#152 1日めいっぱいバチカン美術館 バチカン市国(2)

イタリア

こんにちは。にしきよです。
本日もよろしくお願いします。

今回の出来事です↓
1.1日めいっぱいバチカン美術館

1.1日めいっぱいバチカン美術館

2023年3月3日のお話

チャオ!
己の不注意により単日でのバチカン攻略を失敗し、本日まさかの2日目です。

お目当てはバチカン美術館ただ一つ。
本日は1日フルでバチカン美術館を鑑賞してまいります。

ふふ。美術館で1日過ごすなんていかにも教養ある人っぽくないですか( ̄▽ ̄)?

はい、バチカン美術館━━━━٩(゚∀゚)و━━━━!!(2回目)

に並びます。
けっこうな列なのですよ(←結局予約してない)
微妙に傾斜ついてる左の壁にもたれながら待ちましょう。

荷物検査~

チケットオフィス~

と思ったら違いました。
グループツアーの受付みたいですね。

チケット売り場は上みたいです。
日本語での案内もありなんかうれしい。

チケット売り場。

入場料17ユーロ(゜Д゜)!?!?(約2,470円)

あ、「高い(*`Д´*)!!」って意味じゃないですよ。
むしろ逆に「安っ(゜Д゜)!!」って思いました。

というのもですね、前日に予約しようとホームページ見ていたのですが、どこ見ればいいかよくわからず入場料44ユーロと勘違いしていたのです。全部イタリア語だったのでね。

で、この列に並んでる間もずっと44ユーロだと思いながら並んでいましたので、実際の価格が17ユーロだったときは小躍りしちゃいました。

チケーーーーッツ(゚∀゚)!!
(チケット+ゲッツの造語です。だから何だと言われても困ります)

まず初めに目に入りますのは「松ぼっくりの中庭」

その名の通り松ぼっくりが置かれています。
なぜかと聞かれてもわかりませんが。

中庭に中心に置いてある「球体をもった球体」
あったので一応撮りましたが詳細不明です。
気になる方はおググりください。

広場にはレストランもありますので休憩もできますよっと。

さて、本日は1日マルっとバチカン美術館にあてれますので、じっくりしっかりと見ていきたいと思いますが、

順路とかあるんですかね?
しょっぱなから道が枝分かれしまくっててどこが順路か皆目見当もつきません。

あるいは順路など初めから存在しないのかもしれません。

というわけで、手始めに目に入ったここから見ていきます。
「エジプト美術館」

ちなみにですがバチカン美術館、イタリア語の正式名称は「Musei Vaticani」で美術館「Museo」の複数形なんですね。
バチカン美術館は様々な分野の美術品を集める美術館の集合体のことなのです(へぇ~)。

閑話休題。エジプト美術館へ。

ふむふむ(‘ω’)

ほうほう(‘ω’)

ほへぇ~(‘ω’)

すみません、あの・・・
おそらく展示物自体は非常に貴重かつ一級品のものなのだと思われるのですが・・・
いかんせん見る人の目が残念ですので今一つその価値が伝わってきておりません。

エジプトとか考古学とか好きならめっちゃ楽しめると思うんですけどね。
エジプトには今後行きますしロマンあふれる分野であることはわかりますので、それまでに要予習ですね。

ただ、これには驚きました。(この先微グロ注意)

本物のミイラです。

どなたであるかはとんと存じ上げませんが、ミイラとなってる時点で高貴な身分であることは間違いないです。いずれにせよ大変貴重なものであることはぼくでもわかります。

この壺はおそらく臓物を保管する容器です。

続きまして、ギリシャ・ローマ彫刻を展示する「ピオ・クレメンティーノ美術館」

八角形の庭の各辺に彫刻が展示されています。

言い遅れましたがこの美術館全体に渡って微エロ注意。裸像のオンパレードです。
職場のPCとか電車の中で閲覧してる人とかは気を付けてくださいねー。

メデューサの首を切るペルセウスの像。

これすごいですね。まるで首に重力がないかのようです。

ここで必見なのがこちらの「ラオコーン像」
1506年に発掘されたこの像を収蔵展示したのがここバチカン美術館の始まりなのだそうです。

紀元前の制作と推定されますが詳しい制作年および作者は不明。
しかしながらその躍動感や人体の写実性は、ミケランジェロやラファエロなどルネサンスの巨匠と言われる当時の芸術家に大変な衝撃を与えたのだそうです。

