#66 白亜の奇怪寺院、ワット・ロンクンへ タイ(13)

東南アジア

こんにちは。にしきよです。
今日もよろしくお願いします。

今回の出来事です↓
1. チェンライへ
2. 白亜の奇怪寺院、ワット・ロンクンへ

1. チェンライへ

2020年2月27日のお話

サワディーカーップ。
本日ついに11泊滞在したパパイヤビレッジをチェックアウトしていきますよ。

前回、沈没の様子をダイジェストでお送りしたため11泊もしたとは思えないほどですが。
まぁいいです。リアルタイムとブログの時差もおかげさまでずいぶんと縮まりましたし(それでも2週間くらいある)。

の前にお昼ごは~ん。
嗚呼、この何もない道ですらいとおしい。

こちらのもう何回来たんだかわからない食堂で。

カオマンガイ。40バーツ(約140円)。

ベトナム風春巻きも追加。30バーツ(約110円)。

最後にお世話になったおばちゃんと記念撮影。
なぜか店にいたおじいちゃんも入ってくるの図。

おじいちゃん、観光客かと思ったらこの町に住んでる移住者でした。
もともとイギリス・ロンドンの出身。この町が気に入ったらしく14年間住んでいるんですって。

去っていくおじいちゃん。
「頭で考えたことではなく心で感じたことを信じろ」だなんてまるで映画のセリフみたいなことを言ってきましたが言葉にすいぶん重みがありました。

おばちゃんにバナナチップスもらいました。
おいしいっ!ってものではないけど自然な甘みのお菓子。
後日おいしくいただきました。

はい、チェックアウトしていきま~す。
ももちゃんは最後イヤがって見送りしてもらえず(´Д`)アアン
こ、これはアレだ、アレ。きっと寂しい顔見られたくないんだ。
そ、そうに違いない。うん(´Д`)。

バス停までは遠いのでトゥクトゥクにて。
さよ~なら~。1泊だけとか言って長い間おじゃましました~。
きっとまた来ま~す。

いや~、いい宿でしたね。パパイヤビレッジ。

チェンコーンなんて辺境しすぎて来にくいですし、何もなさすぎて今後注目されることも絶対にないでしょうね。
それでも敢えて言いたい。この旅で最も居心地がいい場所でございました。

・・・・・・

というわけでバス停にやってきました。
えっ、これバス停?みたいな小さなスペース。

チェンライまでは1時間に1本出てるみたいですね。
次のバスは14:30なのであと20分くらいありますね。

ちかくのセブンイレブンでジュース。
12バーツ(約42円)。

んお?
雑誌発見。どれどれ、タイのナウをウォッチしてみましょう。
こういうの好きです。

化粧品の広告。
西洋風の顔立ちが美しいという美意識があるんでしょうね。

タイの美人さん。
でも普通のタイ人でここまで白い人はなかなかいません。
色白が美しいとされるみたいです。

ふぁっ!?
菅田将暉!?
こっちでもブイブイ言わせてるみたいですな。日本のイケメンは。

とかなんとかやってるとバスが来ました。
通称赤バス。

中の様子。

たばこは罰金5,000バーツ(約17,500円)。
厳しいのね。

停車中はドアが閉じないようにだと思いますが、ドアをヒモで固定してました。

まぁそのまま走ってましたが。

・・・・・・

2時間半ほど走ってチェンライという街にやってきました。
ここバス停です。

タイ北部といえばチェンマイが有名でチェンライなんて小さい町だと勝手に想像していましたがなかなかに大きい街っぽいです。

そしてこれまた予想外なことにけっこう中心地は観光地化されています。
マッサージ屋さん、カフェ、旅行代理店なども多いです。

宿はバス停から歩いて10分くらいのところにしました。
チェンライはバス停と中心部が近いので移動が楽です。素晴らしい。

宿に荷物置いて街ブラいたしましょう。
ありゃ、暗くなってる。

本当に観光地チック。

おお。なんか交差点に一際目立つ時計塔が。

観光客向けの飲食店ばかりで困っていましたが、少し歩くとローカル向けの食堂も発見。
やっぱりこっちの方が歩いてて楽しいです。

こちらの食堂にしましょう。

バミー&お久しぶりの瓶コーラ。
バミーは安定のおいしさ。
コーラが今一つぬるくて残念感が否めませんでしたがやはりおいしいです。

デザートのクレープ食べます。

イチゴクレープ。15バーツ(約52円)。
果物のイチゴが使われると期待したのですが、そんなわけなくイチゴジャムでした。
一瞬がっかりしたのですが一口食べてみると、イチゴジャムとホワイトソース、それから出来立てあつあつの生地がなかなか見事なコンビネーションを奏でけっこうな満足感でした。
明日も食べよう。

