#68 囚人のマッサージ タイ(15)

東南アジア

こんにちは。にしきよです。
今日もよろしくお願いします。

実は今ここタイのチェンマイにて足踏みしている状態です。
連日、新型肺炎(以下、コロナと記載)に関するニュースが飛び回り、各国がビザ停止措置などを取っており非常に旅行がしにくい事態となっております。

チェンマイには数日だけ滞在した後、ミャンマーへと向かつもりでした。
しかしここに来て一段と雲行きが怪しくなったため、一旦ミャンマー行きを保留しているのです。

幸い、チェンマイは居心地もよく滞在コストも低く抑えられる都市です。
ここでしばらく各国の動向を見つつ、今後どう動くかを考えていきます。

今回の出来事です↓
1. 囚人のマッサージ
2. ヒンドゥー寺院で無料の食事をもらおう

1. 囚人のマッサージ

2020年3月3日のお話
(1日・2日はスキップです)

サワディーカーップ!
チェンマイの定番観光と言えば、郊外の山にある寺院ワット・プラタート・ドイ・ステープであったり、虎と記念撮影ができるタイガーキングダム、あるいは象とふれあえるメーサーエレファントキャンプ、首長族として知られるカレン族の村などがあるようです。

虎と記念撮影は面白そうですね。
なんでも、檻の中に入って撫でたりもできるみたいです。それは興味ある。写真映えしそう。

ちょっくら調べてみると、
以下、料金表です。

Small Tiger         799バーツ(約2,800円)
Big Tiger            799バーツ(約2,800円)
Giant Tiger         1,300バーツ(約4,600円)
White tiger         1,200バーツ(約4,200円)

無理に決まってんだろ。
今のわたしの宿代一泊150バーツですよ。お?

首長族で有名なカレン族の村も高額な入村料がかかるみたいです。
しかもゴリンゴリンに観光地化されてるとか。
まぁそれはそれで見てみたい気持ちもあるのですが今回はパスです。

参考画像だけでも貼っておきますね。

タイガーキングダム(ネットより拝借)

首長族(カレン族)の村(ネットより拝借)

その代わりというわけではないのですが、チェンマイに来たら行ってみたいと思っていたところがありました。
それが、チェンマイ女性矯正施設というところです。

なんでも、チェンマイの刑務所に収監されている現役の女性囚人によるマッサージなんだそうです。
職業訓練の一環として行われているんですって。

王道の観光地ももちろんいいですが、社会科見学的なノリで今回はこちらに行ってみましょう。

場所は、旧市街地の中、今宿泊している宿から歩いて10分くらいの近い距離にありました。
Maps.meでは「Chiang Mai Women’s prison Massage Centre」と表記されています。

ええと、この辺のはずなんですけどね・・・

って、まさかこれっ!?
思ってたんと違う。

中の様子。
おしゃれな庭みたいになってる。
Welcome to prisonって。

料金がこちら。
足マッサージも全身マッサージも1時間200バーツ(約700円)。
値段は普通ですね。
以前は安くできてたみたいですが今はその辺のマッサージ屋と変わらない料金設定のようです。

全身コースを選択。
まずは塩で足をきれいにします。

トイレで服を着替えていざっ。

担当してくれたのは小柄なおばちゃんでした。
いたって普通のおばちゃん。その辺の食堂で働いてそう。
現役の囚人ということでどんな人が出てくるんだろうと身構えてましたがなんだか拍子抜けです。
繰り返しになりますが本当に普通のおばちゃんです。
ぼくがイタイイタイと言ったらケラケラ笑ってました。

どんな罪を犯して収監されたんでしょう?
聞くところによると、ここで働いているのは比較的軽い罪で収監されている囚人のみだとのことです。
う~ん、気になる。でも聞くのはなんか野暮な気がします。聞いたらダメってルールはないと思いますけど。

マッサージ終了です。
お茶はサービスです。
味は忘れちゃいました。普通のお茶だったような。

マッサージの腕前はというとこれまた普通でした。少なくとも寝落ちしちゃうほどではなかったです。
いや人によるんでしょうけど。
ある程度の訓練は受けた人だけだと思うのでめちゃくちゃ下手な人はいないと思います。
逆にある程度経験を積む頃には出所しちゃうのでめちゃめちゃ上手な人もいないのではないでしょうか。

