こんにちは。にしきよです。
今日もよろしくお願いします。
↓今回のできごとです。
1. バジャウ族の海上集落に行ってきた
1. バジャウ族の海上集落に行ってきた
2019年11月12日のお話
(11月11日は特に目新しいことはなしです)
おはようございます。今日は授業後にバジャウ族が住む海上集落に行ってきます。
まず、バジャウ族について説明を少々。
ネットからの情報を拾って繋げただけなので間違いがありましたらすみません。
バジャウ族は地上ではなく海上に高床式の家を作って生活している人たちです。
セブ島に多く住んでいるのはセブアノ族、タガログ族、ビサヤ族という民族なのですが、それらとは異なる民族です。
もともと漂流の民だった彼らは国籍を持っておらず他の民族から差別されているとのこと。
最近、インターネットやテレビで注目されたことから、セブを訪れる日本人の間でバジャウ族は有名になったようです。
今回そんなバジャウ族が生活する集落にちょっとだけおじゃまさせてもらいます。
授業終わりが15時で日没が17時半なので十分な時間はないですが駆け足で行ってきます。
授業後すぐに学校を出発です。
学校のある地区からジプニーで30分程走ります。
コインケースに年季を感じる。
アヤラ地区というところにやって来ました。
アヤラ地区はめっちゃ都会です。ホテルやオフィス、商業施設が立ち並ぶセブの中心地です。
そこからタクシーを拾います。
タクシーのおっちゃん止まるたびゲームに夢中。ゆるくて好きよ。事故さえ起こさなければ。
15分くらいでバジャウ族の集落の近くにやって来ました。
事前情報によると、スリなどが多くけっこう危険とのことです。慎重に進んで行きます。
キッズ「(゚∀゚)!」
キッズ「わー(゚∀゚)!」
ふふ。かわいいですね。外国人が珍しいんでしょうね。どこまでもついてきます。
キッズ「きゃー(゚∀゚)!」
振り向いたら逃げます。だるころか(だるまさんがころんだ) 。
ちなみにここはまだバジャウ族の集落ではなく、ビサヤ族の集落とのこと。
全然危険な感じはないですね。 けど慎重に進んで行きますよ。
・・・!。この辺からか・・・!?
どうやらこのあたりからがバジャウ族の集落のようです。
あー。
においがきついです。生ゴミや下水のにおいです。
先ほどの説明にも書きましたが、彼らは国籍を持っていません。また住所も持ちません。仕事もほとんどない彼らは土地代がかからない海上に住居を作るしかなかったのかもしれません。
言葉はアレですがいわゆるスラムというやつです。
けど危ない感じは特にしませんでした。子どもたちはむじゃきですし、大人ものんびりしてたり笑顔であいさつ返してくれます。
もう少し進んでいきます。 比較的足元がしっかりしている広場に出ました。たぶんここが集落の中心部だと思います。
高床式の家を海の上に築いているのがわかりますか?
ごみが多いですね。周辺の生活区域から流れてくるとのことですが、彼ら自身が捨てたごみも多いと思います。けっこうみんな平気で捨てているのを見ました。下水もそのまま下に流しているようです。
木の板数枚が通路になっています。集落の人たちは慣れた感じでひょいひょい歩きます。
ぼくも歩いてみました。足ガクブルでした。歩いてるときに横を走るのやめておくれキッズたちよ(´Д`)。
少し進んだところで注意されました。どうやら部外者を好ましく思っていない方もいるようです。
こういった生活の場の写真を撮るときに許可を得るようにしてますし、枚数も最低限しか撮りません。けど彼らからしたら興味本位でやってきた部外者に勝手に家を撮られているわけですから嫌だと感じる方がいるのは当然ですよね。
というわけで撮るのははもうおしまい。
板の橋を再びわたって広場に戻ってきました。 戻る途中でズボン買わないかとおばちゃんに言われました。500ペソ(約1050円)はけっこう高いぞ。しかもけっこうしつこいお(´Д`)
ところで、気づいた方も多いと思いますが、広場の床や周辺の家はけっこうカラフルです。 この集落が日本人の間で有名になってからだと思いますが、観光地的な雰囲気を作ろうとしているのかもしれません。
村長が家に招いてくれました。村長の家は広場に隣接しています。意外と中はしっかりしていると思いました。村長の家だからでしょうか。電気もガスもありました。(写真は許可もらってます)
ちなみにバジャウ族の集落に入るのための入村料200ペソ(約420円)をここでお支払いしました。事前情報では500ペソ(約1050円)と聞いていたのですが。そのへんはなあなあなのかもしれません。
村長は集落での生活のことや家族のことなどを丁寧に教えてくれました。村長は44歳でこども9人いるみたいです。すごいな。
最近になって本当に多くの日本人が訪ねてくるようになったらしいです。真意はどうかわかりませんがそのことについて村長は概ね好ましく思っているようです。
真珠を見せてくれました。彼らが作っているようです。最初売りつけてくるかと思ったのですが、どちらかというと自分たちの仕事を知ってほしいという感じでした。ちょっと申し訳なく思いました。
もう少しいたかったですが日没も近づいてきたのでこの辺で帰ることにします。暗くなると足元が見にくくなって危険らしいので。
帰りはまたビサヤ族の集落を通って戻りました。
来るときはだいぶへんぴで不便そうなところだなんて思っていましたが、今は住み良さそうにすら思います。少なくとも地面は動きませんので。
・・・・・・
今回バジャウ族の集落におじゃまして思ったことはいくつかあるのですが、その一つが、今まさに彼らは変化の中にあるということです。
近年、セブを訪れる日本人の間でバジャウ族が有名になり、ぼくのような観光客が多く集落にやってくることで観光収入を得ることが出来るようになったとのことです。
働き口がほとんどない彼らにとってこのことはいいことなのでしょう。
村長もそう言っていました。
一方で彼らにも長い間守ってきた伝統とか文化とかそういうものがあって、これからも守り続けたいと思っている人もいるのではないかと思います。
もしかしたら、ぼくのことを注意した方がそう思っていたのかもしれません。
多くの日本人が訪れるようになった前後で彼らの価値観がどう変わったか、それからその変化が良いことかどうかはちょっとぼくにはわかりませんが、今まさに彼らは変化の中にある。
そんなふうに感じたバジャウ族集落への訪問でした。
今回の投稿は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
==補足とお詫び(2019年11月18日追記)==
間違った情報を発信することを防ぐためと、万一ケガなどがあった時にすぐに対応できるようにするため、バジャウ族の集落を訪問する場合は必ず現地に住んでいる日本人に連絡を取ってから訪問するようにしてください。
ぼくは連絡なしに行ってしまい、一部の方に迷惑をかけていまいました。
お詫びします。大変申し訳ありませんでした。
==補足とお詫び(2019年11月18日追記)==
2019年11月12日 フィリピン・セブ島にて
今日の一枚。 写真撮ってくれというおっちゃんとはにかむおばちゃんたちと乱入する少年。道中のビサヤ族の集落にて。
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