#85 天竺-西遊記の三蔵法師が目指した場所 インド(4)

インド

こんにちは。にしきよです。
本日もよろしくお願いします。

今回の出来事です↓
1.灼熱のラージギル
2.天竺-西遊記の三蔵法師が目指した場所


1. 灼熱のラージギル

2022年10月2日のお話

おっはよーございまーっす!
本日は遠足です。

今いるブッダガヤから北東に60km程の場所にラージギルとナーランダーという場所があるので日帰りで観光してこようと思います。

ラージギルはブッダが最晩年に説法を行っていたと言われる場所で、
ナーランダーは西遊記の三蔵法師で知られる玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)が唐からの旅の最終目的地とした場所です。
時代は異なりますが、仏教ファンにとってはぜひ押さえておきたい場所ということです。

タクシーをチャーターすれば楽なのですが、往復で3,000ルピー(約6,000円)もかかるので頑張って乗り合いバスで行ってきます。

本日宿を移ってきました。
お世話になるのは「RAMA GUEST HOUSE」
日本語が話せるおじいちゃん(ラマさん)一家が経営する居心地のいい宿です。
ブッダガヤに来るならここおススメです。

部屋からの景色。

併設のレストランで朝ごはん。
ベジサンドイッチ50ルピー(約100円)とチャイ20ルピー(約40円)。

乗り合いオートリクシャーや乗り合いバスを乗り継いで
一つ目の目的地ラージギルに向かいましょう。

乗り合いオートリクシャ。地元民も使うリーズナブルな移動手段。
1人でチャーターすると200ルピーくらい取られますが乗り合いだと20ルピーとかで乗れます。

ただしこれに11人乗っての移動となります。
体4分の1くらいはみ出てます。しかも悪路も多いので結構怖い。
変な態勢で踏ん張らなければいけないのはご愛敬。

続いて乗り合いバス。
ラージギルまで70km、120ルピー(約240円)。

前面ガラスが割れてますが多分そんなこと誰も気にしてません。

満員御礼!

のどかな田園風景をガタゴト(たまにお尻浮く)

2時間くらい走りラージギルにやって来ました。
外国人観光客はあまりいませんがインド人に人気の観光地といった様子です。

ラージギルここです。

目的の場所は街から少し離れた場所にあります。

歩いていけないので馬車をチャーター。
400ルピー(約800円)は高ぁい(´Д`)
観光地プライスですね。

ぱっかぱっか。

馬車から降りて、
ここからしばし坂道を登っていきます。

ちなみにロープウェイ(100ルピー)もあるのですが現在故障中。

あ、暑い・・・(´Д`)
上り坂であっという間に体が熱くなります。
ほとんど陰がないので陽射しがぶっささり地獄の暑さ。

いい景色。
なのですがとにかく太陽がきつい・・・
(写真、曇ってるように見えますが、空が明るすぎて白飛びしてるだけです)

途中、ブッダの弟子が修業したという洞穴がいくつか。

休憩をはさみ30分くらい登ってきました。
目的地付近です。

目的地「グリッドラクータ」
ブッダが最晩年に説法を説いたとされる場所です。

からの景色。風が心地よい。

この近くに仏塔がありましてそこにも行く予定だったのですが、あまりの暑さと疲労でやめにしました。

この写真に写っているのがその仏塔。
逆にインド人観光客はほぼ全員がこっちに向かいます。
そこでセルフィー(自撮り)するんだそうです。
グリッドラクータには誰一人来てませんでした。

・・・・・・

下山してきました。
帰りはずいぶん楽でした。

一口食べてけ!ともらったグレープフルーツが信じられないほどおいしい。
なにこれ?こんなおいしいグレープフルーツあんの?
運動後補正もあるかもしれませんがとにかくおいしい。

激うまコーラ。神に愛されたドリンク。
ちなみに観光地価格の30ルピー(約60円)(普通は20ルピー)