ちなみに、さっきから知ったような解説をしておりますがそのほとんどはネット知識からの受け売りですからね。にしきよさんが美術に造詣が深いと思ったら大間違いです。

「円形の間」

天井はギリシャ神話の絵。

「ベルヴェデーレのトルソ」
不完全な像ながら、躍動感あるねじれた肉体美がミケランジェロやラファエロらに影響を与えた像。ラオコーン像と同様に詳しい制昨年や制作者は不明。

他にも石膏像が多数展示。

赤大理石の盃。
バチカン美術館は貴重かつ加工の難しい赤大理石の美術品をいくつも収蔵してるみたいです。

像や天井ばかりに目がいっていましたがよく見ると床のモザイク画もすごいです。

モザイクでよくこんな表現できるなと感心します。

「ギリシャ十字の間」

コンスタンティヌス帝の娘と母のための石棺。
これも赤大理石ですね。

もはや自分がどこにいるかもわからなくなっていますが手当たり次第に徘徊続けます。

続いて「グレゴリアーノ・エトルリア美術館」

ギリシャ時代の壺が多く展示されていましたが、小物ばかりで面白みがないので足早に通過。
(貴重な展示だと思いますよ)

ただ、窓からローマの街が眺められるのは良かったです。

「燭台のギャラリー」

「タペストリーのギャラリー」

タペストリーって織物のことです。

これ絵画じゃなくて織物です。

とにかくでかい。

そして繊細。
近づいてよく見るとわかります。

昔は織物なんて一生物の貴重品だったんでしょうね。

織物が傷まないようにでしょうか。
部屋は極力暗くなっています。

「地図のギャラリー」
バチカン美術館における見所の一つです。

す、すげぇ・・・(゚Д゚)

100mはあろうかという廊下にイタリア各地の巨大な地図が並べられています。

天井も豪華絢爛。

どの地図もすごいですね~
単純にでかいという一方で、山や川の地形がとんでもなく細かいです。
制作は1580年-1583年とのこと。

描き上げるには地理的な測量技術の他に、絵を描く技術、その両者は別の技術者でしょうから両者のコミュニケーションまで円滑に行えないとだめですよね。

再び天井画。

拡大。
一つ一つが相当な熱量で描かれています。

同じ絵は二つとしてありません(おそらく)。

イタリア全体図。
伊能忠敬もびっくりな精度。

気になって今ググってみたのですが伊能忠敬が日本地図を描くために日本中を歩いたのって1800年-1816年にかけてみたいです。
このギャラリーにある地図の制作は1580年くらいなので伊能忠敬より200年以上先駆けてたことになります。当時のイタリアがいかに進んでたかわかりますね。

地図のギャラリーの最後はバチカンの紋章、十字にクロスする鍵がありました。
この紋章はバチカン内のいたるところで見ます。鍵って聖ペトロのキーアイテムみたいなものなのでそこからでしょうね。

はい!いよいよバチカン美術館でもメインとなる場所!

「ラファエロの間」!

ラファエロは、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロとともにルネサンスの三大巨匠に数えられる画家および彫刻家です。

す、すげーーーっ(゚∀゚)!!

壮大(゚∀゚)!!

そして繊細・・・(´Д`)

バチカン美術館でぼくが必ず見たかったのがこちら。

「アテナイの学堂」
こちらも教科書で見る絵ですね。

50人以上の古代ギリシャの賢人が集まり、議論しあう様子が表現されています。
中央左の赤い服を着た人物はレオナルド・ダ・ヴィンチがモデルの哲学者プラトン、右隣の青い服が弟子のアリストテレス、中央下段で頬杖をついている人物はミケランジェロがモデルのヘラクレイトスと言われています。

壮観ですね~
古代の哲学者勢ぞろい。

この絵の面白いところは作者のラファエロがこっそりと描かれていること。
右から2番目、黒い帽子をかぶった人物です。

ちなみに「アテナイの学堂」
バチカン美術館の入場チケットに選ばれてますね。

アテナイの学堂の向かいには「聖体の論議」
天上界の聖人たち、地上にいる神学者たち、その中心にいる聖霊の鳩で「三位一体」が表現されている作品です。

部屋前面にびっしりと描かれた絵ですが、天井の絵についてはラファエロではなく彼の弟子たちに任せたもののようです。

確かに、クォリティが全く違いますね。
肌の質感とかラファエロが描いたものと比べると数段落ちます。
(とか言ってこれもラファエロ本人の作だったらめっちゃ恥ずかしいですね)

ラファエロの間終了。
大変見ごたえがありました。

ラファエロの間を過ぎると、残すはバチカン美術館のクライマックス

「システィーナ礼拝堂」!