今日はこの辺で。
明日は郊外のとある観光スポットへと向かいたいと思います。
おやすみなさ~い。

2. 白亜の奇怪寺院、ワット・ロンクンへ

サワディカーップ!
おはようございます。
今日はワット・ロンクンというお寺(?)に行きたいと思います。
?をつけたのはまぁ後々わかるかと思います。

の前に朝ごはん食べたい。

サンドイッチ小が70バーツ(約250円)で震える。
高ぇよ。

結局コンビニでハンバーガーとコーヒーを買いました。
合わせて40バーツ(約140円)。

う~ん。この幹線道路で待っていればバスが拾えると思ったんですけどね。
待てども待てどもバスが来ません。

地元の方何人かに聞いてみた結果、正解は街中のバス停でした。
昨日この街に到着した場所です。

どのバスだろう。

あ、これですね。
WHITE TEMPLEって書いてます。
今日行くワット・ロンクンの別名です。地元の人にもホワイト・テンプルで通じます。

ふむ。
味のある武骨なバス。しゅき。

車内で待ち中。
いったいいつになったら発車するのかしら。

バスの後ろで待機していた多分集金係のおばあちゃんに聞いてみました。
手にペンで10.20と書いて教えてくれました。
わ、わざわざどうも。

頭に書いてありました。
おばあちゃんごめんやで。

20分くらいまだ時間あるのでバス停ふらふら。

壁や柱に描かれたアートがなかなかにキレイです。

ふむ。

ふむふむ。
きれいじゃない。

ふむふむふむ。ふむふむふむふむふむ。

若い人よりおばあちゃんの方が描くの難しそう。
すごい味出てますね。

明日のチェンマイ行きのバスも買っておこう。
VIP等級で280バーツ(約980円)。
1st等級で180バーツ(約630円)。
一番安い2nd等級だと140バーツ(約490円)みたいです。
もちろん2ndで。

チケットげっと。
明日のですけどね。

そんなこんな言ってる間にいいかんじに出発時刻です。
運賃20バーツ(約70円)は走行中に集金係のおばあちゃんに渡します。

はい、到着で~す。
15分くらいですね。

ホワイト・テンプル入口。

街から離れた郊外にポツンとあるお寺ですが、なかなかににぎわってますね。

さてさて、にぎわうアーケードを抜けた先には・・・

こちらが噂のホワイト・テンプル!
す、すげ~(゚∀゚)!
ほんとに白い!

ご存じの通り、大概のタイの寺院はこてこてのキンキラ金ですからね。
その点だけでもこの寺院は異色です。

のっけからなんか意味不明なものが。
バッタの怪人?これと記念撮影してる観光客も多いですが意味わかっているのでしょうか。

各アイテムがいちいちその世界観を主張してきます。

チケット100バーツ(約350円)。

さ、さ、入って行きましょ。
いまぼくなかなかわくわくしております。

すみません。先ほど入場前にすでに初見の感想言っておりますが改めまして。

こちらが噂のホワイト・テンプル!
す、すげ~(゚∀゚)!
ほんとに白い!

お付き合いいただきありがとうございます。

池の魚はカラフルですね。
そこは白に統一してほしかった。

いざっ!いざっ!(゚∀゚)

ひいっ!きっもちわ~っ!
地獄の底から手を伸ばす亡者の群れですね。

まさに地獄絵図。

おまえちゃっかりしてんな。

今更ながらこちらの寺院のご紹介を。
実はここは寺院というよりはむしろアミューズメントパークといった方が正しいところらしいです。


いくつかのネットのページを見ましたが寺院であるとか寺院ではないとかいろいろです
もうめんどくさいので便宜上寺院と呼びますね。
ぼくが日頃から頭上がらないWikipedia先生も仏教寺院とおっしゃっていることですし。

で、そのWikipedia先生によりますと(一部編集しています)、
「ワット・ロンクンは現代的で因習にとらわれない様式を持った仏教寺院。アーティストであるチャルムチャイ・コーシッピパットが1997年にデザインした。」
らしいです。
比較的最近できた寺院なんですね。

