラム(6856m)。
エベレストを差し置いて個人的No.1ヒマラヤです。
2つある頂が実にかっこいいですね。

昔からそうなのですが、なぜかぼくは世間的にNo.1と言われるもの以外のものに良さを感じる傾向にあります。

カンボジアではアンコールワットよりベンメリアやタ・プロームに心を奪われ、
屋久島では縄文杉より大王杉に心を奪われ、
そしてここヒマラヤではエベレストよりアマダブラムに心を奪われる。

人と違う感性があるということにしたいのですが単に心がひねくれてるだけだと思います。

そんなアマダブラムが良く見えるこちらの休憩所にて、

アマダブラム先輩バックに一杯やらせていただきます(^^)!

お供はチベタンブレッド400ルピー(約440円)
いちごジャムに半端なく蜂が集まってきました。

そしてこの写真、画は素敵なのですが残念ながらコーラはおいしくなかったです。
炭酸がすごく粗っぽくなる感じ?4000mの高地で飲むことなんて想定されてないんでしょうね。

ちなみにコーラ350ルピー(約390円)。
たぶん山最後のコーラになりますね。

途中の分かれ道。

左に進むとゴーキョピーク、右はエベレストベースキャンプのようです。
ぼくはベースキャンプを目指すので右に進んでいきます。

この岩すごいですね。木が生えています。
岩が長い間かけて削られて土となり、その上に木が生えたのでしょうか。
根を張るにも不安定な岩場に立つ木々の生命力を感じます。

この橋を渡った先が本日の山場です。山だけに。
ひたすら高度を上げていきます。
つまり写真が少なくなります。

ゼェゼェ…(´Д`)
(写真はない)

ゼェゼェ…(´Д`)
(写真はない)

ゼェゼェ…(´Д`)
(写真はない)

・・・・・・

ハードな岩場を乗り越えて・・・

本日の目的地、テンボチェ(3870m)に到着です。

チベット色をとても強く感じる村でした。

関係ない話になるのですが、
この写真を撮った後、欧米人の6人くらいのオヤジのグループがおそろいのトレッキングTシャツ着て記念撮影していまして、その様子が大変に楽しそうでした。

日本だと若いころならともかく、ある程度年をとると落ち着いた生活を送ることを求められ、はしゃぐのはみっともないみたいな世間の価値観がありますが、
いくつになっても友達とはじけるように楽しんでいる欧米人の価値観は少し羨ましいと思います。

別にぼく自身が年をとってもはじけていたいということではないのですが、
社会の目を気にする必要なく、ただ自分が楽しいと思えることができる社会というのは羨ましいと思った次第です。

・・・今回脱線多いですね。すみません。

テンボチェに着いたのは午後2時頃と少し早かったので、
予定を変更してもう少し進んでみることにしました。

・・・・・・

1時間半ほど歩いて、ミリンゴ(3750m)という村に到着しました。

今日はこの宿に泊まらせてもらいましょう。
1泊200ルピー。

この村はエベレスト街道沿いにあるのですが、宿が2建ほどしかない小さい村でほとんどのトレッカーは通り過ぎるだけ、宿泊者の多くはネパール人のポーターさんみたいです。
そんな感じなので「泊まれる?」と聞いたとき「あなた日本人?ネパール人じゃなくて!?」と驚かれました。

2.トレッキング7日目(ミリンゴ➔ディンボチェ)

おはようございます。
翌朝です。

3000m後半まで上がってくると朝は相当冷え込みます。
テーブルが凍り付いてるのがわかりますか?

本日もアマダブラムに向かって歩いていきます。
ドンドン近づいてるのが感じられて嬉しいです。

途中のパンボチェという村はアマダブラムに抱かれた居心地良さそうな村でした。
帰りはここに泊まるのも良さげですね。

パラボラを使って太陽光でお湯を沸かしてました。
自然の力を生活に取り入れてて素敵です。

やっぱチャイですよ!砂糖たっぷり甘々チャイ!
先輩のお顔を間近に眺めながら楽しませてもらいます。
しかし先輩まじイケメンである。

比較的平坦な道をてくてく。

めまいを感じたのでちょっと休憩。
山で食べるスニッカーズみたいなお菓子がやたらとおいしいです。

アリさんがいました。
こんな高い場所でもアリが生態系に組み込まれているんだなぁと思いました。

・・・・・・

お?やっと見えてきましたね。

本日の目的地、ディンボチェ(4410m)に到着しました。

ディンボチェはナムチェ程ではないにしても立派な村です。

ちょっと良さげなカフェに、

ナムチェで最後かと思ってましたがここにもATMを見かけました。

本日の宿「Hotel Tashi Delek」。一泊500ルピー(約550円)。
このあたりまで登ってくると村の中で宿泊料金は一律で決まられているようで、どの宿も一律料金で値下げ交渉は不可でした。

