#123 Youは何しにラホールへ?? パキスタン(2)

パキスタン

こんにちは。にしきよです。
本日もよろしくお願いします。

今回の出来事です↓
1.Youは何しにラホールへ??
2.ラホール消化試合


1.Youは何しにラホールへ??

2023年1月7日のお話

アッサラームアレイクム!(ウルドゥー語でこんにちは)
パキスタン2日目、本日はラホールを観光していきます。

今泊まってる宿、朝食付きとのことで期待していたのですがしょぼすぎてしょぼん(´・ω・`)です。オムレツを素手で食べろと?

いや霞がすごいんよ。
インドからそうでしたが排気ガスで気管支系への負担が大変なことになってます。

鶏を満載した車が。
インドと違ってパキスタンでは肉にありつくのが簡単なのはいいですね。
鶏肉、羊肉、インドにはなかった牛肉もそこら中にあります。
厳格なイスラム教の国のため豚肉はありません。

バナナ4本50ルピー(約30円)。
サービスしてくれました。さんきゅーイケメン。

何屋さんでしょうか?木の実屋さん?

熱した砂でトウモロコシを焼いて(?)るのを見ました。

インドでは犬が多くネコはあまり見ませんでしたがこの国では頻繁に目にします。
みんな丸々していて毛並みも良好。
教祖ムハンマドがネコ好きだったためイスラムではネコが大事にされるのです。

ネコは迷惑そうである。

キリスト教の教会もあるんですね。意外です。
かつてインドと共にイギリスの植民地でしたのでその名残でしょうか。

やってきましたはパキスタン最大の博物館「ラホール博物館」

外観はイギリス植民地時代の影響を強く受けた「インドサラセン様式」というらしいです。

さっそく入っていきましょう(゚∀゚)!
入場料は調べてないですがそれほど高くはないでしょうパキスタンですし。

入場料1,000ルピー (゚∀。)!?!?(約600円)
高けぇなおい!

ちなみにパキスタン人は50ルピー(約30ルピー)
いっちょ前に外国人料金なんて設定しやがってインド人みたいなことしてんじゃねぇよ。

まぁ買いますけどね。
この博物館にはどうしても見ておきたいものがありますもので。

入場~(゚∀゚)

入ってすぐはミニ絵ギャラリー。

インドの細密画が展示されているようですね。
(ここでいうインドは現在のパキスタンも含まれる)

このへんはさっさと見て回ります。

次はイスラムギャラリー

この辺りの地域がイスラム化して以降の時代の展示ですね。

ここもさっとだけ。

この絨毯、何の変哲もない絨毯ですが、これだけでかいものを作ろうと思ったら相当大変でしょうね。15,6世紀当時には貴重なものだったのでしょう。

インダス文明とかの紀元以前の展示。

今のところ考古学にはそれほど興味を持ててないんですよね。

というわけでここもささっと飛ばします。
ちなみに、まだ興味が持ててないだけで持ちたいとは思ってますので考古学の面白さをレクチャーしてくれる方がおられましたらぜひ。

これはアムリットサルのゴールデンテンプルですね。

現在はイスラム化したものの、ラホール一帯もかつてはシク教の勢力圏内にあったようで、ラホールはアムリットサルと共にパンジャーブ州の2大都市であったそうです。

ジャイナ教関連のギャラリー。

ジャイナ教は仏教と同時期にインドで開かれた宗教です。
仏教と違って世界に広がることはありませんでしたが、何かが違えば仏教じゃなくジャイナ教が広まる世界線もあったのかなぁなどと思いながら見ていました。

テキスタイルギャラリー。

おお!これ面白いですね!
各地域の織物の模様の違いをパキスタンの地図で表しています。

2階部分は近代以降の展示へ。

インド植民地の皇帝も兼ねたヴィクトリア英女王。

剣は好きなのですが銃は生々しさが感じられるのであまり好きではありません。

パキスタン建国の父ジンナー氏。

同国の紙幣にはすべて彼が印刷されています。

ガンディーとジンナー。

こんな感じで、目的のコーナー以外はかなり急ぎ目に済ませました。

はい!そしていよいよ最後まで取っておいたお目当てのコーーーーナーーーー!

ガンダーラギャラリーーーーー(゚∀゚)!

ガンダーラ!なんと浪漫をそそる響き!

ここラホール博物館には紀元前後に制作されたガンダーラ美術が多数収蔵されているのです。

ガンダーラとは、現在のパキスタン北西部からアフガニスタンにかけてかつて存在していた国で、古代ギリシャと古代インド世界の境界線となった地域のことです。

ガンダーラ美術とはそんなガンダーラで隆盛した美術様式で、簡単に言うとギリシャ美術とインド美術が混じりあったものです。

もう少し正確にいうと、インドの世界観をギリシャの美術様式で表した芸術のことです。

これとかぱっと見インドですがどことなくギリシャっぽさもあるでしょ?

