#148 【悲報】ナポリにナポリタンはない イタリア(2)

イタリア

こんにちは。にしきよです。
本日もよろしくお願いします。

今回の出来事です↓
1.【悲報】ナポリにナポリタンはない
2.ナポリ港とか卵城とか
3.ナポリのマルゲリータが絶品すぎた件


1.【悲報】ナポリにナポリタンはない

2023年2月26日のお話

チャオ!(イタリア語でこんにちは)
早朝のバスで前回のバーリから、同じく南イタリアの「ナポリ」に移動してきました。

ナポリのバス停。
なんかチープですね。

宿はバスターミナルから徒歩10分くらい。
歩いて参ります。

ナポリ鉄道駅。

駅前広場。

街並はバーリと同じような感じですね。

本日の宿。名前忘れました。なかなか場末感ある宿でした。
でも1泊12ユーロ(約1,700円)でキッチンも付いていたので十分です。

イタリアの安宿全般に言えることですが、探し出すのがなかなかに大変です。

これ宿のある雑居ビルの入り口です。
この宿はギリ看板出てましたが、多くの場合看板がありません。
横にある呼び出しチャイムがありまして、そこに雑居ビルに入ってるテナントが一覧で表示されています。
建物に入るには呼び出しチャイムから宿の部屋番を押して開けてもらわなければいけません。
もしMaps.meとかBooking.comとかの地図がずれてると住所を頼りに建物を特定する必要があります。

ちょっと何言ってるかわからないと思いますが、要するにイタリアの安宿は雑居ビルの中にあるので外からはわかりにくいよ、ということです。

雑居ビル内部。

車に段ボールかけてるのは上からいろんなものが落ちてくるからだと思われます。ゴミとか水とか。

いちおうエレベーターあり。
激せまボロボロで怖いので使いませんでしたが。動いてるところ一度も見てません。

さて!荷物ほっぽり出せたことですし早速ですがナポリを街ブラします٩(゚∀゚)و!
ナポリでのミッションはずばり!ナポリタンを食すこと!

・・・と思っていたのですが、
ナポリにナポリタンってないんですね・・・

どこの店が評判いいかはりきって調べようとしたところ、ほどなくしてナポリが日本の発祥の食べ物ということを知りました。名前だけ借りてきたんですね。

これけっこう常識なんですか?
恥ずかしながら全然知りませんでしたよ。
ナポリでナポリタン食べたぜぇ~、ってTwitterでドヤるつもりでしたがその夢は儚く砕け散りました。

とはいえ、調べてるとまた別の名物があるようなので代わりにそれを食しに参ります。
それではナポリ観光スタートです。

ナポリの街並。

う~ん、なんというか・・・

汚い・・・(´・ω・`)

いや、実はナポリは汚いという情報はあらかじめ知っていたのですが、それにしても本当に汚いですね。

ゴミだらけに落書きだらけ。

イタリア国内の昔からの問題として、南北格差というものがあるみたいです。
いち早く工業化を推し進め裕福なミラノ、トリノをはじめとした北イタリアに対して、南イタリアの経済は現在でも農業が主で、両者の経済格差は本当に同じ国かと思うほどに深刻らしいです。

そんなわけで、南イタリアの都市であるナポリは街が汚く、また治安も悪いらしいです。
これはスリなどにも一層気を付けないといけませんねぇ・・・

と思ってたまさにその瞬間、バックに違和感を感じて振り返ったらチャックが開けられてました。

こいつスリ犯です。
(気が動転してつい写真撮っちゃいましたが危ないのでマネしないでください)

バックのポケットには日焼け止めとかリップクリームしか入ってなかったですし幸い何も取られませんでしたした。

しかし驚きました。
治安悪そうだな~気を付けないとな~と思ったそばからスリ未遂にあうとは・・・
ここからはバック前に背負っていきますね。

あと、ナポリ歩いてて気づくこととして、黒人めっちゃいますね。
ただ、社会に馴染めてるかというとそんなことはなく、同じ街にいながら白人とは心理的に隔絶されてる感が強いです。
雇われの職に就いてる人はほとんど見かけず、路上で物をを広げて売る商売をしてる人がほとんどだと思います。

地中海に突き出たイタリア半島は地理的にアフリカから近く、アフリカからの亡命者が多く入ってくると聞いたことがあります。
ただ、ちゃんとした船で全員がイタリアまでたどり着けるわけでなく、中には沈没して命を失う人もいて人道的な問題となっているようです。この街にいる黒人も命からがらアフリカから渡ってきたり、大切な人を亡くしてるのかもしれませんね。

・・・・・・

気を取り直してやって来ましたは~

ピザのマルゲリータの名店「L’Antica Pizzeria da Michele」

ナポリにナポリタンはありませんが代わりにマルゲリータがあります。
ここはそんなマルゲリータ発祥のお店。

メニューはシンプルに4種類のみ。実に職人気質で良いですね。
人気はもちろんマルゲリータです。

ミシュラン他、様々な賞も総なめ!