また、いよいよWiFiが貴重なものとなり無料で使えるWiFiが一切なくなります。
カードを事前に購入する形になり、一時間200ルピー、20時間で500ルピーでした。
ちなみにぼくはWiFiにお金使いたくなかったのと、別になかったらなかったで楽しめますので買いません。

ちょっと早めに着いたのでちょっとディンボチェをぶらっとします。

屋根に干してるのは野菜?
みずみずしいままの方がおいしいと思うのですが。保存用でしょうか。

牛糞タワー。ここでは立派な燃料です。

少し高い場所にあるストゥーパ。

からのディンボチェの景色。
まいどまいど同じ感想で申し訳ないのですが、こんな山奥によくもまぁここまで立派な村を建てれたものだと感心します。

夕飯はダルバード。700ルピー(約770円)
エッグカリーが大変おいしかったです。

夜は寒くなるので暖炉の周りに集まります。

夕飯後は、おしゃべりしたり、トランプで遊んだり、はたまた本を読んだり、瞑想に打ち込んだりと、トレッカーそれぞれが思い思いの方法で過ごします。

夜は外に出るのも厳しい位冷え込みますが、トイレのために外に出ると、見上げた星空が大変に綺麗でした。

ぼくのカメラと腕ではこれが限界です。

星空を撮るのは非常に難しいのでこればかりは写真で伝えることができないのですが、とにかく綺麗です。天の川と思われる光の帯を肉眼で目にしたのは初めてです。
ずっと見ていたかったですがあっという間に体が冷えるのでロッジに入ります。

3.トレッキング8日目(ディンボチェ➔ロブチェ)

水道管が凍って水が出ませんでした。

おはようございます。

水が出るまで少しぶらぶらしてます。

四方の雪山たち。

牛さんは強いですね。
こんなに寒いのに外で寝てたとは。

水を補給して本日も登っていきます。

本日の目標はロブチェ(4910m)。
さらに500m高度を上げていきます。

開けた大地をてくてく。

富士山頂より高い場所にこんな広い大地が広がっていることが本当に驚きです。

両サイドには近くに迫った雪山が。
近すぎてサングラスなしでは直視できない程眩しいです。

ここまで比較的平坦でしたがこの岩場で一気に高度を上げます。

ゼェゼェ…(´Д`)
(写真はない)

ゼェゼェ…(´Д`)
(写真はない)

休憩がてらパシャリ。

ゼェゼェ…(´Д`)
(写真はない)

ゼェゼェ…(´Д`)
(写真はない)

峠を越えると開けた場所に出ました。

「シェルパと登山者の慰霊碑」

エベレスト登山で亡くなった登山者たちの写真と名前が残されていました。

日本人登山者の名前も。

彼らは亡くなる瞬間に何を感じたのでしょうか。
山へ挑んだことへの後悔でしょうか。それとも山で死ねるなら本望だとでも感じるのでしょうか。

命を落とす可能性があると知りながら、それでも彼らは山に魅せられてしょうがなかったのでしょう。
今は少し、ほんの少し、彼らの気持ちが理解できます。

その美しさと裏腹に、山は生き物を寄せ付けない死の世界です。
だからこそなのかもしれませんが、この環境では自分が生きていることを普段より強く意識するのです。


薄い空気を必死に呼吸しその音を感じる、
ジャケットの隙間から漏れ出る暖かい空気に自分の体が燃えていることを感じる。

インドでも同じことを感じましたが、死に近づくと自分が生きていることをより強く実感でき、また、生きていることのありがたさを感じます。

山に魅せられる登山家もまた似たようなことを感じているのかもしれません。

・・・・・・

本日の目的地、ロブチェ(4910m)に到着しました。
エベレスト街道で奥から2番目の村です。

村を流れる川が綺麗
・・・に見えますが、上流で生活排水を流していたので飲めないですね。

ここまで来ると物価の高さがいよいよ苦しくなります。
焼きそばが800ルピー(約880円)だと?

ジャムトースト2枚が500ルピー(約550円)だと?

何もかも高すぎて泣きそうですが何も食べないわけにもいかないのでエッグフライドライスを注文。
800ルピー(約880円)。

夜、暖炉の周りで冷えた手足を温める。

さすがにロッジの数そのものが少なくなるので各宿はトレッカーでぎゅうぎゅう詰めです。
ベッド数が足りずにロビーで寝るトレッカーもいました。

これだけ人がいると、ただでさえ低い酸素濃度がますます低くなり頭がクラクラしてきます。
寒いですが定期的に新鮮な空気を吸うために外に出ていました。
ここでも見上げた星空が大変に綺麗でした。

エベレストトレッキングはいよいよ大詰め。
次回は街道最奥の村ゴラクシェプに進み、いよいよベースキャンプにアタックします。
お楽しみに!

今回の投稿は以上です!
最後まで読んでいただきダンニャワードでした!


2022年10月27~29日 ネパール・エベレスト街道にて

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