#19 シンガポールをガチ観光 シンガポール(2)

東南アジア

こんにちは。にしきよです。
今日もよろしくお願いします。

↓今回のできごとです。
1. シンガポールをガチ観光
2. カジノでひと勝負

1. シンガポールをガチ観光

2019年12月1日のお話

おっはよーございまーす!
今日はシンガポールを思いっきり観光しますよ。

いえ、正直あまり長居したくないなと思いまして。物価高いですし。
さっさと観光して次の国に進もうと思った次第です。
昨晩じっくり観光プランを練ったので本日はシンガポールをガチ観光と決め込みたいと思います。
朝から晩までどこまで観光できるか。乞うご期待。

大まかな観光プランはこんな感じです。
今いるのがリトルインディアというインド人街。
最初にアラブストリート、次にチャイナタウン、オーチャード、シティ、マリーナって感じで周っていこうと思います。
シンガポールに馴染みのない人にとっては何のこっちゃかわからないと思いますが。

おはようございます。
今、朝の8時くらいです。コンビニで朝食。4.55$(約360円)。

リトルインディアは昨晩も探索したので割愛です。
まずはアラブストリートというアラブ人街へ向かいましょう。

これ一般の住居マンション。ちょっと見えにくいですけど洗濯物が宙吊りで干されてるのわかりますか。国土が狭いシンガポールでは洗濯物をベランダの外に干すんでしょうか。知らんけど。

ビル群。奇抜な建物も多いです。

あ、プリウス。久しぶりに見ました。
セブやバリではハイブリットカーって一切見かけませんでしたね。コスト的な問題でしょうか。ハイブリッド車を修理するの難しいのかもしれません。知らんけど。

シンガポールの市バス。2階建て。

シンガポールにはいたるところにゴミ箱があります。ポイ捨てに高い罰金が科されるのでごみが一切落ちていません。

とか言ってるそばから発見。でも思わず写真撮ってしまうほどにごみがないですよ。

アラブストリートにやって来ました。

アラブ人が多いです。

雰囲気もアラブ感が強くなってきましたね。

アラブストリートのランドマーク。スルタンモスク。

閉館日。まぁいいや。

吉野家発見。牛丼並盛り520円。
う~ん、あり!

と、ここでトイレへ。実はシンガポール入った時からお腹の調子が悪いのです。 水はきれいなはずなんですけどね。物価高アレルギーですか。
でも清潔なトイレが無料で使えるのはさすが先進国です。

言うてる間に目的の地下鉄の駅に到着です。トイレ探してたら着いてました。

はい、チャイナタウンにやって来ました。
どの国でもそうだけど中国人街は安定に面白い。

きゃわ。

にんにくが金ピカ。何なのかよくわかりませんでした。

ベストセラーらしいです。
ぼく?買いませんよ。

コンビニで休憩。暑いんです。
ガムの持ち込みや販売も禁止されてるのでガムはありません。
どんだけ衛生に厳しいのか。

壁にこんな感じでキレイにペイントされてます。
椅子に座ってるようにトリックアート撮るのが定番。

それにしてもなかなかのクオリティですね。

あれれ~。

仏教の寺院にやって来ました。
なんでもブッダの歯が収められているとか。 それらしきものは見つからなかったですが。

中も大変立派です。

お祈りする人々。

壁一面にブッダ先生の像が。
これ一個一個全部違います。手のポーズ違ったり、花持ってたり、剣持ってたり(何で?)。

仏教寺院の隣にこれ。
このわちゃわちゃ感は間違いなくインドのヒンドゥー寺院。

まさかの土足禁止。意外だわ。

中の様子。 右下の男性は寝転がってるのではなくお祈りしています。

これ天井の絵です。 ちょっとインド・ヒンドゥーの神様について今ひとつ不勉強なのでよくわかりません。
シヴァ、ブラフマー、ビシュヌくらいしかわからないですね。あとガネーシャもわかる。
インドまでに要勉強ですね。