チャルムチャイ・コーシッピパット氏はこちらの方です。
先ほどからちょいちょい出てきてて気づいてた方も多いのではないでしょうか。
むしろいたるところにこの看板あります。自己主張強めなお方のようです。

再びWikipedia先生のお言葉です。
「この建造物はタイの伝統芸術と超現実主義の融合であり、(略)」
・・・な、なるほど、えぇと、つまりこの建造物はタイの伝統芸術と超現実主義の融合であるということですね。
なるほどなるほど。

進んでいきます。
本堂への道を2体の魔人が守っています。

本堂への道。

本堂の装飾。
美しいですね。

本堂内部は写真撮影禁止でした。
ぼくが見たことをお伝えします。
すべて本当のことなので嘘つきとか思わないでいただければ。

まずですね、

ドラえもんがいました。

本当です。信じてください。

本堂内部の壁画はおそらく地獄を表した絵が描かれていました。
そこにドラえもんをはじめ、

ピカチュウ、ミニオンズ、アングリーバード、カンフーパンダ、ドラゴンボール、セーラームーン、アバター、マトリックス、マイケルジャクソン、トランスフォーマー、バットマン、ヨーダ、アイアンマン、スパイダーマン、ターミネーター、ジャックスパロウ、ハリーポッター、ウルトラマン、ダースベイダー、ハルク、頭突きするジダン

などなどの古今東西各界のオールスターたちがなんの脈絡もなく描かれておりました。

地獄の様子も、仏教で一般的に見られるような地獄から、都市に爆弾が投下されたり、地球に巨大隕石がぶつかったりするような地獄観です。

カ、カオスすぎる。
著作権周りが。
でも任天堂ネ申のマリオに手を出してないのは賢明な判断かと(あそこの法務部超強い)。

あまりにカオスすぎて本堂内の壁画隅から隅まで見てしまいましたよ。
普通の寺院ではそんなことまずないです。
は、もしやそれが狙いか。だとすればまんまと彼の術中にはまったということになります。

本堂を後にします。
外観は美しいですね。
あの中で著作権ガン無視の共演が行われているとは誰も思うまい。

ま、まったくもって意味不明すぎる。
しかしなんだ、この確かな満足感は。

ん?

この建物なんでしょう?

まさかのトイレ。
ゴージャスすぎる。
手拭き用の紙まである。タイで初めて見たわ。

トイレをこんなに金ピカにするのは製作者の単なる趣味でしょうか。
それとも既存の仏教に対するアンチテーゼ的な何かでしょうか。謎です。

この建物はなんでしょう。天井に十二干支をかたどった像が取り付けられてますね。

泉?人工の。
星座がかたどられています。星座って西洋発祥では?

中央の台座にコインが入れば願い事が叶う的なやつでしょうか。
なるほどこれは入れちゃいますね。

こっちはなんでしょう。
銀色の羽みたいなのがたくさん掛けられています。

願い事書いて吊るすみたいですね。
何これ?初めて見たんですけど。ぼくが知らないだけだと思いますが。

案の定有料。
1枚30バーツ(約110円)。


欧米人観光客が次々チャレンジしてます。

単にドネーションボックス置かれてるだけではあまり入れる気になりませんがこれは考えられてますね。
集金の導線が巧みです。
このアーティスト、商才の方もなかなかにあるみたいですね。

こっちの建物は白くないですね。

よくわかりませんが参りましょう。

ヒンドゥーの象の神様ガネーシャがメインの堂みたいです。

中はコーシッピパット氏の制作物が展示されていました。

展示されてたのはペンダント大の小さな銀細工で、ガネーシャの指や手に持っている果物の房一つ一つにいたるまで非常に微細な彫刻が施されていました。
あまりに微細なのでスコープを覗いて細部を確認するようになっていました。