並ぶのが嫌いなイタリア人も行列を作るほどの大人気店!
地元の人も口を揃えてここが一番!と言うそうです。

が、そこはさすがの大人気店。
すぐに入ることはできません。

整理券もらいました。62番ですって。
今の順番が後ろに見えてる27番。つまり35人くらい並んでるということです。

これ一人当たりどれくらいで進んでくんでしょうね。
1人あたり5分だとしても3時間弱かかる計算になりますね。

2.ナポリ港とか卵城とか

さすがにずっと待ってるのは時間の無駄ですので、
先に別のところを観光しちゃいましょう。

おっさんのクオリティが低い。
さてはインド人だな。

ナポリぶらぶら。

まじで汚ねぇな。
汚ナポリと名付けよう。

「ヌオヴォ城」
写真だけ。

近くから見るとけっこう大きいです。
中世の頃は港町ナポリを守る堅牢な要塞として活躍したのでしょう。

てくてく。

ナポリの港。

「ナポリを見て死ね」というのは、イタリアにある諺です。
ナポリの美しい港を見ずに死ぬのはあまりに人生損してる!みたいな意味合いでしょうが、

う~ん、どうなんですかねぇ・・・

曇ってるから本来の実力を発揮できてないだけかもしれないですね。

観光客はたくさんです。
きっと晴れてたらきれいなのでしょう。

ナポリの本気です↑
ネットからの借りものですがいちおう置いておきます。

ところで、イタリア民謡の「サンタルチア」ってこのナポリの美しい港に思いをはせて歌われた曲なんですよね。
ぼくこの曲好きです。確か中学校の音楽の授業で習ったような気がします。
余談ですが、今そのサンタルチア聞きながらこの日記書いてます。

以上、ナポリの港おわり。

「卵城」
名前の由来ですが、城の基礎に卵が埋め込まれており、「この卵が割れる時、城はおろかナポリそのものも危機に陥るだろう」とされているからとのことです。
ちょっと意味が分からないと思いますがぼくもわかりません。

現在はもっぱら観光に使われており、中にはおしゃんなリストランテ(レストランのことね)が並んでいました。
高すぎて入れませんでしたが。

さて、整理券をもらってから1時間くらい経ちましたかね。
ぼちぼち戻りますか。

でもせっかくなので別のルート通って行きましょう。

お(゚∀゚)?

なんかいい感じのローマ風建築発見。
「聖フランチェスコ・ディ・パオラ聖堂」らしいです。

まぁ、

相変わらず落書きはすごいですが。

偉い人(たぶん)。

カモメぇ・・・(^ω^)

お邪魔しようかと思いましたが、聖堂の類はこの先いくらでも見れますので今回はお預けにします。先を急ぎます。

向かいには王宮。
復元されたものらしいです。ということは一回壊れたんですかね。

何やらこの辺りは雰囲気ある建物が多いですね。
危うくスルーするところでした。

その近くのショッピング通りみたいなところがすごかったです。

これ、すごくないですか?
写真じゃ伝わりにくいですがめっちゃ天井高いです。

そして綺麗。
ナポリにも綺麗なところはあるんですね。汚ナポリとか言ってすまんかった。

高い場所の装飾も細かい。

なんかディズニーランドに似たような建物あったような・・・
うろ覚えです。

その近くにあった博物館らしきもの。
外観だけ。

やばいですね。
早くマルゲリータ食べに戻りたいのですが、思いのほか街ブラ楽しくて伸びに伸びてます。

教会。観光地じゃないですよ。
フラッと入ってみたらちょうど日曜礼拝中でした。

はっ(゚Д゚)!いかんいかん!
今はマルゲリータを迎えに行くことに専念しなければ!
もうあれから2時間くらい経ってます。ぐーぺこです。

3.ナポリのマルゲリータが絶品すぎた件

というわけで急いで戻ってきました。

確か、ぼくがもらった整理券は62番。
その時の順番が27番でしたね。
60番くらいになってるのがベストです。



ドキドキ(゚∀゚)
大丈夫かな(゚∀゚)?
今何番かな(゚∀゚)?





ん(゚∀゚)??