牛さんみたいなの怖―い。

この国のインド系の人にとってとても大切な場所なんでしょうね。

のさらに隣にこれ。イスラムのモスク。
インドのヒンドゥー寺院と比べて明らかに静かですね。お邪魔するのはやめておきました。

インド人街があったり、アラブ人街があったり、中国人街があったりとシンガポールの民族の多様性が伺えますね。

ちょっと暑いので休憩。こちらの中国資本のデパートに。

お昼。 豚肉の汁なし麺とワンタンスープ。中華系はまず外れない。
そしてピーチティーのうまさよ。火照った体に浸透するー。 合わせて9.4$(約750円)。

日本直輸入のお店があったので少し紹介。

お菓子。日本の倍くらいですか。

キャベツ1玉6.9$(約550円)は高い。

カップ麺3.9$(約310円)。まぁありっちゃあり。

はい、続きましてアイオン・オーチャードというショッピングモールにやって来ました。
シンガポール最大のテナント数を誇る巨大モールです。
なお、地下鉄直結なのでこの写真わざわざ地上に出てきて撮りました。

まぁぶっちゃけ言っていいですか?
ここ面白くなぁい(´Д`) シンガポール最大のテナント数を誇るのはいいんですが、ヴィトンやらシャネルやらに用はないのですよわしゃあ。
まぁ用がないのは向こうも一緒でしょうけど。

という訳で、オーチャードロードという目貫通りを歩きましょう。

もう都会感すごい。

1回宿に戻って30分くらい休憩。

観光続けます。

徒歩でてくてくマリーナエリアに歩いて行きます。

ヴィクトリアメモリアルホール。イギリス統治時代の建物です。
詳しい時代背景とかは調べきれてないです。すみません。

スタンフォード・ラッフルズ卿の銅像。
シンガポールの地理的な重要性にいち早く気づいたシンガポールの創設者です。 イギリス人。

さてさて、次にやって来たのはシンガポールといえばなアイツ。

マーライオン!

ウヨウヨいやがるな観光客どもがよぉ!まぁぼくもそのウヨウヨの1匹ですけどねぇ!

世界3大がっかりスポットなんて言われてますけどそこまででもないと思いますけどねえ。

なお水質。

ちなみに裏にはこんな小物もいますよ。

そしてシンガポールのランドマーク、マリーナベイサンズ!
奇抜な建物が多いシンガポールにあってなお圧倒的存在感。あの上に乗ってるのプールです。
シンガポールと聞いてマリーナベイサンズを連想する人も多いのではないでしょうか。

THE・シンガポールな絵面。
なお観光客。

世界的に重要な金融センター。
我々の財布は彼らに支配されているといっても過言ではない。

マリーナベイサンズの足元までやってきましたよ。 サラっと書きましたがけっこうな時間歩いてますよ。
ところであのプールどうやって乗っけたんでしょう?

内部に潜入してみましょう。 これマリーナベイサンズの入口。

簡単に入れました。これマリーナベイサンズの中の様子です。

せっかくここまで来たのですから見たいですよね?屋上からの景色。

参りましょう。エレベータで最上階を目指します。
問題は宿泊客じゃないのにエレベータに乗れるか。
エレベータ前にセキュリティおる(´Д`)

参りましょう。
私は宿泊客ですよ~。怪しいものじゃないですよ~(´Д`)

・・・入れた。
大丈夫かセキュリティ。

屋上からの景色。さすがに屋上プールに入ることはできませんでした。ルームキーがないとゲート通れない仕組みです。まぁそれは知ってたんですけどね。
という訳でゲートのこちら側からこそこそ撮って撤収です。

プールは宿泊客しか利用できませんが、スカイパークという場所には誰でも入れるみたいなので向かいます。

・・・金いんのかい。
誰でも入れるって、(金払える人なら)誰でも入れるって意味でしたか。 まぁちょっと考えれば当然ですよね。仕方ないです。

くそがっ

26$(約2100円)ですか。ブログ映え的に払おうとも一瞬思ったんですけどね。やめました。
ちょっとぼくいつまで続くともわからないこのブログにそこまで課金できませんわ。さーせん。
どーしても見たいって人は自分で調べればいいと思うの。