そしてガンダーラは仏像が初めて製作された場所でもあります。
初期の仏像はギリシャ彫刻のようにウェーブがかかった髪、高い鼻といった特徴があります。

仏像という形のある信仰対象を持った仏教はここから世界中に拡散、
中国を通して倭の国にも伝わり、仏教を礎として日本という国が建国されたわけですな!

おっとすみません、興奮して口角に泡を飛ばしながらまくし立ててしまいました・・・

ガンダーラと聞いても日本とは縁もゆかりもない遠い国かのように感じるかもしれませんが、「ガンダーラなくして日本なし!」といっても過言ではないのかもしれないと考えるとどうしても浪漫を感じずにはいられないわけでございます。

そしてこちらがガンダーラ美術の最高傑作と言われる「断食するブッダ像」
ブッダが悟りを開くために断食を含む苦行を行っている場面です。

制作は2~3世紀、ガンダーラ美術の最高傑作にしてパキスタンが世界に誇る至宝。
これを一目自分の目で見たいがためにこの博物館、というかラホールに立ち寄ったのです。

やばくないですかこの肉体表現。

一見して非常につらそうに見えますが窪んだ眼の奥をのぞき込むとこれ以上にないほど穏やかな顔でたたずんでいることがわかります。

この写真、目の奥に露出を合わせて撮影したものです。
肉体と正反対に非常に穏やかな目をしているのがわかりますでしょうか。

やばくないですか?
やばくないですか ??

目をのぞき込むだけで作品の印象が360°変わるなんて普通じゃないですよね。

なお、ブッダの人生的には、この後断食では悟りに至れないと気が付くわけですから、穏やかな顔をしているというのはぼくにはそう見えたというだけで解釈違いの可能性もありますのでその辺はご了承ください。

とにもかくにも、この作品がガンダーラ美術の最高傑作だということは大いに納得させられるものがあります。
作品の大きさ自体はそれほど大きくないこともあり、見る者を圧倒するような威圧感のようなものは感じませんが、逆に、ともすれば吸い込まれてしまいそうになるかのような不思議な吸引力を感じる作品でした。見に来てよかった。非常に満足です。

ガンダーラギャラリーを最後にとっていたつもりだったのですが奥にもうひとつありました。

中国アートギャラリー。

ガンダーラはギリシャ世界とインド世界の境界であり、またシルクロードの中継地として栄えた都市でもあるのです。

中国の年表や、

中国からもたらされた値打ち物など。

この象牙細工がやばいです。

何をどうしたらこんな繊細な細工が彫れるんでしょう。

中国とパキスタンの国旗が掲げられてますね。

そういえばパキスタンでも「中国人か?」と聞かれることが多いですが、そこにからかうようなニュアンスは感じません。パキスタンは世界でも珍しい親中国の国なのです。


2.ラホール消化試合


ラホール博物館終了。

次の場所に向かいます。

せっかくなのでメトロに乗ってみましょう。
噂によると中国からの支援で作られたようです。

路駐どころの騒ぎじゃない大通り。

メトロ駅の切符売り場。

トークンゲット。
料金はわずか30ルピー(約18円)

改札です。

ラホールに走ってるメトロのことをみんな「メトロバス」と呼んでいまして、
メトロなの?バスなの?どっちなの?と思っていましたが、

バスでした。
高架を走れるのはバスだけで、要するにバス専用の高速道路ですね。

アザディーチョーク駅で降りて10分くらい歩き、

バドシャーヒーモスクに到着です。

が、なんかよくわかりませんが入れませんでした。
開いてないというわけではなさそうですがとにかく今は入れないと。
誰に聞いても入れない理由がわからず本当によくわかりませんでした。

というわけで外から撮影するのみです。

相変わらずのガスっぷりである。

モスクに入れないため、モスクとセットっぽい感じのラホールフォートにも入れず。
これも外から撮影するだけでした。

むむむ、せっかく来たのに入れないとは大変残念ですね・・・

・・・というのは嘘でこれっぽっちも残念に思ってません。
入場料かかるなら始めから外観だけ撮るつもりでしたし。

ラホールに来た目的は先ほどの「断食するブッダ像」を見たことですでに達成されてますのでぶっちゃけ残りは消化試合以外の何物でもないものでして。

というわけでしてバドシャーヒーモスクとラホールフォートは以上で終了です。すみません。

夕食のチキンパラウ。見えませんがご飯の中に鶏肉がゴロっと入っています。
付け合わせの野菜とヨーグルトもおいしかったです。
220ルピー(約130円)。

以上、遥かな国ガンダーラの浪漫にひたったラホールからお送りしました。
明日はパキスタンの首都イスラマバードに移動していきます。

今回の投稿は以上です!
最後まで読んでいただきシュクリアでした!

2023年1月7日 パキスタン・ラホールにて

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