10番 (゚∀゚) !?!?!?!?



一周回ってリセットされてりゅ━━━━(゚∀゚)━━━━wwwww





ぼく「あ、あのっ(´Д`)、これたぶん前の周回の券なんですけど、今からでもいけますか(´Д`)??」
店員「ごめんなさい使えないの・・・次の発券は16時からだからその時にもう一度並びなおしてくれる??(今14時)」
ぼく「・・・おわた(゚∀゚)」

うはっwマジかよww
めっちゃおなか空いてんのにwww
めっちゃ楽しみにしてたのにwww

(↑テンションおかしくなってます)

てか16時なんて待てっかよ(´Д`)!!
ぼくは今すぐ食べたいのっ(´Д`)!!


・・・・・・

結論、16時まで待つことにしました。
周りにはマルゲリータを提供する店も多いのであきらめて別の店で食べようかと思いましたが、なんかこうなると意地でもこの店で食べてやろうと思えてきましてね。

簡単な朝食以来何も食べておらず極限までお腹が減っていますが望むところです。
極限腹減り状態で最高のマルゲリータを堪能したいと思います。

・・・・・・

一度宿に戻り、言われた時間の30分前、15時半に再びやって来ました。
次こそぜってー食べてやっぞこんにゃろー(゚Д゚)

やっぱり並んでますね。
30分前に来たのに。

整理券再びげっと。(前に配られたのと色が違いますね)
番号は39番。そして現在の案内は16番。
つまり23人待ち。同じ轍を踏まないように今回はこの場で待ちましょう。

しかしまぁ、本当に人気なんですね。
テイクアウトで受け取った兄ちゃんなんか箱にディープキスして喜んでました。

37!あと2人(゚∀゚)!

39!いっきま~っす(゚∀゚)!

1時間くらい待っていよいよ入店!

店の歴史を紹介する写真が。

創業以来同じメニュー、同じ製法で作り続けているみたいです。

注文したのはもちろんマルゲリータ!

ではなく、マリータとのハーフ&ハーフにしました。
ていうかめっちゃデカいなw

それではさっそく、

いっただきま~っす٩(゚∀゚)و!

やべぇ…(´Д`)
まだナイフで切り分けてるだけなのに口の中でよだれが止まらん。
わしゃパブロフの犬か。

てかお腹空きすぎて写真撮影すらめんどくせぇ!

まぁ落ちつきたまえよ、早漏くん。
昼からすでに5時間待っている。最後の1分が待てないわけないだろう?

いざっ!いざっ(゚Д゚)!

ぱくっ!







こ、これは・・・(゚Д゚)!!







うまぁぁ━━━━( ;∀;)━━━━いっっ!!!






な、なんだこれ( ;∀;)!?
マジかうますぎる( ;∀;)!!


材料はモッツァレラチーズとトマトソース、それからバジルだけなのですが、そんなシンプルな材料でここまで美味しくなるものなんですね。
(実はトマト・チーズ・バジルの赤・白・緑はイタリア国旗と同じ配色になっているのだ!)

チーズは意外と濃くないです。どちらかというとあっさりしてます。
トマトソースは甘酸っぱくて、ちょっと苦いバジルもいい味出してます。

あとチーズとトマトソースがじゅくじゅくで半分スープみたいになってます。まるでピザは飲み物かと言わんばかり。

トマトソースとスパイスの「マリータ」の部分もおいしいです。
(ですが、1枚全部マルゲリータでもよかったですね。やはりこの店はマルゲリータです。)

周りを見てると耳の部分は残して内側だけ食べるのが通みたいですね。
お腹空いてるので全部いただいてますが。

すごい。ピザ1枚なんて普通なら絶対飽きますがペロリでした。
このピザめっちゃ大きかったですよ。

ごちそうさまでした。
いやーおいしかった。本当においしかった。
お値段は5.5ユーロ(約790円)。これだけ大きいピザなのにお手頃価格で満足感も〇

重ね重ねで申し訳ありませんが本当においしかったです。
「ナポリを見てから死ね」には今一つ賛同しかねますが、一生に一度はこの店のマルゲリータを味わってみる価値はあるかと思います。

ナポリに訪れた際にはぜひ行ってみてはいかがでしょうか?
マルゲリータ発祥の店「L’Antica Pizzeria da Michele」です。

以上、ナポリでした。
明日はナポリ近郊にあるポンペイという場所に行ってきます。

今回の投稿は以上です!
最後まで読んでいただきグラッツェでした!

2023年2月26日 イタリア・ナポリにて

コメント

タイトルとURLをコピーしました