気を取り直して、ガーデンズバイザベイに行きましょう。植物園です。
マリーナベイサンズのすぐ隣にありますよ。
無料でどこまで行けるかわかりませんが行けるとこまで行きましょう。

なんじゃこれ。きっ持ちわ~。夜になったら光るとか?悪夢やん(個人の感想です)。

観光客が連れていたわんこがかわいすぎる件。思わず写真取らせてもらいましたよ。

ちょっと日も落ちてきましたし、また後で来ましょうかね。曇ってますし。
夜はライトアップされて綺麗とのことなので。

2.カジノでひと勝負

というわけで、ここで時間を潰しましょう。
カッジーノっ! 観光客は入場料無料です。21歳以上から利用可能です。シンガポールでは21歳が成人らしいです。

ここでやりたいゲームがあるのです。この旅の行方を占うといたしましょう。
とは言っても手持ちのお金はそんなにないですからね。残念ですが軽くです。軽く。

・・・!!

ATMありゅ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

いやいやまだ早い。まだ早い。とりあえず手持ちのお金でなんとかアレしてアレしたらアレしよう。

参りましょう。
の前に、ぼく今半ズボンです。カジノの入場はドレスコードがありましてこのままでは入れません。
というわけでトイレでこそこそジーパンに着替えて、

入口でパスポートチェックを受けて、

いざ。参りましょう。
なお、カジノの中は撮影一切禁止なのでここからは文字のみになります。さーせん。

中はかなり広いです。単独のカジノとしては世界最大ですって。1600台のスロットがあるとのこと。もうよくわかりません。

1階がメインフロア。2~4階は中央が大きく吹き抜けになっていて1階の様子が見えます。
3~4階は賭け金額が大きいVIPフロアと聞いていたので入りませんでした。

まずはぐるりと探索しましょう。
とその前にドリンクを。たくさん歩いて喉渇いてます。
ソフトドリンクやコーヒーが無料でいただけます。もはやこのために喉の渇きがまんしてた説ある。

賑やかですがパチンコ屋みたいな下品な騒がしさではないです。チカチカもしてませんし。上品な賑やかさといったところでしょうか。やってることはアレですが。
客はほとんどが中国系かインド系ですね。たまに観光客と思われる白人もいます。
ゲームはスロットにルーレットにポーカー、その他諸々よく知らないものもたくさんありますね。

あ、あった。このゲームをやってみたかったのです。

「大小」。


読み方は「タイスウ」です。
深夜特急()の中で沢木耕太郎()が旅の資金を危うく失うほどに熱狂した賭けです。

To:母ちゃん)
深夜特急:旅人の間で有名な紀行小説。
沢木耕太郎:深夜特急の筆者。物語の主人公「私」は筆者本人。

ルールはいたって簡単。
3つのサイコロの目の合計数が半分より大きいか小さいかを賭けます。
3つの目の出方は最小3、最大18。真ん中の10以下なら小、11以上なら大です。
例えば3つの目が1, 2, 5なら合計8で小、4, 4, 6なら合計14で大です。 簡単でしょ?