大変残念ながらシスティーナ礼拝堂は撮影全面禁止なのでここからの写真はネットからの借りものです。ご了承を。

システィーナ礼拝堂、入っていきます(゚∀゚)!

す、すげぇーーー(゚Д゚)!!
荘厳・・・!!

高さ20mはありましょうか。

縁天井にはびっしりと聖書の物語の絵が描かれています。
すべてミケランジェロの作。

その中でも最も有名な画がこちらの「アダムの創造」
ETのアレのモデルと言われてるんだとか。

観光客全員そろいもそろって天井を見上げている光景はちょっとシュールw
でもそれも納得の壮観さです。

壁面に描かれているのは同じくミケランジェロ作、彼の最高傑作との呼び声も高い「最後の審判」
あまりに有名な絵ですね。これを見るためにバチカン美術館を訪れる人も多いのだとか。
左側が天国、右側が地獄。中央にいるキリストが、死者を天国と地獄に分ける裁きを行っている場面が描かれています。

すごいです。
すごすぎます。

絵そのもののスケールとクォリティももちろんですが、
この絵が歴史に与えてきた影響について思いを巡らせないわけにはいきません。

ヨーロッパのキリスト教国は、この絵に示されているような天国と地獄、そして最後の審判がいずれ訪れることを信じて宗教生活を送ってきたわけですからね。

キリスト教徒としてあるべき姿というのがこの1枚の絵に示されており、実際これ以降の人々に大きく影響したのだと考えるとすさまじい重みを感じます。

システィーナ礼拝堂終了。

これでバチカン美術館おわりかな?

ん(゚∀゚)??

最後まさかのお土産コーナーww

しかもなげぇよwww

マグネットが7ユーロ(約1,000円)高ぇwww
(ヨーロッパの観光地ではだいたい1ユーロ)

美術館の入場料同様、お土産もバチカンの主な収入源なんでしょうね。

アテナイの学堂や、

最後の審判関連のお土産が多いですね。

センス・・・

ちょっとほしい。

もはや美術館関係ないグッズまで。

こういう小物とかよさげですね。

このペンダントとか20ユーロ(約2,900円)だったので女性にはいいかと。

てかこのお土産コーナーの部屋にもおもっきり絵が描かれてるんですが。
これ見せなくていいんでしょうか。

長い長いお土産コーナーを抜けると今度こそバチカン美術館終了です。

最後にこの二重らせん階段を下って、

バチカン美術館の見学終了です。
大変おつかれさまでした。

わりとじっくり見たので4時間くらいでした。
1日全部美術館♪とか言ってた割には短めでしたがまぁいいでしょう。

いや~良かったです、バチカン美術館。
すばらしかった。

これがたったの17ユーロで見られるとは驚きです。

出口を出るとき周りの人を見てみるとみんな笑顔になってたんですよね。
みんな少なくとも2時間は歩き続けて疲れてると思うんですがそれでも笑顔。
それだけ満足度が高かったということでしょう。

帰りにピザ屋さんにて遅めのお昼。
重量ごとに単価が決まっていて、大きさもしくは値段を伝えればその分だけ切り分けてくれます。

手前のやつマルゲリータですね。
ナポリで絶品マルゲリータをいただいて以来とりこになっております。

ただ今回は別ので。
2種類のチーズのピザとなめこの和風ピザにしました。
あわせて4.6ユーロ(約670円)

んまっ(゚∀゚)!
何これ予想外にパリパリ!

作り置きでしょと正直なめてました。
さすがイタリアですね。作り置きピザを美味しく保つ技術があるようです。

といったところで今回の投稿は以上です!
次回はイタリア半島をさらに北上してフィレンツェからです。
最後まで読んでいただきグラッツェでした!

2023年3月3日 バチカン市国にて

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