残念ながら中は撮影禁止でしたが、これは撮っておきたかったですね。

出口に幕がありました。
こんなペンダントみたいなのが中に展示されていましたよ。

いやはやどんなキテレツなものが展示されてるかと思いきや存外普通でしたね。
今でこそぶっ飛んでますが、元々は正統なアーティストとして活動していたのかもしれません。

ワイの製作スタジオにも寄ってってや〜、とのことなので寄っていきます。

ここみたいです。
寺院の敷地から道を挟んですぐ隣です。

製作途中の白亜のパーツたち。

期待通りのキテレツモンスターもうじゃうじゃ。

材料は石膏でしょうか。

チケット売り場付近に戻ってきました。
別の作品展示会場があるのでこちらも見ていきましょう。
無料です。

と思ったらまさかのお昼休憩中。

どうしましょうかね。
あと1時間もあります。

でも待つことにしましょう。
実はなんだかんだいってぼく彼に魅了されています。

時間潰すためにごはーん。
これで50バーツ(約180円)はいささかお高めですがここは観光地なのでまぁそんなものでしょう。

ここのお店に来て食事したみたいです。
従業員との写真が飾られています。

別の店です。
けっこうあちこちのお店で、ここ来て食事してったやでーって宣伝してますね。
人気なんですね。

何もないこんな郊外に一大観光スポットを作り上げてしまうくらいですからね。
そう考えるとものすごい影響力ですね。

120%マンゴージュース。
120%とは?
濃縮還元、いや濃縮過還元。
飲みたい。120%とはどんな世界だ。いったいどんなコスモがそこにあるのだ。
しかしお値段まさかの120バーツ(約420円)。
さっきのお昼の倍以上です。

やや葛藤はあったもののなんとか踏みとどまりました。
こちらの10バーツ(約35円)のジュースでがまん。さっきのやつの1/12の値段。
ふふ、賢い旅人は常に感情に流されない選択を勝ち取るのです。

ただ後日、1時間に一回のレベルで思い出されて割と後悔しました。
なぜ420円ごときに躊躇したのでしょうぼくは。

とかなんとか言ってると時間になりましたので入っていきます。
ちなみに内部撮影禁止です。

ここに展示されている製作品がンまぁすばらしいものばかりでした。
仏教あるいはヒンドゥー教に関する絵画や彫刻など。
小さいものはスコープで覗くようなものから、大きいものは幅5mを超える絵画や高さ3mは超えようかという銅像まで。
中の作品群はもう彼の趣味全開です。俺はこういうのが好きなんだ!作りたいんだ! これが俺なんだ!と。
ぼくなんかはアートのなんたるかなどは微塵も理解できないのですが、理解できたのは、この方本当にアーティストなんだなと。

出てきました。
30分くらいあれば全部見れるかと。

この寺院はアーティストとして若くして成功した彼が私財を投じて建設してるようです。
いまだに増築は続いており、彼は一生をかけてこの寺院を建設していく覚悟であるとのこと。
でも、既存の仏教界隈からは良く思われてないとか。

ほんとに一体全体何を表現したいんでしょう。
でもこれこそが彼にとっての芸術なんでしょうね。

多分彼にとって世間一般に受け入れられるモノを製作することはたやすいでしょう。
その上で、たとえ世間一般に受け入れられなかったとしても自分がこれぞと信じたモノを表現するという道を選んだのでしょう。
作品を通して伝わってくるそんな彼の美学には少なからず魅了されるものがあります。

はい、戻ります。
幹線道路で簡単にソンテウ拾えました。

街中のバスターミナルに戻ってきました。

お、25バーツ(約88円)のタピオカミルクティー。
安いですね。普通は35〜40バーツします。

どれどれ。
注文したらチャカチャカとおばちゃんが作ってくれます。

どんなもんでしょう。
まぁいうて25バーツですからね。

ごくっ。

ゲロ甘っ(´Д` )!
思ってたんと違う。

キャラメル味?ミルクティーとは違うみたいです。
あ、いや、でもまぁこれはこれで。
最初ミルクティーかと思って飲んだので一口目こそ驚きましたがそういうものだと思って飲んだら大丈夫です。
うん、おいしい。

晩ごはーん。
バミーヘンという汁なしのバミーです。
麺に味がしっかりついてるのね。おいしいじゃない。

そして今日はコーラでなくあえてファンタにしました。
結論。やはりコーラが至高。

昨日のクレープ屋さんでクレープ。
2つで30バーツ(約110円)。今日はチョコソースとブルベリージャムで。
あっれ〜。昨日ほどの感動はなし。イチゴジャムにホワイトソースのコンボがおいしすぎただけかしら。

はい、宿に戻ります。
昨日も見たこの時計塔、実はコーシッピパット氏の製作らしいです。
そう言われればそう見えなくもない。

いや〜今日はなかなかに満足感のある観光でしたね。
寺院そのものも面白かったですが、作品を通して伝わる彼の主張もね。
満足満足。

今回の投稿は以上です。
次回はチェンマイに移動していきます。
最後まで読んでいただきコップンカーップでした!

2020年2月27・28日 タイ・チェンライにて

今日の1枚。イェイ!イェイ!✩

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