賭けに勝てば賭け金の2倍を得られ、はずれればもちろん失われます。
一番単純な大小の他にも、出る目の合計数を当てる賭け方や3つの目をピタリ当てる賭け方もあります。それぞれ当てにくさによって支払われる倍率が異なります。

大または小に賭ければ単純に確率1/2かというとそうでもなく、2, 2, 2などの3つの目が揃うゾロ目となった場合は大小に関係なくカジノのディーラー側が勝ちとなります。カジノ側としては長くやっていれば有利になるようになっているということです。もちろんゾロ目に賭けることもできますよ。その場合は賭け金の32倍を手にすることができます。

大小の台だけで20以上はあるんじゃないですか。
その中でもひときわ盛り上がってる台があります。
ディーラーが若い女性だから、というのもあるかもしれないですが主な理由は、大が連続で9回出てるからではないかと思います。直近20回くらいの結果はモニターに表示されているのです。

連続9回ってすごいですね。すごい確率です。そしてその台の熱狂がまたすごい。ほかの台は客が1人か2人です。1人もいない台もあります。その中でその台には20人くらい集まってました。
次も大だろう。いや今度こそ小が出るだろう。賭け金を表すコインもすごい枚数が賭けられてます。

ちょっとしばらくその台を観察してみました。
いきなり行くよりもまずは敵を知るべきだと思いまして。

ディーラーが鐘をチンと鳴らす。
No more bet(ベットはここまでです)と宣言する。
サイコロを覆っている金色の釣鐘状のケースをどかす。賭けた客全員がサイコロの目に注目する。

・・・大!
これで10回連続。

歓喜も落胆もないです。勝とうが負けようが何の感情も表に出さないのが暗黙の了解なのでしょうか。

次の賭けが始まります。
賭け金はますます大きくなってます。

ディーラーが鐘をチンと鳴らす。
No more betと宣言する。
ケースをどかす。

・・・大!
これで11回連続。

次の賭けが始まります。
ものすごい量のコインが賭けられてます。中には1000$(約80,000円)のコインを何の躊躇もなく投げ入れるように複数枚賭ける人もいますね。何者なんですか。しかも結果を固唾を飲んで見守るのではなく、タバコをふかし別の台の様子を見に行くような余裕っぷりです。中国人やインド人の富裕層って半端なく金持ってるんでしょうね。ちょっと住んでる世界が違いすぎる。

ディーラーが鐘をチンと鳴らす。
No more betと宣言する。
ケースをどかす。

・・・大!
これで12回連続!

すさまじい確率です。3回4回同じになるのは決してめずらしくはないです。けど7回8回と同じになるのはなかなかないです。12回なんてなおさらです。

あまりの白熱ぶりにその台はなかなか次の賭けに進めずにいました。
その間にぼくは他の台の様子も見に行きました。

大小大大小というように交互に出ている台は静かです。
逆に同じ結果が続いている台は盛り上がっています。5回6回と出ている台はちょくちょくありますね。

2時間くらい様子を見ていました。
先ほど白熱していた台は結局13回連続で大が出たあとに小が出たらしいです。小が出たあとは静かになっていました。

そろそろやってみようかな。

ぼくの作戦はこうです。
大小が5回以上同じ結果になっている台で、素直に同じ結果に賭ける。

作戦の根拠と言えるのもは特にありませんが、もしかしたらディーラー側である程度出目がコントロールできるのではと思ったのです。
ちなみに深夜特急でもディーラーが出目をコントロールしていると思われる描写がありました。
大小で同じ結果が続けて出れば出るほど白熱し賭け金は大きくなる。この状況はカジノとしてはおいしいはずです。実際そういう状況の台がいくつか見られます。単純な確率を考えるとそういう台はそうそうないはずですがけっこう見られます。
同じ結果が続けば続くほど盛り上がる。特に10回も続いた台は白熱と言えるほどの盛り上がりです。 5回同じ結果が続いた台では、より盛り上げるために出目がコントロールされるかもしれない。
まぁ全部偶然の産物かもしれませんが、もしかしたらもしかするのかもしれない、と思ったのです。

・・・・・・

大が6回連続で出ている台がありました。この台はさらに場を盛り上げるために次も大になるかもしれない。

ここにしよう。 負けたらすぐに帰ろう。
財布から50$(約4,000円)を取り出し、コインに変えました。
けっこうずっしりしてますね。ちなみに50$は大小の出方に賭ける場合の最小ベット金額です。