お昼ごはんはこちら。
サモサ(左)1個10ルピー(約20円)と、
ボール状のカリカリ生地にカリーを流しいれて食べるパニプリ(右)確かこれで10ルピー(約20円)

あんど、インド風焼きそばのチョウメン。
お、これ辛くない。インドの料理はスパイスで辛いのが多く参っていましたがこれはいけますね。
50ルピー(約100円)
ちなみに奥に足が写っている彼は、たまたま同じ場所に行くので一緒にまわることにしたインド人大学生です。デリー大学の学生さんですって。超エリートですね。
デリー来るときは声かけてくれ!って言ってくれたのでデリーでまた会うかもしれません。

2. 天竺-西遊記の三蔵法師が目指した場所

続いてやって来ましたのはナーランダー大学跡。

あの玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)が旅の最終目的地とした場所です。
玄奘は唐(昔の中国)の時代の僧で、仏教の経典を求めて唐からはるばる天竺(てんじく)ことインドまでやって来たスゴイ人です。
西遊記の三蔵法師のモデルと言えばわかりやすいでしょうか。
仏教ファンとしても旅人としても大変なロマンと尊敬を感じる人物です。

そんなナーランダー大学跡、

外国人入場料600ルピー(約1,200円)で目ん玉飛び出そうになりました。

いえね。ぼくが日本から持ってきてる手元の地球の歩き方には入場料100ルピーって書いてあるんですよ。

まぁ2012年度版なんですけど。


そんなチケットを・・・

肩とリュック紐の間ではさんでビリっといっちゃいました。

なんとか身振り手振りで説明したら入れてくれましたが買い直しなんてことになってたら泣いてたと思います。

そんなこんなでナーランダー大学跡。

非常に広いです。

今はさっぱり何もない遺跡となっていますが、当時は2,000人の教授陣と1万人の学生が学ぶ古代世界で最も偉大な学問所だったようです。

仏教の一大研究センター的な立ち位置だったようですが、仏教の他にも哲学・文学・医学・工学・数学などが研究されていたんですって。

7世紀に唐からやってきた玄奘はここで仏教を学び、また5年ほど在籍し最終的に副学長を務めたそうです。
唐に帰国後は、持ち帰った経典の翻訳に人生をささげました。
彼の翻訳した「般若心経」などは日本にも多大な影響を与えていますね。

遺跡の探索続けます。

学生たちの寮なのか、はたまた研究室の1室なのか、小部屋の構造が複数あるのがわかります。

水道設備もあったようです。

大変残念なことに、ナーランダー大学は12世紀にイスラム勢力によって破壊されてしまいました。
蔵書が焼き尽くされるのに半年もかかったとのこと。いかに多くの知が集積されていたかがうかがえますね。

非常にもったえないことです。
12世紀にイスラム勢力からの破壊を受けなければ、現在にいたるまでインドが学問の世界的中心地だった可能性もあったのではないかと思います。
そうなると、歴史も、今の世界も、ずいぶん違ったものになっていたかもしれませんね。

・・・・・・

かつて唐から、山を越え砂漠を越え、はるばる天竺までやってきた玄奘の足跡に思いをはせて楽しんだナーランダー大学跡でした。

その後再び乗り合いバスを乗り継いでブッダガヤまで帰りました。

すっかり暗くなっちゃいました。

夕飯。エッグロール40ルピー(約80円)
いける。

今日は12時間にもおよぶ観光になりました。
ブッダと玄奘の足跡をたどる観光で個人的には大満足ですが、
アクセス難易度が高いこと、時間がかかること、入場料が高いこと、おまけに観光地としてビジュアル面での魅力に欠けること、などの理由により万人におすすめできる場所かと言われればぶっちゃけ微妙です。
仏教に興味がある人や玄奘の旅にロマンを感じる人にはおすすめですのでぜひ行ってみてください。
道中の景色も良いです。

今回の投稿は以上です!
最後まで読んでいただきダンニャワードでした!

2022年10月2日 インド・ラージギル/ナーランダーにて

コメント

タイトルとURLをコピーしました