この施設はレストランも併設してます。けっこうおしゃれ。そしておいしい。
ウェイターや料理人も囚人さんです。マッサージ以外にいくつか職種あるんですね。
甘辛野菜肉炒めとご飯で合わせて90バーツ(約320円)。

この施設、とてもいいと思います。
囚人に職業訓練するというのももちろんですが、暗くて恐いという刑務所のイメージがいくらか変わりました。囚人さんけっこうのびのびしてます。看守さんと笑顔でおしゃべりしてたりもしますし。
こんなふうに街中でオープンに見てもらうことも社会の理解につながっているのかなと思いました。

帰り道。
こんな感じのマッサージ屋が何軒か見かけました。
初めこれ見たとき、名前をたかって商売してる偽物だと思いました。
実際は元囚人が働いているマッサージ屋ですね。
マッサージ技術を習得して社会復帰したということですね。

2. ヒンドゥー寺院で無料の食事をもらおう

本日はイベントがもう一つ。
火曜日には近くのヒンドゥー寺院で無料の晩ご飯が振舞われるみたいです。
異教徒や観光客もいただけるとのことです。
タダメシ万歳というのもまぁあるのですがどんなものかと思いまして。
行ってみたいと思います。

晩ご飯が振舞われるのはお祈りの後で、時刻は21時を過ぎるみたいです。
ちょっと遅めの夕飯です。

というわけで、21時ちょっと前にそのヒンドゥー寺院に行きましょう。

場所はここです。
旧市街出てちょっと北。
Maps.meでは「Thep Montien」と表記されています。

着きました。

手を洗ってっと。

1階が食堂っぽいのでまずは2階に向かいます。
でもインド人(タイ在住のインド系の人)がゾロゾロ降りてきますね。
もしかしてお祈り終わっちゃったのかも。

もぬけの殻。
ちょっと遅かったみたいです。

正面や壁にはヒンドゥーの神様がたくさん。

一番右端にブッダがいますね。
実はヒンドゥー教に言わせると仏教はヒンドゥー教の一派にすぎないみたいです。
インド人「仏教?インドで生まれたんだからヒンドゥー教の一部に決まってんだろ」みたいな。
ヒンドゥー教、豪快すぎる。

さらに、ヒンドゥー教に言わせると我らが仏教の教祖、ブッダ先生でさえヒンドゥーの神様の1人ヴィシュヌ神が姿を変えた形の1つということらしいです。ヒンドゥー教、豪快すぎる。

入口で何も言ってないのですがこれを渡されました。満面の笑みで。
牛乳とゼリーみたいなお菓子。

1階の食堂に入っていきます。

おお、インド人ばっかりだ。
ほ、本当にタダで食べてもいいのかしら…?

取り皿取ってもなんも言われませんね。
よし、取ってこ。

これ全部無料です。
スゴイぞインド。

席見つからなくてキョロキョロしてたら、頭にターバンみたいな布巻いたインド人がこっちに来いと招いてくれました。ウェルカムな感じ。
あれ?頭にターバンってヒンドゥーじゃなくてシーク教だったような?とか一瞬思いましたが、ぼくのような観光客にも振舞ってるのですからシーク教徒がいても不思議はないですね。

味は、う~ん、普通。ごめんなさい。
インド料理ってこんな感じなんですかね。
辛そうなの避けて取っていたのでそれほど辛くはなかったです。

食べた後の食器洗いなんかも全部寺院の方がやってくれます。
インドでかすぎる。

どんな国なんでしょうか、インド。
実はぼくまだ行ったことないんですよね。

そして、コロナの影響によりインドが日本国籍者に対してビザ無効と発行停止を宣言した日は奇しくもこの日でした。
これによりインドへは事実上入国不可となりました。期限は未定です。
昔から「インドへは呼ばれなければ入れない」なんて言われていますが、今ぼくは呼ばれてないということでしょうか。

本当にいつまでこの混乱は続くのでしょうか。
一刻も早く事態が収束することを願っています。

今回の投稿は以上です。
最後まで読んでいただきコップンカーップでした!

2020年3月3日 タイ・チェンマイにて

今日の1枚。

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