カシャカシャカシャ。 サイコロが金色のケースの中でふられる。
ベットしてくださいとディーラーが言う。
手持ちの全額50$を大に賭ける。
もう戻れない。
他の客も大にどんどん賭けていく。
やめてくれ。
フラグを立てないでくれ。
緊張する。
ポーカーフェイスを必死で保つが心臓はバクバクだ。
ただ見ているだけなら気楽なのに自分が賭けるとこうも重いのか。
体が熱くなる。
大丈夫。そもそも負けてもたかだか4000円だ。

ディーラーが鐘をチンと鳴らす。
No more betと宣言する。
サイコロを覆っている金色の釣鐘状のケースをどかす。
賭けた客全員がサイコロの目に注目する。

どうだ!?





・・・2, 4, 5の大!

喜びよりも唖然の方が正しい。
たった1分でぼくの50$は100$になった。
ここで終わるか?ここで引いたほうが賢明だ。長くやればやるほど負ける。
いや、せっかくここまで来たんだ。続けよう!

カシャカシャカシャ。 サイコロが金色のケースの中でふられる。
ベットしてくださいとディーラーが言う。
いくら賭ける?また全額か?いや、もし外したら一発退場だ。まずは半分だ。
いや、長くやればやるほど負けるようになっている。
ぼくの作戦が正しければ、次も、必ず、大だ!

思いとは裏腹に半分の50$を賭けた。
今度はいくらか気が楽だ。負けてもあと1回はできる。

ディーラーが鐘をチンと鳴らす。
No more betと宣言する。
ケースをどかす。

どうだ!?





・・・3, 4, 4の大!

ものの2分で50$は3倍の150$になった。ディーラーが淡々と配当のコインを配る。
喜びはなくどちらかというと呆然としていました。
呼吸が明らかにおかしいです。意識して呼吸しています。
体は熱いですが歯はガチガチと音をたてて震えています。

次はどうする?次こそ全額か?いやもう一度50$でいこう。

カシャカシャカシャ。 サイコロが金色のケースの中でふられる。
ベットしてくださいとディーラーが言う。
50$を大に賭ける。
他の客も続々と賭ける。
大丈夫。今回は負けたとしてもまだ100$残る。

ディーラーが鐘をチンと鳴らす。
No more betと宣言する。
ケースをどかす。

どうだ!?

・・・3, 3, 4の小…!

意外と悔しさはありませんでした。むしろ勝った時よりも落ち着いていたかもしれません。
連続で同じ結果でなくなったのでいったんその台は離れました。

どうしましょうかね。ここで引きましょうかね。最後負けたとはいえ最初のお金は倍になったことですし。もう十分楽しんだように思います。けどなんか歯切れが悪いんですよね。

帰ろうとしたのですが、6回連続で大を出している別の台が目にとまりました。
そんなに連続で出るか?

・・・・・・

・・・泣いても笑っても、泣いても笑ってもこれで最後にしよう。

カシャカシャカシャ。 サイコロが金色のケースの中でふられる。
ベットしてくださいとディーラーが言う。
もうどうにでもなれ。
100$全額を大に賭ける。
どうする?今ならまだやめられるぞ。
いやもういい。どっちの結果になってもこれでおしまいだ。
ほかの客も続々と賭ける。また大だろう。いやいや次こそ小だろう。
頼む大であってくれ!
心臓の音が聞こえる。
体が熱い。
息ができない。
いっそここで息の根を止めてくれ…!

ディーラーが鐘をチンと鳴らす。
No more betと宣言する。
ケースをどかす。

どうだ!?





・・・4, 4, 5の大…!

またもや1分でぼくの100$は200$となった。ぼくは戦慄してしまった。
落ち着いたふうを装うが歯がガチガチと鳴る。
とても、寒い。
呼吸が、浅くて速い。

カシャカシャカシャ。 サイコロが金色のケースの中でふられる。
淡々と、ただ淡々と、次の賭けが始まる。
7回連続で大。ぼくの作戦が正しければ、次も、きっと大!

ベットしてくださいとディーラーが言う。
どうする?続けるか?いや、さっきのが最後と決めたじゃないか。
いや、しかし次もきっと大だ。
どうする?いくら賭ける?全額は危なすぎる。
さっきにも増して続々と賭けられる。
大にも小にも。
どうする?場を盛り上げるために次もきっと大が出る。
どうする?

ディーラーが鐘を鳴らそうと手をあげる。
どうする?
どうする!?

チン。

ディーラーが鐘をならしNo more betと宣言した。
結局この回は賭けずに見るだけになった。

ケースをどかす。





・・・1, 3, 3の小…!

お金こそ賭けていなかったものの予想は外れた。

・・・・・・
・・・もう、いいや。。。

どういう訳かここで何かがぷつりと途切れた。
とにかく、一刻も早く、カジノから出たいという思いが湧いてきた。

換金所で200$(約16,000円)を受け取りました。(カジノの外で撮影)

不思議なことに嬉しいという感情は一切なかったです。不思議なことに。
これ受け取ったときむしろ虚しかったです。嫌味と思われるかもしれませんが。

もしかしたら全額負けていた方が気持ち的にはすっきりしていたのかもしれないです。
というか賭けたのたかだか4,000円ですからね。今のぼくにとってはもちろん大きいですが冷静になればそこまでです。なんか今これ書いてて恥ずかしくなってきましたよ。たかだか4,000円でなに世紀の大勝負した気でいんの?みたいな。
ただ、それでもあの時ぼくが異常な精神状態になっていたのは事実です。

沢木耕太郎がどんな気持ちで賭けにのめり込んだかを知りたくてカジノに来たわけなんです。
知れたかどうかはわかりませんがもういろいろ十分です。
たぶん今後ぼくはギャンブルはしないと思います。楽しいよりも怖いの方が大きかったです。
とか言いつつまたやってたら突っ込んでください笑。ラスベガスとかでもしかしたらまたやるかもしれません。その場合でも少額だと思いますが。

ええとすみません。後ほどもう一度行くと言っていたガーデンズバイザベイですが、すっかり観光意欲なくしたのでスキップです。

宿までトボトボ帰りました。

夜のマリーナベイサンズ。
初音ミクのコスプレをしたモデルの女の子が嬉しそうに撮影をしています。

と金融ビル群。あー虚し。

観光意欲なくしたとか言いつつ最後に一箇所だけ。

日本占領時期死難人民記念碑。血債の塔とも言われてるみたいです。
1942年から1945年まで日本軍がシンガポールを占領した際に犠牲となったシンガポール国民を祀ったモニュメントです。

ちょっとぼくそんな歴史があったとは最近までついぞ知らずにおりました。

日本人はほとんどがスルーするみたいですね。スルーっていうか存在自体知らないんじゃないかしら。
マーライオンから歩いて5分くらいです。

立派なモニュメントですが、周りにある奇抜な建造物と比べればあまりにも質素に見えてしまいます。

日本とシンガポールの関係は昔からかなり良好ですね。

シンガポールはこの歴史をとやかく言うつもりはないということでしょうか。
前だけ見つめて進んでいるということでしょうか。

・・・・・・

宿まで帰ってきました。
そういえば夕飯食べていませんでしたね。
あんまりおなか空いてないんですけどね。あ、でもおなか鳴ってる。

本当は勝ったら嬉々として豪勢なもの食べようと思ってたんですけどね。カジノ行く前は。けどやめました。なんかもっと虚しくなりそうで。
そのかわり2品頼みました。今日はたくさん歩いたので。
あまりおなか空いてないと思ってましたがペロリでした。
合わせて11.2$(約900円)。
高いなぁと感じて少し安心しました。

今回の投稿は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

2019年12月1日 シンガポールにて

今日の一枚。シンガポール観光したど~。  

コメント

  1. たき より:

    ギャンブルにハマらなくて良かったね、、、

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